2009年05月24日

「デイープ・ハザード<未>/Memorial Day」

「デイープ・ハザード<未>/Memorial Day」
1998年製作 米国
監督:ワース・キーター 製作/脚本:ジェフリー・クラーク 撮影:シルヴェイン・ブロールト 音楽:ロジャー・ローク
出演:ジェフ・スピークマン、ステファニー・ニズニック、ブルース・ウェイツ、フレデリック・コフィン、ポール・マンティ、モンゴ・ブラウンリー、ロブ・ラベル、ジョー・エステヴェス

以前の投稿記事で取り上げていますアルバート・マグノーリ監督、マーク・ディザール製作のストリート・クライム・アクション映画作品「ナイト・ハンター<未>」
で主演を務めている、剛柔流空手黒帯7段とアメリカン・ケンポー・カラテ黒帯7段の修得者、ジェフ・スピークマン主演のアクション映画作品です。本作も日本劇場未公開作品です。

ストーリーはそう悪くはないやにも思わなくもないですが、ありがちなものですし、この手の作品にはありがちといえばそうなのやも知れないものの、取って付けたようだったり、おざなりだったり、大雑把だったり、舌足らず気味、強引気味だったりして"説得"や"納得"に欠け、ご都合主義にも感じられる設定やプロット展開には整合性が見て撮り難く、良くわからずに、どうもしっくり来ず、気になってしまうところはありますし、映像の濃淡というか、色合いのせいもあって、よりチープに映る気がします。一つの国の中にある二つの国を描くというようなものでもあるやにも思われて、その意味では深みや含みも感じられなくはないだけに、目新しさもなく、通り一遍な感じがして物足らないのは、勿体なく残念に思います。予算の関係もあるでしょうし、派手な演出なぞは期待すべくもありませんが、その分細かな演出にもうチョッと配慮してくれていたら、もうチョッと締まった見応えのある作品に仕上がっていたのではと些か残念な気もします。

冷戦が終結し、ソ連の脅威は今は昔となり、財政緊縮のやり玉に挙っている軍や諜報機関の重要性を国民に認識させ、財源を確保するため新たな敵・旧共産圏エージェントを集めた"レッド5"なるハイテクテロ組織の存在を捏造し、スターウォーズ計画名残の機密試作レーザー衛星、"イーグル"を使ってテロ活動を偽装して国民の脅威を煽る"エージェンシー"なる米政府の反体制派に属する情報局上層部グループの陰謀に利用されようとする、かつて"イーグル"の情報をマスコミにリークしたことで、"エージェンシー"により精神病患者にされて精神医学リハビリセンターに収容されていた元米国海兵隊大尉にして、"エージェンシー"の優秀な対テロ工作員、タフでデンジャラスでスマートな"エドワード・ダウニー"を演じているジェフ・スピークマンによる殺陣やアクションは派手さは余り感じませんが、流石空手家だけあり魅せられるものがあります。殺陣やアクション自体の見せ方も悪くないと思います。本作では然程フューチャーされている風ではありませんが、十八番の格闘シーンでの強過ぎない感じも好いです。"サンダーハンマーズ"は相変らず小気味良くスピーディでパワフルな見応えを感じます。やや老けて、患っている珍しいリンパ疾患により体重増加したものの、まだ以て中々ハンサムで好感が持てます。脚が遅いのは緊迫感を削いでしまっていて、残念な気がします。
"エージェンシー"の陰謀に利用され、加担する大統領候補、"ジェラルド・ランカスター"上院議員を演じる、ブルース・マルムース監督、スティーヴン・セガール主演のアクション映画作品「ハード・トゥ・キル」ではセガール演じる主人公のロス市警刑事、"メイソン・ストーム"の親友で内務調査課の"オマリー"警部補に扮している、ジョージ・ケネディ擬に映らなくもない気がするフレデリック・コフィン、"エージェンシー"の"代表”にその仕事ぶりを買われてリクルートされ、"代表"の命を受け陰謀を実行する軍人として諜報活動に人生を捧げて来た"ウィラード"大将を演じる、リー・マーヴィン擬に映らなくもない気がするポール・マンティや"ダウニー"の"エージェンシー"時代の頼れる上司にして師である"ジュールズ”を渋い味わいのある悪人面と演技で演じるブルース・ウェイツなぞ、派手さ、華やかさはありませんが、味のある燻し銀気味のキャストが脇を固めています。冒頭湖畔に呼び出された"ウィラード"大将に接触し、仲間に入るようリクルートする"エージェンシー"の一員を演じるマーティン・シーン擬のジョー・エステヴェスはマーティン・シーンの双子の弟です。かつて"ダウニー"が"イーグル"の情報をリークし、テロによる国家の危機を一掃するための自衛強化の必要性と、そのためにも軍や諜報機関の予算の大幅削減反対を訴え、"レッド5"によるとするテロ攻撃による国民の混乱を煽る"ランカスター"上院議員がゲスト出演するロサンゼルスのWWWスタジオのニュース番組のアンカーウーマン、"ロビン・コナーズ"に扮するステファニー・ニズニックはマージ・ヘルゲンバーガー系の個性的な顔立ちをした美人女優さんやに思います。

