2009年04月29日

「キックボクサー3<未>/KICKBOXER 3: THE ART OF WAR」

「キックボクサー3<未>/KICKBOXER 3: THE ART OF WAR」
1992年製作 米国
監督:リック・キング 製作:ルチアナ・ポール・マリーニョ 脚本:デニス・プラット 撮影:エドガー・モウラ 音楽:ハリー・マンフレディーニ
出演:サシャ・ミッチェル、デニス・チャン、リチャード・カマー、ノア・ヴェルダッコ、アレセア・ミランダ

先日投稿記事で取り上げましたサシャ・ミッチェル主演の格闘アクション映画「キックボクサー2」の続編で、シリーズ第3作にあたる作品です。日本劇場未公開作品です。

舞台は前作の天使の街と呼ばれるロサンゼルスからビーチとカーニバルの街、リオ・デ・ジャネイロに移されています。舞台を再び海外に移したのは、目先を変えるという意味では悪くないのやも知れませんし、予算の関係もあろうかとは思いますが、前作に引き続きこじんまりしたお話なせいもあって、スケール感は感じられません。前作にはなかった銃撃アクションシーンが盛り込まれていて、察するに、アクションテイストを強めようとしているのではと思われるものの、...マーク・ディサールとデヴィッド・ワース監督・製作、ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演による「キックボクサー」シリーズ第1作目にも銃撃アクションシーンはあったとはいえ、...本作のそれはお話として理不尽な感を拭えず、興醒めを覚えてしまいますし、米国の総合格闘技イベント、UFC 7のチャンピオンにして、日本のPRIDEにも出場した経歴を持つ総合格闘家のマルコ・ファスなぞをが端役で出演していることからも、見所にしていると思われる格闘アクションシーンにも目新しさは見受けられず、やはりもう一つ盛上りにも見応えにも欠け、特にクライマックスのキックボクシングの試合のシーンに至っては、迫力にもスリリングさにも欠け、もはや、そもそも見所にしているのかさえ疑わしく映る気がしてしまいます。前作同様、プロット・展開は些か極端気味だったり、はしょり気味というか、強引気味に見受けられるところがあって、呆気にとられたり、興醒めを覚えたりもしますし、前作のような、何かそれとなく感じさせられるものもありませんが、それらを除けば、作品の色としては前作よりは1作目に近い気もしないではないですし、小池一夫さんの教えに沿うようなオープニングからはじまり、細かい微妙な演出描写があったりもして、"説得"や"納得"に気を配ってはいるようで、それなりに考えられて撮られている気もして、見方によっては深みがなくもないように見えなくもないですし、陽気で楽天的なテイストに溢れる、おかしな面白さ、遊び心やいい加減さもあって、前作の流れからするとそう期待を裏切られることもなく、とりあえずラストまで飽きずに...ある意味楽しく観れるやも知れません。ビーチとカーニバルの街、
リオ・デ・ジャネイロの暗く過酷な現実と、そこに生きることと、身を委ねること...。
1作目ではデニス・アレクシオ扮する敬愛してやまない全米キックボクシングチャンピオンの兄、"エリック・スローン"を眼前で、容赦ない過度な攻撃でマットに沈めたばかりか、半身不随に追い込んだミッシェル・クィシ演じる世界最強・最凶・最悪のムエタイボクサー、"トン・ポー”への復讐に燃える、ヴァン・ダム扮する"カート"にタイの伝統的国技である格闘技、ムエタイの起源である実戦格闘技、古式ムエタイを伝授し、前作で"トン・ポー”と対決することとなったサシャ・ミッチェル演じる"エリック”と"カート"の弟、"デビッド"に怪我を克服させ、鍛錬して復活させた武道の達人の師匠にして相棒の"キサン・チョウ"扮するデニス・チャンは前作にも増して若返って映る気がします。相変らず味のあるイイ演技を見せてくれていると思います。"キサン・チョウ"は存在感ある佇まいと雰囲気を携えながらも、俗世に染まって来ているやに映ります。キックボクシングの世界チャンピオンとなった"デニス"がブラジルはリオ・デ・ジャネイロで臨むタイトルマッチの興行主で、裏では誘拐したストリートチルドレンの美少女たちの人身売買に手を染めている鬼畜、"フランク・レーン"を演じているリチャード・カマーは憎々しく、腹立たしい演技を見せてくれています。サシャ・ミッチェルは相変らず瑞々しくてちょっぴりとっぽい感じもする優男のハンサムで、体も一回りビルドアップされていて、逞しくなったやにも見受けられますが、肝心の格闘アクションには切れ、スピード、迫力や派手さがもう一つで、見映えのインパクトにも欠ける気がしてしまいます。愛嬌があって好いと思いますが...。"レーン"の手下、"ピート"を演じる地元リオ出身のGracindo Ju´niorは、味がある悪役面をしていて、味のある微妙な演技を見せてくれていると思います。
猫のバーベキューって...本当にあるのかしら...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『"覚えておけ 心と体はー常に一緒とは限らない』ー"Remember, the body and the mind do not always travel together"
『全ては間(ま)だ』ー"Timing is everything"

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2009年04月27日

「キックボクサー2/KICKBOXER 2: THE ROAD BACK」

「キックボクサー2/KICKBOXER 2: THE ROAD BACK」
1991年製作 米国
監督:アルバート・ピュン 製作:トム・カーノウスキー 脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー 撮影:ジョージ・ムーラディアン 音楽:トニー・リパレッティ、ジェームズ・サード
出演:サシャ・ミッチェル、ピーター・ボイル、ケイリーー=ヒロユキ・タガワ、デニス・チャン、ヘザー・マコーム、ミシェル・クイシ、ジョン・ディール、ビンス・マードッコ、ブライアン・オースティン・グリーン

以前の投稿記事で取り上げています、主演のジャン=クロード・ヴァン・ダムを一躍スターダムに押し上げるきっかけとなったマーク・ディサールとデヴィッド・ワース監督・製作による格闘アクション映画「キックボクサー」の続編で、シリーズ第2作にあたる作品です。因にヴァン・ダムは、共同製作・脚本・主演を務めた格闘アクション映画作品「ダブル・インパクト」の撮影のため、本作への出演を断ったとのことです。

