2009年04月10日

クマった映画

今年の1月21日(木)にウィリアム・ガードナー監督、クリストファー・ジョージ主演のアニマル・パニックホラー映画作品「グリズリー」の『特別版』DVDがリリースされたとのことです。
この作品はまだ小学生の時分に地元の映画館に米国の小説家でターザンの生みの親であるエドガー・ライス・バローズによる『地底世界シリーズ』『地底の世界ペルシダー』をケヴィン・コナー監督がピーター・カッシングら出演で映画化した「地底王国」を観に行ったときに併映されていて観た作品です。
「地底王国」は大いに楽しめたのですが、「グリズリー」の怖さには震撼しました。グリズリー(/ヒグマ/ハイイログマ)は、その凶暴性も然ることながら(実際は凶暴なばかりではないやに思いますが...)、あの巨体で森林をあれだけ速く疾走する姿に驚異と恐怖を覚えましたし、まず遭遇する機会はないとはいえ、陸地に生息している分、スティーヴン・スピルバーグ監督の大ヒット海洋生物サスペンス・パニック・アドベンチャー映画作品「ジョーズ」より怖かったやも知れません。グリズリーが一撃で馬の首をはねる刎ねるシーンもショッキングで恐怖しました。
観た後、しばらくの間は、夜寝ようと部屋の電気を消してはパンフレットの表紙やポスターの前足を大きく左右に広げて、恐ろしい形相で仁王立ちする姿を思い出してなかなか寝付けなかったり、何度その姿を夢に見て恐怖にうなされりしたことか...。
近所のレンタルビデオ店で本作が入荷するようなことがありましたら、是非借りて観直してみたいと思います。

話しは変わりますが、先日近所のレンタルビデオ店で、デヴィッド・クローネンバーグ監督とヴィゴ・モーテンセンがサスペンスドラマ映画作品「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続き再びコンビを組んだクライム・サスペンスドラマ映画作品「イースタン・プロミス」のDVDを借りて観ました。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」はもう一つピンと来ないところもあっただけに、一抹の不安を抱きつつ、観たのですが、本作もそれは杞憂に過ぎませんでした。派手さはありませんし、ややこじんまりした印象こそあるものの、シリアス、シビア、ヘビーでアンダーグランドなテーマに、冷たく虚無的な空気感と雰囲気を漂わせた透明で深みと濃くのある映像やスタイリッシュなヴァイオレンス描写と、設定の活かし方、構成や展開の巧さなのかとが相俟ったブレンドが絶妙なバランスを醸して感じられて惹かれます。寡黙でストイックで危険で甘い香りを漂わせたミステリアスなロシアン・マフィアの運転手、"ニコライ"を演じている主演のヴィゴ・モーテンセンは正しく剥き出し(モロ出し)の体当たりな演技を魅せてくれています。哀愁と優しさを瞳にたたえ、クールでニヒルな燃え盛る想いを胸に秘めた男、"ニコライ"のハードボイルドな生き様の中には、ロバート・レッドフォード主演のドラマ映画作品「ブルベイカー」の主人公刑務所長"ブルベイカー"の信条、"作戦では妥協はあるが原則ではだめ"と共通するものがあり続けて欲しい気がします。出産後に命を落としたロシア人少女の家族を少女が残した日記をもとに探そうとするうちにロンドンの裏社会に暗躍するロシアン・マフィア対峙することになる助産婦の"アンナ"を演じているナオミ・ワッツは、本作においては、控え目な演技と存在感がかえって、作品を引き締め、引き立たせているやに感じます。ロシアン・マフィアのボス、"セミオン"を演じているアーミン・ミューラー・スタール、"セミオン"の息子、"キリル"に扮するヴァンサン・カッセルや"アンナ"の叔父、"ステパン"役のイェジー・スコリモフスキーをはじめ脇を固めているキャストの面々も雰囲気、味わいや癖のある演技で作品を支えているやに思います。
家族とは...や、愚かさで覆い隠される恥部...を感じる気がしたりします。
刺青は悪の履歴、そして...の手段・道具にして、決意と誓いの証...。
髪をオールバックに撫で付けたヴィゴ・モーテンセン、渋くてかっこいいです。石橋凌さんとお友達でしたね。 

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時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
posted by ウォルター at 00:27| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画にまつわる... | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
クマった映画!・・・PCの前で思わず吹き出して笑ってしまいましたよ。グリズリーはチラっと見た覚えがあります。
イースタン・プロミスはまだ見てませんが、アーミン・ミューラー・スタール出ているんですね!ザ・バンク堕ちた巨像を見に行ってきましたが、彼の演技がこれまた渋い。酸いも甘いも知り抜いたといった雰囲気が全面に出てました。
Posted by J美 at 2009年04月10日 15:10
J美さんへ

コメントありがとうございました。

どうもお粗末様でした。J美さんも「グリズリー」、ご覧になられたことおありなのですね。「ジョーズ」のプロットをそのままに舞台を海から山に置き換えただけの亜流アニマル・パニックホラー映画作品ながら、子供心にはかなりインパクトあって怖かったです。
「イースタン・プロミス」は、過激なシーンがあったりもしますが、その世界観や雰囲気に浸れたならば、味わい深い作品に感じられるのではと思います。「ザ・バンク堕ちた巨像」、私は未見ですが、J美さんの鑑賞ブログ記事は拝読させていただいておりました。まずまず堪能されたようですね。DVDがリリースされてからになると思いますが、観てみたいと思います。はじめプリプロダクションのアナウンスを目にしたときは、タイトルを読み違えてパンクの映画かと思ってしまいました。アーミン・ミューラー・スタールは、本作でもその渋い演技と存在感を見せてくれていると思います。「ザ・バンク堕ちた巨像」には、ナオミ・ワッツも出演しているのですね。
Posted by ウォルター at 2009年04月10日 19:49
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