国家やその行政機構の有り様については、常に状況に合わせた修正と改善に務めるべく監視、注視、評価、検討することが必要なのだというようなことを再認識させられる気がしなくもありません...多少無理からかも知れませんが...権限や予算の縮小・削減こそが何にも増して最大の脅威であり、敵であり、闘う相手としてしまうような状況に陥ることの危うさと詰まらなさかしら...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
「ナイト・ハンター<未>」のラストでも何からの引用で、何故かはわかりませんが、ウィリアム・シェイクスピアを引用した『"さらば王子 天使の歌に誘われ安息の床へ”』という台詞がありますが、本作でも何故かはわかりませんが、以下のようなシェイクスピアを引用した台詞があります。
『"人のすべきことは..."』『"すべてやる" "マクベス"だ』
『"未知の国への旅は.."』『"誰も生きて戻れぬ" "ハムレット"です』『"生きて戻る旅人"となるのだ』
『”悪魔も目的のため聖書を引用する" "しかし悪魔が聖書をー" "差し出すのは..."』『"悪党の作り笑いだ" "外は立派だが 芯は腐ったリンゴだ"』

先日ひょんなことから、園子温監督/原作/脚本のbitterで熱い青春ドラマ「HAZARD ハザード」を観直しました。前回初めて観たときは、じっくり観ることができなかったこともあってか、ファンであるオダギリジョーさん主演作品ながら、違和感や釈然としないところもあって、何やらチープで稚拙な印象ばかりが先立ってしまい、あまりピンと来ませんでしたが、今回改めて観て、やはりハッキリとはわかっていないのですが、何というか、bitterにシリアスなようで、bitterで愉しい戯れな...というような、...bitterで愉しい戯れなようで、bitterにシリアスな...というような、不思議な感じがして、結構惹き込まれてしまう中々興味深い作品に感じられました。見当違いやも知れませんが、社会の実現を求めるには、人生の傍観者でいてはならない...人生の実感を感じられず、気づけぬまま、感じず、気づかぬまま、不安や恐怖や、痛みや恐怖を感じられず、気づけぬまま、感じず、気づかぬままでいては、HAZARDを見落としてしまうというようなことを問いかけられ、訴えかけられ、気づかされるような、そして何か...何かに誘われている気もしたりします。以前の投稿記事で取り上げました李相日監督/脚本、加瀬亮さん、オダギリジョーさんと栗山千明さん主演のシニカルである意味幻想的な青春ドラマ映画作品「スクラップ・ヘブン」で感じたものにも似ているような、似て非なるような...漫然・漠然とした満たされぬ思いに突き動かされての無茶、無謀、無軌道な刺激と危険探しがそれまで気づけなかった新たな自分と社会を見出させる......犠牲を代償に...破滅を逃れるために...というようなものものを感じる気もしました。
何やらいつにも増して支離滅裂で見当いな戯言を綴ってしまった気がします...チープで稚拙なのは私の記事の方でした...。

allcinema ONLINE 映画データベース

時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
posted by ウォルター at 10:23| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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