ハズレも少なくない続編ものな上、前作で鮮烈なインパクトを与えられたジャン=クロード・ヴァン・ダムが出演していないこともあって、公開時、劇場に足を運ぶこととはなく、ビデオリリース時に、今はなき近所のレンタルビデオ店で、さして期待せずにビデオを借りて観たのですが、続編ものとはいえ、舞台を前作の微笑みの国と呼ばれるタイから天使の街と呼ばれるロサンゼルスに移し、主人公を変更していることもあってか、こじんまりしたお話で、これというインパクトも感じられないものの、前作でヴァン・ダムとデニス・アレクシオが扮している"カート"とエリック"の弟で、"スローン"三兄弟の三男、"デビッド・スローン"を演じているテコンドーの黒帯所持者で、アマチュアチャンピオンに輝いたこともある経歴を持つサシャ・ミッチェルの瑞々しくちょっぴりとっぽい感じもする優男のハンサムな魅力も相俟って、新鮮な気持ちでラストまでそれなりに見応えを感じて、面白く観ることができました。大きな見せ場、見所であろうと思われるキックボクシングの格闘に稽古シーンはスマートでスポーティに映らなくもないところもある気はしますが、前作でのヴァン・ダムが自ら振り付けと監督を手掛けて、その筋肉の隆起した逞しい体で繰り広げる、血湧き踊るというような、華麗且つ切れの良い迫力が心地よくもある、圧巻な感じの痛快な見応えのあるそれとは比べるべくもないのは仕方ないとしても、やはりもう一つ盛上りにも見応えにも欠けて映ってしまい、惚れ惚れするような飛び後ろ回し蹴りも繰り出されることはありませんし、スキルの不足をもう少し演出や見せ方を工夫してフォローして見せてくれていたら、と惜しい気がします。プロット・展開は些か極端気味だったり、はしょり気味というか、強引気味に見受けられるところがあって、気にならないではないですが、"説得"や"納得"は一応配慮・考慮されていて、締めるところは締められて、抑・押さえるところは抑・押さえられているやにも見受けられますし、まずまずそつなく撮られているので、ラストまで飽きずに観れるのやも知れません。
確かに作品全体として色が薄目で、登場人物にも、お話にも、濃くも厚みもなく、あっさりと軽目な気がしつつ、ドラマとしてはそれなりというか、何やら意外に悪くないかもしれないとすら思えたりもして、良くはわからないので、見当違いやも知れませんが、何というか、人生についても、大仰にし過ぎず、陳腐には感じられない風に割と身近なニュアンスで控え目に、自然に描かれているというような何かをそれとなく感じさせられるものがある気がします。まあ、もしそうだとすると、単なる格闘アクション映画にとどめていない分、全体的にボルテージは抑えられてしまっているやも知れませんが...悪くはないと思います。青臭いのか、瑞々しい青春の香りを感じる気もします。
ラストもほのぼの爽やか、穏やかで好いと思います。
本作の脚本を手掛けているデヴィッド・S・ゴイヤーは後に米国マーベル・コミックのマーヴ・ウォルフマンとジーン・コーラン原作の同名コミックをウェズリー・スナイプス主演で映画化したヴァンパイアアクション・ホラー作品「ブレイド」シリーズ、アレックス・プロヤス監督/共同製作/共同脚本、ルーファス・シーウェル主演、キーファー・サザーランド、ジェニファー・コネリーやウィリアム・ハートら共演のダークSFミステリー・サスペンス映画作品「ダークシティ」や米国・DCコミックのダークヒーロー『バットマン』をクリストファー・ノーランが監督、(共同)製作、(共同)原案、共同脚本を手掛け、クリスチャン・ベイル主演で映画化したアメコミ・ダーク・アクション・サスペンス・アドベンチャー映画、新「バットマン」シリーズなぞの(共同)脚本、製作総指揮、監督、共同製作や(共同)原案を手掛けています。
前作で弟の"カート"が敬愛してやまない全米キックボクシングチャンピオンの兄、"エリック"を"カート"の目の前で、容赦ない過度な攻撃でマットに沈めたばかりか、半身不随に追い込み、クライマックスでは、"カート"と地下墓地で凄絶な死闘を繰り広げる、ミッシェル・クィシ扮する世界最強・最凶・最悪のムエタイボクサー、"トン・ポー”や、"トン・ポー”への復讐に燃える"カート"にタイの伝統的国技である格闘技、ムエタイの起源である実戦格闘技、古式ムエタイを伝授する、デニス・チャン演じる達人の"キサン・チョウ"の登場には何やら嬉しいものを感じてしまいます。前作に比して"トン・ポー”は憎々しさや異様さや灰汁の強いあくどさは薄らいでいますし、"キサン・チョウ"は存在感ある佇まいと雰囲気を携えながらも、ひょうひょうとしたコミカルさがよりフューチャーされて描かれている気がします。お話の設定からしても、これはこれで悪くないと思います。デニス・チャンはシリーズを追う毎に若返って映る気がしたりします。
今夏日本劇場公開予定の新藤兼人さんが忠犬ハチ公の実話に脚色を加えて書き下ろした原作を本人自らが脚本を手掛け、神山征二郎監督が仲代達矢さん主演で映画化した感動のファミリー動物映画作品「ハチ公物語」をラッセ・ハルストレム監督が舞台を日本の東京から米国東海岸の架空の街に変更して、リチャード・ギア主演でリメイク映画化した「HACHI 約束の犬」にも出演している日系人俳優のケイリー=ヒロユキ・タガワこと日本名田川 洋行さんや、名バイブレーヤーとして、マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演のアメリカン・ニュー・シネマの代表作の一つとされるサスペンスドラマ映画作品「タクシードライバー」をはじめ、数多くの映画作品で個性的な演技と存在感を見せているピーター・ボイルなぞが脇をしっかり固めています。
以前の投稿記事で取り上げていますクレイグ・R・バクスリー監督、ドルフ・ラングレン主演のSFアクション映画作品「ダーク・エンジェル<TVM>」で人間の体内でのみ生成される”プラーシー”=エンドルフィンを手に入れるため次々と殺人を犯す吸血鬼と麻薬ディーラーを併せたような設定のエイリアン、"タレク"を演じているマシアス・ヒューズや1990年から2000年に米国のフォックス放送で放送され、一世を風靡した青春学園ドラマ作品『ビバリーヒルズ高校白書』シリーズでジェイソン・プリーストリー扮する"ブランドン・ウォルシュ"やなだぎ武さんが演じるキャラクターとしてお馴染みのルーク・ペリー演じる"ディラン・マッケイ"らの弟分的存在の学生、"デビッド・シルバー "を演じているブライアン・オースティン・グリーンなぞも出演しています。

