2009年03月30日

「ハプニング/THE HAPPENING」

「ハプニング/THE HAPPENING」
2008年製作 米国
監督/製作/脚本/声の出演:M・ナイト・シャマラン 製作:バリー・メンデル、サム・マーサー 製作総指揮:ロニー・スクリューワーラー、ザリーナ・スクリューワーラー、ロジャー・バーンバウム、ゲイリー・バーバー 撮影:タク・フジモトプロダクションデザイン:ジェニーン・オッペウォール 美術:アンソニー・ダン衣装デザイン:ベッツィ・ハイマン 編集:ベッツィ・ハイマン 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:マーク・ウォールバーグ、ズーイー・デシャネル、ジョン・レグイザモ、サシュリン・サンチェス、スペンサー・ブレスリン、ベティ・バックリー、ベティ・バックリー、フランク・コリソン、ロバート・ベイリー・Jr、ジェレミー・ストロング、アラン・ラック、アリソン・フォランド、クリステン・コノリー

お馴染みの近所のレンタルビデオ店でM・ナイト・シャマラン監督/共同製作/脚本/出演、マーク・ウォールバーグ主演のパニック・サスペンス映画作品「ハプニング」のDVDを借りて観ました。

着想は面白いと思いますし、お話の展開にもう一押し、一捻り欲しい気もしますが、尺の長さも含めて、これはこれで好いやに思います。何となくコラージュのような構成をしている印象を受ける受けるところがある気がします。タク・フジモトのシンプルな中にデリケートさが感じられるやのカメラワークによる映像には引かれるものがあります。伏線にもなっているオープニングタイトルバックの青い空に白い雲が流れ行くクイックモーションの映像や、エンディングタイトルバックの蠢く雲の蒼暗いモノトーンの映像にも惹かれるものがあります。風に大きくたなびく草木の画には不安な気持ちを掻き立てられる気がします。ジェームズ・ニュートン・ハワードの手による音楽も作品のサスペンスフルなムードを盛り上げていると思います。それも特色・魅力な気もしないではないですが、やや掴みどころがなく危う気で奇異にも感じられたりもする登場人物たちの性格設定や、台詞や態度なぞの端々の思わせ振りだったり、くどかったりするちょっとした(戸惑いや逆撫でを誘うやの)演出描写に違和感を覚えてしまい、まどろっこしく思えたりもしますし、"説得"や"納得"を損なっている気もします。人々が突如として自らの命を絶つシーンには、私が苦手なグロテスクな描写があったりもしますし、作り手側が意図した通りかどうかはわからないものの、緊張感、緊迫感を感じて、ドキドキワクワクしたりもしますが、何故かそうショッキングにも怖くも不快にも感じることなく、さらりと観れてしまいます。趣という程でないやも知れませんが、雰囲気や空気感は体感的で悪くないと思います。

人々が突如として自らの命を絶つという異常現象が米国東海岸に蔓延する中、この正体のわからない脅威からズーイー・デシャネル扮する何となく夫婦関係がギクシャクしている妻の"アルマ"とプリンストンへ逃げ遅れた妻の"ジュリアン"を探すために途中別行動をするジョン・レグイザモ演じる同僚で親友の"ジュリアン"の娘、アシュリン・サンチェス扮する"ジェス"と共に安全な場所への非難を試みるフィラデルフィアの高校教師、"エリオット・ムーア"を演じているマーク・ウォールバーグは理知的でヒロイックでない役をそつなく演じているやに思います。彼の主演作で、カーク・ウォン監督、ウェズリー・スナイプスら製作、ジョン・ウーら製作総指揮、ルー・ダイアモンド・フィリップスら共演の「ビッグ・ヒット」というアクション・コメディ映画がありますが、グロテスクなシーンがあったりして、必ずしも好きな作品ではないのですが、妙なテンションをしていて、何だか後を引く感じがします。ズーイー・デシャネルはニュートラルでキュートな感じが好いと思います。本作ではホリー・ハンターやメグ・ライアンに雰囲気がチョッと似て映る気がします。メグ・ライアンといえば、先だって彼女の主演作で、ジョージ・ギャロ監督/脚本、アントニオ・バンデラスら共演のアクション・ロマンス・コメディ「あいつはママのボーイフレンド<未>」という映画を近所のレンタルビデオ店でDVDを借りて観ました。彼女の主演作を観たのは、それまでの"ロマコメの女王"のイメージから脱却すべく彼女が新境地に挑んだ、スザンナ・ムーアが自ら脚本化した自身の同名小説をジューン・カンピオン監督が映画化したサスペンス・ミステリー作品「イン・ザ・カット」以来だったこともあってか、やや色褪せて映る気がしました。「イン・ザ・カット」は作品の良し悪し好き嫌いはさておき、ややくどい気もしなくはないですが、雰囲気や空気感は嫌いではないですし、メグ・ライアンの演技を含めた痛々しさや息苦しさには魅力と見応えを感じる気がしてしまいます。アシュリン・サンチェスは大人しやかで想いを秘めた感じを漂わせていて、可愛らしいと思います。

終盤で"エリオット"たちがメリーランド州アン・アランデル郡郊外の一軒家に身を寄せるシークエンスは作品と切り離してみると、生々しく不気味で不安な気持ちを掻き立てられる臨場感、緊張感や緊迫感ある雰囲気や空気感の漂いが感じられて、見応えある気がします。そこに外界と隔絶して独り暮らす変な老女、"ジョーンズ"夫人を演じているベティ・バックリーの鬼気迫る迫真の演技は見応えがあります。

あんなに物騒な髪留めをしていたりするものなのですね...。

M・ナイト・シャマランの監督作品は、ジョセフ・クロス主演のファミリードラマ映画「翼のない天使<未>」とポール・ジアマッティ主演のファンタジック・ミステリードラマ映画作品「レディ・イン・ザ・ウォーター」以外一通り観ていて、主演のブルース・ウィリスと二度目のコンビを組んだSFサスペンス映画作品「アンブレイカブル」は結構好きだったりしますし、その次のメル・ギブソン主演のサスペンス・ホラー・ドラマ映画作品「サイン」なぞも嫌いではなかったりします。

風が運ぶ目に見えぬ正体不明の脅威...”アッシェンバッハ”を恍惚の(中の)死へと誘った疫病が如く...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『自然界の出来事は完全にはわからない 科学で理由づけしてもそれは理論でしかない 我々の理解を超えた力の存在を見落としがちだ よい科学者は自然の法則に畏敬の念をいだかなくては』ー"Science will come up with some reason to put in the books, but in the end it'll be just a theory. I mean, we will fail to acknowledge that there are forces at work beyond our understanding. To be a scientist, you must have a respectful awe for the laws of nature"

allcinema ONLINE 映画データベース

時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
posted by ウォルター at 16:54| ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお!まさしく今、レンタルしてまして足元に転がっておりますぞ、ハプニング。
なのでウォルターさんのレビューは見終わったら拝見します!
Posted by J美 at 2009年03月30日 17:00
J美さんへ

コメントありがとうございます。

オ〜、正にハプニングですネ。
作品をご覧になられてから、私めの拙い投稿記事をお読みいただければと思います。
Posted by ウォルター at 2009年03月30日 18:48
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ハプニング
Excerpt: The Happening2008年/アメリカ (監)M・ナイト・シャマラン(演
Weblog: ごみつ通信
Tracked: 2009-05-19 14:34