2006年製作 米国
監督/脚本:デヴィッド・フォン・アンケン 製作:ブルース・デイヴィ、デヴィッド・フリン 製作総指揮:スタン・ヴロドコウスキー 脚本:アビー・エヴァレット・ジェイクス 撮影:ジョン・トール プロダクションデザイン:マイケル・ハナン 美術:ガイ・バーンズ 衣装デザイン:デボラ・L・スコット 編集:コンラッド・バフ キャスティング:マリ・フィン 音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ 舞台装置:ウェンディ・バーンズ
出演:リーアム・二ーソン、ピアース・ブロスナン、マイケル・ウィンコット、アンジェリカ・ヒューストン、ザンダー・バークレイ、エド・ローター、トム・ヌーナン、ケヴィン・J・オコナー、ジョン・ロビンソン、アンジー・ハーモン、ウェス・ステューディ、ロバート・ベイカー、ジミ・シンプソン、ジェームズ・ジョーダン、ネイト・ムーニー
*おことわり*
記事の続きには、まだ本映画作品を見ていない方が読まれると多少とも作品の面白さを損なう可能性がある内容が含まれているやも知れません。気になる方はお読みにならないことをお勧めします。
近所のレンタルビデオ店の棚に陳列されていた本作のDVD
雪深い剥き出しの自然と野生に覆われた冷え冷えと美しく厳しく雄大なコロラド・ロッキーの山の森の静寂を突如として銃声がつんざくといった野暮な前口上なぞ置かれていない冒頭の滑り出しからして画面にすっかり惹きつけられてしまいました。何だ、どうしたんだというような、唐突な出だし...静から動、動から静へと...それでいてスムーズで小気味良い展開をしていて、派手さ、華やかさや大きな盛上りこそありませんが、見せ場、見せ所はしっかりあって、面白味もある、濃くと深みあるぐっと締まったしっかりした心にしみ込む締まった西部劇ドラマ映画作品といった感じがします。随所に見受けられる味、妙と深み・含みがあって、想像を喚起させられる興味深い微妙でしたたかな描写、演出、設定に、澄んだ綺麗な映像とそれが醸す空気感・雰囲気(・趣き)や、そして感情移入を覚えるやの追われる男、"ギデオン"を演じているピアース・ブロスナンと追う男、"カーヴァー"を演じているリーアム・二ーソンの主演二人の剥き出しの人間味・人間臭さが(垣間)感じられるやの凄みある迫真・渾身の演技、雰囲気と存在感なのかに魅せられてしまいます。本作では髭面に生々しくリアルなたるみをした体もまた凛々しくセクシーなワイルドな風貌のピアーズ・ブロスナンは、やはりどこかスタイリッシュでユーモラスな雰囲気を醸していて、苦悶、狼狽や険しい表情なぞの表情とその(微妙な)変化がイイですし、アクションも決めてくれていて、カッコイイです。本作では己が脚のみならず、馬を駆って疾走する姿を存分に披露してくれています。序盤追っ手の追跡を辛くも振り切り、追っ手の放った銃弾を負った左腕の激痛と雪山の川に身を浸した極寒と格闘しながら自ら銃弾とそれによる傷の処置をするシーンの演技なぞも見応えがあって好きです。リアム・ニーソンは、心を鉄の扉で冷たく閉ざしたかの思い詰めた眼差しが何ともいえず、作品同様派手さ、華やかさは感じませんが、多くを語らぬ厳格で魅力的な演技を魅せてくれていると感じます。"カーヴァー"に"ギデオン"追跡・捕獲のために雇われた"ヘイズ"を演じているマイケル・ウィンコットや"カーヴァー"と"ヘイズ"が一宿一飯に預かるクリスチャンの一団のキャラバンのリーダー、"エイブラハム牧師"に扮するトム・ヌーナンをはじめ、癖のある渋いどころ役者さんたがしっかりと脇を固めて、味を添えていると思います。最終盤、クライマックス砂漠で、"ギデオン"と"カーヴァー"が精魂つき果たし魂と魂を触れ合わせるシーンはアンジェリカ・ヒューストン演じる蛇油のいかがわしい薬の行商人、"マダム・ルイーズ"の登場からして、幻想的・不思議に印象的で素敵で、しっとりしずかな感慨と、そしてカタルシスを覚える気さえします。銃と共に棄て去って...無言の別れも...何とも...。かなり過激でバイオレンスな描写もピリリとしたスパイスとして効いて感じられます。生物学的な意味のみならない生命力を感じる気もしたりします。
過去の同じとき、同じ場所、セラフィム・フォールズで嘗めた辛く忌まわしい出来事の記憶...悪夢に浮かされ、その悲しみ、怒り、憎悪、復讐や後悔と自責の念なぞにうなされて来た相反する立場の二人の男の気持ち・思・想・念い、性なのかと絆...因縁...もしかして、はじめからわかっていたとしても、それは受け入れ難い、受け入れたくなかったのやも知れない...善悪でも道徳でも倫理でも...微妙で曖昧な苦難...気づき...許し...受容...(過去・罪を背負いつつ、健気で前向きに)生きるための手段を模索する...。
面倒で、煩わしく、厄介であったりしつつも、求め欲する他者との関わり、触れ合い、繋がり...そして、そのためにも自分と向き合うことの辛さと大切さ...迷惑を掛け合ってしまうのも、また人間関係・コミュニケーションやにも思います。
僅か45日余りで撮影された作品にしてこの見応えというのもあっぱれに思います。
セラフィム・フォールズというのは実在、もしくはの実在した地名なのかしら、そうだとしたらどこなのかしら。
今回もまた支離滅裂な内容を含んだ苦しい記事となってしまいました...。
*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
"MADAME LOUISES CURE ALL CLEANSES THE BLOOD EXONERATES THE BOWELS"
"お前は言った 戦争は終わったと" "それは死者にしかわからない" "お前が言った 戦争は終わったと"
"決めるのはお前だ" "許してくれ"
allcinema ONLINE 映画データベース
時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。




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