何のために...何のための闘いか...生きる上での闘い...。

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2009年04月25日

「仁義なき闘いインL.A./エンジェル・タウン<未>/ANGEL TOWN」

「仁義なき闘いインL.A./エンジェル・タウン<未>/ANGEL TOWN」
1989年製作 米国
監督/製作:エリック・カーソン 製作:アッシュ・R・シャー 脚本:R・N・ウォーレン
出演:オリヴィエ・グラナー、テレサ・サンダル、フランク・アラゴン、トニー・ヴァレンチノ、マーク・ダカスコス、ピーター・ウォング、グレゴリー・ノーマン・クルツ

以前の投稿記事で取り上げていますパトリック・ハイスミス原案、ジョン・マーロウスキー監督/共同脚本のSFアクション・スリラー映画作品「オートマティック 2033」で家庭用ボディ・ガードとして開発されたサイボーグ、"J269"を主演している元キックボクシング世界ミドル級チャンピオン、オリヴィエ・グラナーがスクリーンデビューを主演で果たしたストリート・アクションドラマ作品です。日本劇場未公開作品です。
ストーリーはありきたりといえばありきたりですし、プロットや雰囲気、空気感には濃くや深みなぞは感じられず、取って付けたようだったり、ナンセンスだったり、おざなりだったり、申し訳だったり、ちぐはぐだったり、まどろっこしかったりするところもあるやに見受けられて、作品全体として、色が薄い印象ですし、見せ場となるアクションシーンもそう観やすくてインパクトがある演出や見せ方が施されているやには感じられず、やや単調な気もしますが、それがインデペンデント映画のチープな作品のテイストと相俟って、却ってリアルに感じられなくもなく、その演技はともかく、やはりオリヴィエ・グラナーによる格闘アクションは見応えがありますし、前半が緩く感じられる分、それが却って後半に入っての過激目、えぐ目、ヘビー目、バイオレントでショッキング目なストーリー展開、描写、演出へのシフトチェンジを引き立たせ、それらのアンバラスさ加減に面白味を感じる気がしますし、それなりにスリリングだったりもして、ラストまで飽きずに観れます。設定、"説得"や"納得"に加え、まんべんなくとはいきませんし、深みや妙味がある風でもないですが、ディテールの描写や、人を暴力に駆り立てる不安や恐怖の心理描写なぞは、配慮・考慮がなされていて、興味を引かれるものがあったりします。
演出意図はわからないでもないながら、序盤小高い森だかからの下り坂を歩いて降りて来る黒人二人組を待ち構えていた白人のギャングたちが襲撃し、加勢に入った黒人ギャングたちとその上更に加勢に入った白人ギャングたちとで乱闘を繰り広げるシーンは何だか唐突で可笑しい気がして、面白く感じたりします。
やりっぱなしな、教条じみていない(どころか...な)終い、私は嫌いではありません。
オリヴィエ・グラナー扮するフランスからロサンゼルスの大学院へ留学して来た"ジャック・モンティーニュ"の下宿先の隣人の傷痍軍人で車イス生活を余儀なくされている"フランク"を演じているマイク・マロフは味がある面構えをしていてイイと思います。1982年に欧州カンフー・空手選手権の茶帯の部での優勝をはじめ、数多くの空手やカンフーの大会で優勝を果たした経歴を持つマーク・ダカスコスがフランク・アラゴン扮する"ジャック"の下宿先、"オルドネス"一家の一人息子、"マルティン"を仲間に引き入れようと、頑に拒む彼や家族に対して嫌がらせや暴力を振るうトニー・ヴァレンティノ演じる"エンジェル・ディアス”に率いられたメキシカン(チカーノ)ギャング団の一員、グレゴリー・ノーマン・クルツ扮する"ストナー"の運転手(?)役で出演しています。本作は彼の実質的スクリーンデビュー作にあたるのではと思います。彼が仕事(殺し)を遂げると、己の宿命に涙を流す、巨大マフィアによって仕立て上げられてしまった孤独な殺し屋、コードネーム"フリーマン"こと火野村窯(ひのむら よう)を主演している、小池一夫さん原作、池上遼一さん作画の同名漫画を日米合作により、クリフト・ガンズ監督/共同脚本、一瀬隆重ら製作総指揮、黒澤満企画、加藤雅也さん、チェッキー・カリョ、マコ(マコ岩松)や島田陽子さんら共演のアクションドラマ作品「クライング フリーマン」は結構好きです。マーク・ダカスコスが繰り広げるクールでスタイリッシュな格闘アクション(シーン)は見応え十分と思います。
何ともいやはやな邦題とは思います...。
暴力が招く、呼び寄せる恐怖を暴力で支配なり、征服なり、抹殺なりし得るものなのか...心の空虚さを埋めることはできるものなのか...もうしそうだとしても、それは他の多くのことと同じく、かりそめのまやかしでないといえるのか...暴力と実力行使の(危うい)違い...行動を抑制・制止せしめもする恐怖...。

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騒ぎ過ぎとは思っていても、歯止めを効かせられず、どうしたらよいのかわからなくなってしまうことの繰り返し...何を本当に騒いでいるのもわからすに...何の(身代わりなのか...何の)ため(の犠牲)なのか...なんちゃって...。
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2009年04月17日

