1993年製作 米国
監督:ビル・コンドン 製作:アレックス・ビートン 脚本:デヴィッド・アマン撮影:スティーヴン・M・カーツ 音楽:デヴィッド・シャイア
出演:ロジャー・ムーア、マルコム・マクダウェル、ナンシー・アレン、ミナ・E・ミナ
「フランケンシュタイン」
着想、(二重三重の)設定や仕掛けは面白いものがあると思いますし、趣や妙こそさして感じられませんが、ある意味ミステリー小説の雰囲気や空気感が感じられて、92分と短めの尺ということもあってか、スリリングとまではいえないまでも、現実と小説の世界を交錯させたそつのない展開で、まずまずしっかり描かれているように見受けられて、観応えがあるというよりも、肩凝らず、飽きずに観れるといった感じの作品という気がします。
主演のロジャー・ムーアは風格と軽妙でウィットに富んだ持ち味ある演技でかつては英国の新聞社の報道記者にして大ヒットミステリー作家で、今ではカナダの新聞社のしがない社交界欄論説委員の"トーマス・グレース"と"グレース"のベストセラーミステリー小説(『不死身の男』)シリーズの主人公のヒーロー、"フルブライト"刑事の二役を演じて見せてくれていると思いますし、マルコム・マクダウェルは"グレース"の小説のもう一人の主人公で犯罪者の"不死身の男"こと"イアン・モリッシー"とそのモデルのサイコパシックな犯罪者で"グレース"の小説の筋通りの犯罪を繰り広げることで彼への復讐を企てる"バーナード・ドレーク"を相変らずアクのある個性的な見所のある演技で演じて魅せてくれていると感じます。もって生まれた特殊な能力により"ドレーク"の犯行を予知し、"グレース"と共に食い止めようと奔走する画家志望のダイナーのウェイトレス、"ジェシー・ガラード"を演じてるナンシー・アレンは好きな女優さんなのですが、本作においては、控え目で好感の持てる演技は見せてくれているものの、その役柄からしても、今一つインパクトや存在感が薄い感じがしてしまいます。
ラストで黒だか紺だかのロングコートを身に纏ったロジャー・ムーアは素敵に映りますし、牢獄に佇んで("グレース"の新作『モリッシーの復活』に目を落としていた顔を上げ、)微かに歓喜を帯びた目でこちらを見据えるマルコム・マクダウェルの表情には(凄まじく)狂気めいた薄気味悪さを感じる気がします。
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時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。」
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