2009年03月28日

「スティーヴン・キング/地下室の悪夢/GRAVEYARD SHIFT」

「スティーヴン・キング/地下室の悪夢/GRAVEYARD SHIFT」
1990年製作 米国
監督/製作:ラルフ・S・シングルトン 製作:ウィリアム・J・ダン 製作総指揮:ボニー・シュガー、ラリー・シュガー 原作:スティーヴン・キング『地下室の悪夢』(扶桑社ミステリー文庫刊『ナイトシフト〈1〉深夜勤務 』所収) 脚本:ジョン・エスポジート 撮影:ピーター・スタイン 視覚効果:アルバート・ホイットロック 音楽:アンソニー・マリネン、ブライアン・バンクス
出演:デヴィッド・アンドリュース、ケリー・ウルフ、スティーヴン・マック、ブラッド・ドゥーリフ、アンドリュー・ディヴォフ

スティーヴン・キングの同名短編小説をトーマス・リー監督名義(ウォルター・ヒル、フランシス・フォード・コッポラ、ジャック・ジョルダー監督)、ジェームズ・スペイダーとアンジェラ・バセット共演のSFサスペンス映画作品「スーパーノヴァ」なぞで製作総指揮なぞを手掛けているラルフ・S・シングルトンが監督を務め、映画化したクリーチャーホラー作品です。久方振りに観直してみました。こちらも原作は未読です。

お話はさておき、構成のバランスはどうなのかしらと思いますし、展開もスピーディでテンポがいいというよりも、のべつまくなしという感じがしますが、タイトルバックの映像のどことなく淋し気な雰囲気や空気感にはそそられるものがありますし、工場の作業場、荒れ放題の地下室や鼠と深夜勤務の従業員を次々と餌食にしていく怪物の巣窟(で)のつるっとしたというような暗さ、蒸し暑さや汗の不快さ加減も悪くもなく感じられて、何となく引かれてしまいます。怪物対人間よりも、人間の浅ましさ、強欲さや卑劣さの方がフィーチャーされて描かれているせいもあってか、深夜の地下室の作業場で一人むしり機を操作している従業員がそこにはびこる無数の鼠の群れに取り囲まれるシーンを除いては、登場人物たちの恐怖や衝撃なぞが臨場感、緊迫感や緊張感に満ちては感じられない気がします。不愉快さは感じられる気がします。怪物と人間とのバトルはあっさりめに描かれていますので、期待する向きには少々物足りないやも知れません。怪物が正体不明のままのフェイドアウトする終いは悪くないやに思います。87分と短めの尺ということもあってか、最後まで飽きることなくは観れます。

米国の田舎町にある町の支えであるバックマン紡績社の古い工場の女性従業員で、離婚した途端に、スティーヴン・マック扮する工場長の"ウォーウィック"に職場での好条件・好待遇と引き換えに愛人になるように言い寄られるようになるも、つれなく拒絶し、そのことを訴えたことで、精神病扱いまでされてしまいながら、"ウォーウィック"の"性格"と組合の"お蔭"でクビにならずに、キツい深夜勤務を強いられている中、デヴィッド・アンドリュース扮する流れ者の新従業員、"ジョン・ホール"と親しくなる"ジェーン・ウィスコンスキー"を演じているケリー・ウルフは、典型的な美人さんではないやに映りますが、顎のしゃくれ具合に勝ち気さとそしてチャーミングが感じられたりしますし、役に合っているやに思います。デヴィッド・アンドリュースは印象度は今一つながら、そつのない好感の持てる演技を見せてくれていますし、ヒロイックでも、ハンサム過ぎもせず、役にも合っている気がします。スティーヴン・マックはフレッド・ウォードにチョッと似て映る気がします。工場が休業となる独立記念日の大型連休に、高給を餌に鼠の巣窟と化してしまい、工場の閉鎖に追い込まれてしまう可能性のある地下室の夜間大掃除に"ジョン"や"ジョン"をよそ者扱いして、意地悪くする以前の投稿記事で取り上げています航空アクション映画作品「インターセプター」に主演しているアンドリュー・ディヴォフ演じる仲間の"ダンソン"らと共に駆り出されるヴィク・ポリゾス演じる従業員"ブローガン"は鼠を駆除する際に消火ホースで放水する際の喧しさったらありません。"エクスタミネーター(鼠駆除業者)"を演じているブラッド・ドゥーリフは相変らず病的・怪し気で壊れ気味のインパクトありありの存在感と演技を見せてくれているやに感じます。役回りは面白いような勿体ないような気がします。

"ジョン"がダイエット・ペプシの缶をパチンコで飛ばして鼠をけちらすのは面白いと思います。

チャーリー・ダニエルズ・バンドよるエンディングミュージックの『BAD BOYS』だか『JOANNA』だかは好いと思います。

因にこちらも原作は未読ながら、トビー・フーバー監督がスティーヴン・キングの短編小説『人間圧搾機』をロバート・イングランド主演で映画化したホラー作品「マングラー」もテッド・レヴィンが出演しているのもあって、まずまず好きだったりします。

【graveyard shift】((主に米))1 深夜勤務 2 ((集合的))この交替時間に働く人たち

allcinema ONLINE 映画データベース

時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
posted by ウォルター at 14:12| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今晩は。

あ、これはもちろん原作は読みましたよ。
この作品が入っている「深夜勤務」とか、この頃の短編集はみんな面白いです。

これ映画もあったんだ〜〜。見たい!レンタルショップ、探してみます。
Posted by ごみつ at 2009年03月31日 23:20
ごみつさんへ

コメントありがとうございます。

流石ごみつさん。やはりスティーヴン・キングだけあって、本作の原作もお読みなのですね。なるほど、本作の原作が所収されている『ナイトシフト〈1〉深夜勤務 』には「マングラー」の原作『人間圧搾機』も所収されているとのことですので、私も何れ読んでみたいと思っています。

クオリティの高い洗練された作品とはいえませんし、キング的恐怖や衝撃なぞがうまく描けているかどうかもわかりませんが、不快さや不愉快さは感じられる気がしますし、雰囲気や空気感にはそそられるものがあったりして、何やら引かれるものはあります。
是非にとはいえませんが、もし機会がありましたら、一度ご覧になられてみてはと思います。
Posted by ウォルター at 2009年04月01日 00:59
こんにちは。
今日は雨なので、海には行かず家で仕事してます。
仕事しながら、1才の娘とブログ見ながらですが・・・(^^)。
娘に邪魔されながら・・・(><)
また、娘がいない時にゆっくり見させていただきます。

Posted by ★KEEP BLUE★ at 2009年04月25日 20:28
★KEEP BLUE★ さんへ

ご訪問ありがとうございます。

どうぞ、またいつでもごゆるりとお越し下さいませ。
もちろん、娘さんとご一緒でもウェルカムです。
Posted by ウォルター at 2009年04月25日 21:41
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