「真夏の夜の夢(Anime)」{テレビ(BSアナログ)放映情報}

来月5月7日(木)の午後2:00〜午後3:39にNHK-BS2の『衛星映画劇場』にて、人形劇大国チェコが誇る人形アニメの巨匠、イジー・トルンカが監督と脚本を手掛けて、ウィリアム・シェイクスピアの喜劇戯曲の代表作のひとつ、『夏の夜の夢』を人形アニメ映画化した「真夏の夜の夢」が放映されます。未見ですので、是非ビデオにエアチェックして、観てみたいと思います。
『夏の夜の夢』は、私がはじめてまともに読んだシェイクスピアの戯曲です。高校生のとき、当時から泡坂妻夫さん、仁木悦子さん、都筑道夫さん、佐野洋さんや大藪晴彦さんなぞのミステリーやハードボイルド小説ばかりを貪るように読んでいた私は、ある日ふと、名著といわれるような本も読まねばと思い立ち、先ずは、シェイクスピアの四大悲劇のひとつ『マクベス』、アーネスト・ヘミングウェイの代表長編小説のひとつ『日はまた昇る』とヴィクター・フレミング監督、ヴィヴィアン・リー主演による映画化作品を観て感動した、マーガレット・ミッチェルによる時代長編小説『風と共に去りぬ』を今はなき、後にアルバイトとしてお世話になる近所の本屋さんで購入して読んでみました。『日はまた昇る』は何とか最後まで読めたのですが、『風と共に去りぬ』については、何せ映画の印象が強かったですし、その上長かったので、『ハムレット』については、新潮文庫版で、正味100ページ余りと短かったですが、何せ悲劇ですし、当時の私には、正直、面白さがどうも良くわからず、途中で読むのを断念してしまいました。そこで、一冊くらいまともにシェイクスピアの作品を読んでおきたいと思い、購入して読んだのが、幻想喜劇の『夏の夜の夢・あらし』に所収されている『夏の夜の夢』でした。『夏の夜の夢』は、若い時分、英国へ初めて語学遊学をした際に在学していたロンドンから電車で1時間弱、ケンブリッジから車で25分程の小さな街の寮制の語学学校のエクスカージョン(課外授業)でロンドンはリージェンツ・パークのオープン・エア・シアターで上演されていた本作の舞台を観劇したことがあります。いうまでもなく、全編英語な上、原戯曲のままの古典英語、つたない英語力の私には何をいっているのかさっぱりわからず、まるで歌舞伎の舞台を観ているかのようでしたが、本を読んでいたおかげで、ストーリーは知っていましたので、何となくついていくことができましたし、幻想的な世界観、雰囲気と演出に繰り広げられる舞台と夏の夜空の下、劇場に満ちた夢のような不思議で素敵な熱気と雰囲気には落ち着かない気持ちになりつつ、酔わされるものがあり、とても堪能できました。帰りは集合場所のトラファルガー広場・ナショナル・ギャラリー前で待つバスの出発時間に遅れそうで、最寄りのベイカー・ストリート駅までクラスメイトらと共にダッシュした覚えがあります。同書に所収されているもう一作、ロマンス戯曲の『あらし』については、『夏の夜の夢』を読んだことで満足してしまったのと、当時はまだ『あらし』がデレク・ジャーマン監督なぞのによって映像化されていた『テンペスト』だとは知らなかったこともあり、読んだのはずっと後のことです。『夏の夜の夢・あらし』と一緒に購入したのは、サントリーウィスキーローヤルのTVCMで馴染みがあった早熟の詩人アルチュール・ランボーの詩集『ランボー詩集』でした。こちらも読んではみたものの、そもそも詩なぞにさして興味を抱いていなかったこともあり、何だか良くわかりませんでした。その後、シェイクスピアの作品は、四代悲劇の『ハムレット』『リア王』や、喜劇『ヴェニスの商人』に悲劇『タイタス・アンドロニカス』なぞを読んでみましたが、正直今一つピンと来ていませんでした。読みかけの『マクベス』を読み直したのは、ビデオリリースされた黒澤明監督/製作/共同脚本による、人間の業の深さを幻想と恐怖の中に描いている翻案映画化戦国時代劇サスペンスドラマ作品「蜘蛛巣城」を観(直し)た後でしたので、かなり年月が経ってからのことです。おかげでようやくシェイクスピア作品の面白さに気づいた気がしましたが、皮肉にもシェイクスピア作品をきちんと読んだのはそれきりです。
これまで観たシェイクスピア作品の映像化作品では、喜劇『空騒ぎ』を映画化したケネス・ブラナー監督/製作/脚本/主演、ブラナーの奥様だったエマ・トンプソンやデンゼル・ワシントンら豪華キャスト共演の愉快爽快な ヒットコメディ・ロマンスドラマ作品「から騒ぎ」、同じくケネス・ブラナー監督/脚本/主演の見応え十二分な歴史犯罪サスペンス・ロマンスドラマ映画作品「ハムレット」同名悲劇を映画化したフランコ・ゼフィレッリ監督/共同脚本の悲劇のヒロイン、"ジュリエット"を初々しく演じている後に布施明さんの奥様になるオリヴィア・ハッセーの美しさ、可愛らしさも見所なロマンスドラマ作品「ロミオとジュリエット」、『タイタス・アンドロニカス』をジュリー・テイモア監督が製作と脚本をも手掛けて、斬新、奇抜で現代的な演出、設定と脚色をもって、アンソニー・ホプキンス主演で映画化した歴史残酷復讐スペクタクル作品「タイタス」、上述の「蜘蛛巣城」、フランコ・ゼフィレッリ監督/脚本、意外にも"ハムレット"役が様になっているメル・ギブソン主演によるロマンスドラマ映画作品「ハムレット」同名悲劇をオリヴァー・パーカー監督が脚本をも手掛けて、ローレンス・フィッシュバーン主演、ケネス・ブラナーら共演で映画化したロマンスドラマ作品「オセロ」や、マイケル・ラドフォード監督/脚本、アル・パチーノやジェレミー・アイアンズら実力派キャストの迫真の演技も見所な、スリリングで深みがあり、粋に痛快で感動的なヒューマンドラマ映画作品「ヴェニスの商人」が印象に残っています。マイケル・アルメイダが監督と脚本を手掛けて、舞台を現代のニューヨークに翻案して、スタイリッシュな映像と冷たく虚ろでもどかしく堪え難いような世界観をもってして、イーサン・ホーク主演、カイル・マクラクラン、サム・シェパードやビル・マーレイら共演で映画化したロマンス・サスペンスドラマ作品「ハムレット」や、ケネス・ブラナー監督が自らオリジナル脚本を書き下ろし、マイケル・マロニー演じる仕事にあぶれた役者、"ジョー・ハーパー"が、役者生命を賭けて、クリスマスに郷里の片田舎の古い教会でデンマークの〈憂鬱〉な王子『ハムレット』を演じるため、ジョーン・コリンズ扮するエージェントの"マージ"から援助してもらった僅かばかりの資金で寄せ集めたジュリア・ソワルハ演じるヒロインの"オフィーリア"役の近眼の癖に眼鏡もコンタクトも拒否する"ニーナ"をはじめ、それぞれに憂鬱な問題を抱えた、いわば変人の三文役者たちと公演の成功を目指し、ごたごたやトラブルを乗り越え、心を通わせ合いながら、奮闘する様子を描いたハートフルな群像コメディ映画作品「世にも憂鬱なハムレットたち」も好きだったりします。
ローレンス・オリヴィエ監督/製作/脚本/主演による歴史文芸ドラマ映画作品「ハムレット」やスチュアート・バージ監督、ローレンス・オリヴィエ主演のドラマ映画作品「オセロ」なぞも観たことがありますが、尺が長い上、まだシェイクスピア作品に興味を抱く前だったこともあって、それほど好印象は覚えていないのが、正直なところです。
マイケル・ホフマン監督/製作/と脚本、ケヴィン・クライン、ミシェル・ファイファー、ルパート・エヴェレット、キャリスタ・フロックハート、クリスチャン・ベイルやソフィー・マルソーら出演で映画化したエロチックなファンタジック・ロマンス・コメディ作品「真夏の夜の夢」や、『マクベス』を前嶋輝監督が、いのうえひでのり演出、宮藤官九郎脚色、内野聖陽さん、松たか子さんや森山未來さんら出演で、広い空間・大きなスクリーンで演劇の映像を楽しむという【ゲキXシネ】化したSF音楽ドラマ作品「メタルマクベス」は観てみたい気がします。

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2009年04月15日

「ブロークン・フラワーズ」{テレビ(地上波)放映情報}

4月18日(土)の深夜27:30〜29:00{19日(日)午前3:20〜午前5:00}にテレビ東京『バリ・シネ』にて以前の投稿記事で取り上げていますジム・ジャームッシュ監督が脚本を2週間半で書き上げ、ビル・マーレイ主演の哀愁と愛しさとユーモアをたたえたロードムービー・コメディドラマ作品「ブロークン・フラワーズ」が放映されます。
何やらハッキリはわからないですが、心にじわっとしみ入る"何かイイな〜"というような感じのしみじみとした感慨と、余韻が感じられる作品やに思います。ジム・ジャームッシュならではの作品やにも感じます。何でかはいざ知らず、定かにもわかりませんが、ビル・マーレイ扮する主人公のある日届いた一通のピンク色の封筒に入った手紙により、19歳になる息子の存在を知り、まだ見ぬ息子とその母親を探し当てるための旅に出るかつてドン・ファンでならすも、今や寡黙で冴えない孤独な中年男の"ドン・ジョンストン"の心を覆うやるせなさなのか、切なさなのか、喪失の悲しみなのか、不安なのかには何となく共感できる気がします。ビル・マーレイの感情表現を抑え、押し殺して微妙なニュアンスで心模様を感じさせる演技は味わい深く見事やに思います。感情が滲み出るかのように微かな変化を垣間見せる哀し気、落ち沈み、切な気で虚ろな瞳の微妙な演技に惹き付けられます。ジェフリー・ライト扮する"ウィンストン"の俄探偵振りと反駁しつつも、言われるままに従う様が微笑ましく、面白いやに思います。うらびれ加減が何処かカッコイイ中年オヤジに映ります。ウィスキーが似合いそうです..銘柄はもちろんサントリーの『響』かしら...。何気ない所作にも格好良さを感じます。以外に走れるのですネ。

去る4月13日(月)に1970年代、ハードコア映画作品「グリーンドア」に出演し、同じくハードコア映画作品「ディープ・スロート」に主演したリンダ・ラヴレースらと並び一世を風靡した米国のポルノ女優、マリリン・チェンバースが4月12日にカリフォルニア州サンタクラリタの自身のトレーラーハウスで亡くなっているのを娘さんに発見されたとのことです。死因は不明で、検視解剖される予定とのことです。享年56歳、10日後に57歳の誕生日を控えていたとのことです。ここに心よりご冥福をお祈りいたします。子供の頃に彼女主演でデヴィッド・クローネンバーグ監督/脚本のSFホラー映画作品「ラビッド」を観て、その衝撃的怖さに夜、寝床に就いてもなかなか寝付けなかったり、何度その姿を夢に見て恐怖にうなされりしたことか知れません。。

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2009年04月14日

「フロム・ヘル」{テレビ(地上波)放映情報}

明晩、4月15日(水)の21:00〜22:54にテレビ東京『水曜シアター9nine』にて、(上辺では)栄華を極めていたヴィクトリア朝の霧にむせぶロンドンの街を震撼させた希代の殺人鬼、切り裂きジャックによる連続猟奇殺人事件を題材にしたアラン・ムーアのコミックをモチーフに、アルバートとアレン・ヒューズが監督と製作総指揮を手掛け、ジョニー・デップ主演で映画化したダーク・ミステリー・サスペンス作品「フロム・ヘル」が放映されます。
当然ながら私が不得手なグロテスクシーンもあったりしますが、お話はさておき、スタイリッシュな映像美、繁栄の裏で劣悪な環境の中にあった犯行現場であるイーストエンドはホワイトチャペル地区の街並と闇に漂うどんよりと淀んだ暗くじめじめした空気感や全編に漂うゴシカルでダークな雰囲気には惹かれるものがありますし、"切り裂きジャック"による残忍極まりない連続猟奇殺人事件の捜査を担当する妻子を亡くしたことで、阿片に溺れるスコットランドヤードの腕利き警部補、"フレデリック・ジョージ・アバーライン"警部に扮するジョニー・デップの演技と存在感は魅力と雰囲気に溢れていて、見応えを感じます。ヘザー・グレアムは、仲間を次々と"切り裂きジャック"に殺されてしまう赤毛の美しい娼婦、"メアリー・ケリー"を美しく可憐に演じて魅せてくれていると思います。ロビー・コルトレーンやイアン・ホルムをはじめとした脇を固めるキャストも雰囲気のあるしっかりした演技や存在感で作品を支えているやに思います。ラストも私は好きです。映像や雰囲気を味わえたら、楽しめるやに思います。
切り裂きジャックを題材にした映画作品では、ニコラス・メイヤー監督が、カール・アレクサンダーとスティーヴ・ヘイズの原作をスティーヴ・ヘイズと共に脚本を手掛け、マルコム・マクダウェル主演で映画化したロマンチックでスリリングな秀作SF時空冒険サスペンスドラマ「タイム・アフター・タイム」やデヴィッド・ウィックス監督/製作/共同脚本、マイケル・ケイン主演のミステリー・サスペンスドラマTV映画作品『切り裂きジャック』が印象に残っています。特に『切り裂きジャック』は、英国に二度目の英語語学遊学をしていたときにテレビのテムズ・テレビジョン(ITV)で放映されたのを観て、面白さに魅了されて、ペンギンブックのノベライズペーパーバックを購入して読んだりもしました。その後、一度だけ近所のレンタルビデオ店で2本組ビデオを借りて観ましたが、また観てみたいです。ただ残念なことにビデオはとうに廃盤、DVDはリリースされていないようです。ペーパーバックはまだ棚にささっていますが、活字が小さめで余り読み返す気にはなりません。綿密な調査・検証に基づいた推理で世紀の未解決事件の謎の真相に迫った作品とのことで、幾重にも畳み込まれた、畳み掛けるスリリングでサスペンスフルな演出・展開・仕掛けをした見応えある作品だったと記憶しています。この作品では阿片ならぬ酒に溺れる"アバーライン"を演じるマイケル・ケインは流石の演技と存在感で魅せてくれていたと思います。当時のロンドンの街並とその雰囲気、空気感の再現はしかりしていて、見応えあった気がします。
「タイム・アフター・タイム」は、自分が発明したタイムマシンに乗り時空を超えて1979年のサンフランシスコに逃亡したデヴィッド・ワーナー扮する友人の一人で外科医の"ジョン・スチーブンソン"、しかして、そう彼こそが巷を恐怖に陥れている凶悪な犯罪者、"切り裂きジャック"であったを追う文学者で科学者の"H.G.ウェルズ"をチョッピリコミカルでキュートに演じているマルコム・マクダウェルの立役振りも今観ると尚更新鮮に映るのではと思います。この作品を最後に観たのはもう随分前だったころもあり、"スティーブンス"を演じているのはクリストファー・リーだったとばかり記憶違いしていました。因にマルコム・マクダウェルは後にウィリアム・タネン監督、ポール・リス主演、フェイ・ダナウェイら共演による切り裂きジャック事件を題材にしたサスペンスドラマ映画作品「ジャック・ザ・リッパー<未>」に"Malcolm Mead"役で出演しているとのことです。未見ですので、どんな役所を演じているのかはわかりません。

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2009年04月12日

「ブルーサンダー」{テレビ(BSアナログ)放映情報}

今週の木曜日、4月16日の午後3:00〜午後4:50にNHK-BS2の『衛星映画劇場』にて、ジョン・バダム監督、ダン・オバノン、ドン・ジャコビー原案/脚本、ロイ・シャイダー主演のヘリコプターアクション映画作品「ブルーサンダー」が放映されます。

主な見所は、何といってもロサンゼルスオリンピックの開催を間近に控え、対テロ用に開発されたとの最新鋭ハイテク戦術ヘリコプター、"ブルーサンダー"がロサンゼルス市街上空で臨場感たっぷり、迫力満点、スリリングに繰り広げる空中戦と思いますが、幾分説得に弱く感じられるところもありつつも、サスペンスとしても手抜かりなく手堅く結構スリリングなものがありますし、スムースな展開をしていて、観やすくて、見応えある作品と思います。クライマックスでのロイ・シャイダー演じるロス市警航空課のベテランパイロット、"フランク・マーフィー"巡査が操る"ブルーサンダー"とマルコム・マクダウェル扮する"マーフィー"とお互いに遺恨を抱く戦友の"コクラン"大佐が操縦する武装ヘリとで繰り広げられるドッグファイトは見応え十分と思います。劇場の大クリーンでないのが残念です。
初めて観たときは、夜を昼をロス上空を舞う"ブルーサンダー"の黒く厳つい機体のフォルムの斬新さと搭載する最新鋭のハイテク機能に目を見張りました。
"マーフィー"が脳に異常をきたすと時間的な感覚がなくなり、5秒も25秒もわからなくなると、署の駐車場で黒のトランザムを駆ってタイムテストをするシーンがなぜかとても印象的です。
マルコム・マクダウェルは、陰険、陰湿でいけ好かない"コクラン"を個性的でアクの強い存在感と演技でいかにも嫌らしく演じて見せてくれていますし、"マーフィー"の上司、"ブラドック"警部を味のある存在感と老練な演技で演じている本作が遺作となったウォーレン・ウォーツをはじめ、脇を固めるキャストの面々も派手さはなく渋目ではありますが、存在感あるしっかりした演技で作品を支え、引き立たせていると思います。マルコム・マクダウェルの蛇のような目が堪りません。"マーフィー"の別居中の妻、"ケイト"を演じているキャンディ・クラークは中々キュートと思います。
日本の高速列車関連のニュースとは何なのかしら...。
本作が劇場公開された前年に以前の投稿記事で取り上げていますフランツ・カフカの代表小説の一作で未完の同名原作をオーソン・ウェルズが監督/脚本を手掛け、アンソニー・パーキンス主演で映画化したサスペンスドラマ作品「審判」にも出演しているロミー・シュナイダーの訃報に触れ、ロイ・シャイダーとしばらく勘違いして残念に思っていたところ、製作中の本作に出演していて健在であることを知り、ロミー・シュナイダーには申し訳ないながら、安堵した覚えがあります。そんな彼も昨年2月に、約4年にわたる多発性骨髄腫との闘病生活も虚しく、感染症のため帰らぬ人となられました。享年75歳だったとのことです。ここに心よりご冥福をお祈りいたします。

エラン・コリリン監督/脚本の淡く切ない、ユーモラスでハートウォーミングなコメディドラマ映画作品「迷子の警察音楽隊」で、文化交流のためイスラエルに新設されたアラブ文化センターに招待され彼の国に赴いたのの、誤って目的地と一文字違いホテルもない辺境の町に迷い込んで途方に暮れるエジプト警察所属のアレキサンドリア警察音楽隊の謹厳実直な隊長、"トゥフィーク"を演じているサッソン・ガーベイがベン・キングスレーに似て映ってしまって、仕方ありません。
迷子になってしまった音楽隊員たちに親切に手を差し伸べるロニ・エルカベッツ演じる気風のいい美人女将、"ディナ"が営む小さな食堂の女の子の扱いに疎い奥手な従業員の男の子にローラーディスコだかで粋な恋の手ほどきをする音楽隊の若くてハンサムでプレイボーイなトランペットが上手いヴァイオリン担当の隊員、"カーレド"を演じているサーレフ・バクリはスマートでファンキーでクールと思います。もしも渡辺信一郎監督/脚本、信本敬子(他)脚本/シリーズ構成で、音楽を菅野よう子さんが手掛けている私も大好きなTVSFアクションドラマアニメ作品『COWBOY BEBOP』をイスラエルで映画化するとしたら(サーレフ・バクリは、イスラエル在住のパレスティナ人とのことですので)、彼に主人公の賞金稼ぎの一人、"スパイク・スピーゲル"を演じ欲しい気がします。恋愛指南のシーンは可笑しくて温かくて素敵に感じます。"ディナ"役のロニ・エルカベッツは、さっぱりした色気が素敵な気持ちのいい女優さんと思います。
心に抱く、悲しみ、寂しさや優しさ、そして想い出が切なくも清々しく、そして美しく素敵に感じます。(無機質で)空虚な空気感の漂いには何だか堪らないものを感じる気がします。

tvk(テレビ神奈川)で毎週土曜日の朝10:00〜10:15に再放送されているくぼたまことさんによる同名漫画をテレビアニメ化した『天体戦士サンレッド』は面白いですし、ほろりとさせられます。漫才コンビ髭男爵の山田ルイ53世が声を好演している"ヴァンプ"将軍大好きです。

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2009年04月10日

クマった映画

今年の1月21日(木)にウィリアム・ガードナー監督、クリストファー・ジョージ主演のアニマル・パニックホラー映画作品「グリズリー」の『特別版』DVDがリリースされたとのことです。
この作品はまだ小学生の時分に地元の映画館に米国の小説家でターザンの生みの親であるエドガー・ライス・バローズによる『地底世界シリーズ』『地底の世界ペルシダー』をケヴィン・コナー監督がピーター・カッシングら出演で映画化した「地底王国」を観に行ったときに併映されていて観た作品です。
「地底王国」は大いに楽しめたのですが、「グリズリー」の怖さには震撼しました。グリズリー(/ヒグマ/ハイイログマ)は、その凶暴性も然ることながら(実際は凶暴なばかりではないやに思いますが...)、あの巨体で森林をあれだけ速く疾走する姿に驚異と恐怖を覚えましたし、まず遭遇する機会はないとはいえ、陸地に生息している分、スティーヴン・スピルバーグ監督の大ヒット海洋生物サスペンス・パニック・アドベンチャー映画作品「ジョーズ」より怖かったやも知れません。グリズリーが一撃で馬の首をはねる刎ねるシーンもショッキングで恐怖しました。
観た後、しばらくの間は、夜寝ようと部屋の電気を消してはパンフレットの表紙やポスターの前足を大きく左右に広げて、恐ろしい形相で仁王立ちする姿を思い出してなかなか寝付けなかったり、何度その姿を夢に見て恐怖にうなされりしたことか...。
近所のレンタルビデオ店で本作が入荷するようなことがありましたら、是非借りて観直してみたいと思います。

話しは変わりますが、先日近所のレンタルビデオ店で、デヴィッド・クローネンバーグ監督とヴィゴ・モーテンセンがサスペンスドラマ映画作品「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続き再びコンビを組んだクライム・サスペンスドラマ映画作品「イースタン・プロミス」のDVDを借りて観ました。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」はもう一つピンと来ないところもあっただけに、一抹の不安を抱きつつ、観たのですが、本作もそれは杞憂に過ぎませんでした。派手さはありませんし、ややこじんまりした印象こそあるものの、シリアス、シビア、ヘビーでアンダーグランドなテーマに、冷たく虚無的な空気感と雰囲気を漂わせた透明で深みと濃くのある映像やスタイリッシュなヴァイオレンス描写と、設定の活かし方、構成や展開の巧さなのかとが相俟ったブレンドが絶妙なバランスを醸して感じられて惹かれます。寡黙でストイックで危険で甘い香りを漂わせたミステリアスなロシアン・マフィアの運転手、"ニコライ"を演じている主演のヴィゴ・モーテンセンは正しく剥き出し(モロ出し)の体当たりな演技を魅せてくれています。哀愁と優しさを瞳にたたえ、クールでニヒルな燃え盛る想いを胸に秘めた男、"ニコライ"のハードボイルドな生き様の中には、ロバート・レッドフォード主演のドラマ映画作品「ブルベイカー」の主人公刑務所長"ブルベイカー"の信条、"作戦では妥協はあるが原則ではだめ"と共通するものがあり続けて欲しい気がします。出産後に命を落としたロシア人少女の家族を少女が残した日記をもとに探そうとするうちにロンドンの裏社会に暗躍するロシアン・マフィア対峙することになる助産婦の"アンナ"を演じているナオミ・ワッツは、本作においては、控え目な演技と存在感がかえって、作品を引き締め、引き立たせているやに感じます。ロシアン・マフィアのボス、"セミオン"を演じているアーミン・ミューラー・スタール、"セミオン"の息子、"キリル"に扮するヴァンサン・カッセルや"アンナ"の叔父、"ステパン"役のイェジー・スコリモフスキーをはじめ脇を固めているキャストの面々も雰囲気、味わいや癖のある演技で作品を支えているやに思います。
家族とは...や、愚かさで覆い隠される恥部...を感じる気がしたりします。
刺青は悪の履歴、そして...の手段・道具にして、決意と誓いの証...。
髪をオールバックに撫で付けたヴィゴ・モーテンセン、渋くてかっこいいです。石橋凌さんとお友達でしたね。 

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2009年04月09日

「萌の朱雀」{テレビ(BSアナログ)放映情報}

来月5月16日(土)の深夜25:00〜26:35{17日(日)午前1:00〜午前2:35}には同じNHK-BS2の『衛星映画劇場』にて、河瀬直美監督/脚本のドラマ映画作品「萌の朱雀」が放映されます。
舞台となる監督の地元緑豊かな自然に抱かれた奈良県は吉野村にある山間地の里の美しさと緩やかに過ぎるかの時と叙情的に描かれるそこに住まう人々の緩やかな心の動きと、彼らに降り掛かる現実の不便さ、厳しさと、全編に漂うミステリアス、サスペンスフル、淫靡にすら感じられる危う気な緊張感と、そして出演者の微妙で危う気な演技と存在感のシビアなコントラストと調和には心揺さぶられて、堪らないものがある気がします。あざとかったり、意地悪だったりもするのかしら...。
劇場長編映画監督デビューとなった河瀬直美監督が1997年・第50回カンヌ映画祭において、日本人初、史上最年少で新人監督賞にあたるカメラ・ドール賞を受賞した作品です。河瀬監督は、本作の十年後に監督/プロデュース/脚本を手掛けたドラマ映画作品「殯(もがり)の森」で2007年・第60回カンヌ映画祭の審査員特別グランプリを受賞していています。
「殯の森」と本作ですと、本作の方が好きだったりします。

話は変わりますが、Perfumeのニューシングル『ワンルーム・ディスコ』には、ペット・ショップ・ボーイズ『West End girls』を聴いたときとのような衝撃を受けてしまいました。

本日4月9日(木)の深夜26:59〜27:34{10日(金)の午前2:59〜午前3:34}にTBSにて、公認会計士の山田直哉さんの同名小説小出早織さん主演でTVドラマ化された『女子大生会計士の事件簿』の第10話『釣竿屋はなぜ潰れないか』が再放送されます。
犯罪サスペンス・ミステリーTVドラマシリーズ『ケータイ刑事(デカ)』『ケータイ刑事 銭形雷』での銭形四姉妹の従姉、"銭形雷”役から早2年、(チョッピリ)大人びた小出早織さんの魅力が益々素敵に感じられます。

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2009年04月08日

「シングルス」{テレビ(BSアナログ)放映情報}

来る4月25日(土)の深夜25:00〜26:40{26日(日)午前1:00〜午前2:40}にNHK-BS2の『衛星映画劇場』にて、キャメロン・クロウ監督/製作/脚本/(出演)、ブリジット・フォンダ(ピーター・フォンダの娘さん)、キャンベル・スコット(ジョージ・C・スコットの息子さん)、キーラ・セジウィック(ケヴィン・ベーコンの奥様)やマット・ディロンら共演のロマンス・コメディドラマ映画作品「シングルス」が放映されます。
恋愛ものはやや苦手な私め、ファンであるマット・ディロンやキャンベル・スコットが出演しているということのみで、公開時劇場へ観に行ったときも、ビデオリリース時に近所のレンタルビデオ店でビデオを借りて観直したときも、今一つピンと来ないものがあったのですが、今回久方振りに観直してみてみるとグランジムーブメントに沸き返るシアトルの街で繰り広げられる孤独な独身男女の紆余曲折の恋愛群像事情が小気味良いテンポの展開と飽きさせない構成で描かれていて、切なく、もどかしくも何やら清々しく、ハッピーで心地よく素敵に感じられたりしました。
同じ独身者専用のアパートに住むマット・ディロン扮する売れないグランジロックグループ、"シティズン・ディック"のフロントマンをしている彼氏、"クリフ"につれなくされてもなお、彼の気を惹こうと一所懸命な恋に恋しているといった感じの無垢で幸薄気な23歳のウェイトレスのオンナの子、"ジャネット"をデリケートな演技と存在感で演じているブリジット・フォンダの少年ぽく、涼し気な透明感をしたキュートさには胸をくすぐられるものがあります。一皮むけた凛々しさも素敵に感じます。ブリジット・フォンダといえば、芥川龍之介さんの『薮の中』をモチーフに吉田博昭監督がジェフ・フェイヒーや村上弘明さんら共演で映画化したドラマ作品「アイアン・メイズ/ピッツバーグの幻想」も思い出されたりしますが、この作品、お話はさておき、冷たく静かな白昼夢のような雰囲気や空気感には惹かれるものがあって、嫌いな作品ではないものの、彼女らの演技はインパクトや面白味に欠け、魅力が発揮されていないやに感じられてしまい、残念な気がします。村上弘明さんも素敵な役者さんと思うのですが...。マット・ディロンのややマッチョに過ぎる気もしないでもないグランジミュージシャン振りや長髪真ん中分けのつるんとしたおでこは魅力的に感じます。シーラ・ケリー扮するアパートの住人でKRWEテレビで宣伝ウーマンの仕事をしている"デビー”がティム・バートン演じる第2のスコセッシ、"ブライアン"に20ドルの超過料金で撮ってもらうビデオ・デート用のビデオは中々魅惑的で見応えある出来映えに仕上がっていて面白いと思います。カミロ・ギャラード扮するスペイン人留学生の"ルウィース"に騙されて失恋し、失意にもう恋には懲り懲りして、億劫になってしまう環境保護委員会職員の"リンダ"を演じているキーラ・セジウィックはジュリア・ロバーツにチョッと似て映る気がします。"デソト・クラブ"で見かけて一目惚れして恋に落ちる市の運輸局勤めの"シティーヴ"を演じているキャンベル・スコットは好感の持てるハンサムな演技と存在感を見せてくれていると思います。
ビル・プルマン、エリック・ストルツ(わかったら凄い)、ポール・ジアマッティ、ジェレミー・ピヴェンやトム・スケリットなぞも出演しています。
"デソト・クラブ"のシーンでライブパフォーマンスをしているサウンドガーデン、アリス・イン・チェインズをはじめ、パール・ジャム、マッドハニー、ラヴモンガーズ(ハートのアン/ナンシー姉妹によるプライヴェート・アコースティック・バンド)、スクリーミング・トゥリーズ、マザー・ラヴ・ボーン、ジェーンズ・アディクション、ピクシーズR.E.M.やタッドといった錚々たる顔ぶれのグランジオルタナティブバンドの曲が満載です。

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posted by ウォルター at 18:17| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画にまつわる... | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする