2009年09月27日

「ダーク・ウィンド<未>/THE DARK WIND」

「ダーク・ウィンド<未>/THE DARK WIND」
1991年製作 米国
監督:エロール・モリス 製作:パトリック・マーキー 製作総指揮:ロバート・レッドフォード、ボニー・リー 原作:トニイ・ヒラーマン『黒い風』(ハヤカワミステリアス・プレス文庫)脚本:エリック・バーグレン、ニール・ヒメネズ 撮影:ステファン・チャブスキー 音楽:ミチェル・コロンビエ
出演:ルー・ダイアモンド・フィリップス、フレッド・ウォード,ランス・ベイカー、ゲイリー・バサラバ、ゲイリー・ファーマー、ジョン・カーレン

トニイ・ヒラーマンによる『ナヴァホ族警察シリーズ』の5作目に当たる同名小説をロバート・レッドフォードが製作総指揮を務め、エロール・モリス監督がルー・ダイアモンド・フィリップス主演で映画化したミステリー・サスペンスドラマ作品です。日本劇場未公開作品で、ビデオリリース時に今はなき近所のレンタルビデオ店でビデオテープを借りて観て以来、久しぶりに観ました。トニイ・ヒラーマンの作品で読んだことがあるのは、1974年アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA賞)最優秀長編賞を受賞した『死者の舞踏場』のみで、本作の原作は未読です。

全編に漂って感じられる静かに暗く不安、不穏な気配を帯びた乾いた荒涼とした雰囲気と空気感には何やら霊的なものすら感じる気がして惹かれるものがあります。
劇的さや派手さ、迫力、スケール感はありませんが、お話はしかりしていて、"説得"や"納得"にかなった設定・構成をしている気がしますし、ミステリー・サスペンスとしても悪くないと思います。
サスペンスフルで緊迫感に満ちたというよりも、淡々と静かな展開をしていて、根を詰めずとも、淡々と観れてしまうのですが、うっかり油断していると登場人物の誰が誰でどの事件に関わっているのやら把握し切れず、いざ事件の真相と犯人が明かされても、釈然としないということはありませんが、ピンと来ないところがあります。
仕舞はさり気なくて悪くないような気もしますが、一抹の物足りなさを覚えないでもありません。

インディアンホピ族保留地、6号地点の風車破壊事件を捜査中、真夜中に麻薬密輸のセスナが砂漠に墜落、Charlie Carpenter演じるパイロットの"ハワード・ポーリング・ジュニア"は死亡し、傍らには"取引を"と裏に書かれた"ウィグアム・モーテル"の名刺を口にくわえたヒューストンの弁護士、の銃殺死体が放置され、麻薬は発見されないという事件を目撃したことで、ガイ・ボイド扮する連邦捜査局の捜査官、"T・L・ジョンソン"に事件への関与を疑われ、権限外の捜査に踏み出すホピ族保留地のナヴァホ保留地の中心部ウインドウ・ロックの警察本部に分署から転任して来たばかりのナヴァホ族警察官でありまじない師の青年巡査、"ジム・チー"を演じる自身インディアン(チェロキー族)の血を引く若きルー・ダイアモンド・フィリップスの初々しく、抑制された控え目な演技は好感が持てます。悪人を捕まえるのが仕事の警察官でありながら、悪人(罪)を清めるまじない師でもあるという矛盾めいた、そしてヒロイックでないばかりか、頼りな気ですらあるユニークなキャラクターをさり気なく自然で違和感なく演じて見せてくれていると思います。フレッド・ウォードは、出演時間は短いながら、"ジム・チー"の上司、"ジョー・リープホーン"警部補を味のある渋い演技と存在感で演じていて、作品を引き締めていると思います。ポピ族保留地のハラカイ・ポイントで発見された掌と指の腹、足の裏と指の腹の皮を剥がれたナヴァホ族男性の死体と"ジム・チー"と"交易店・燃える水"の窃盗事件の合同捜査を行うポピ族の警察官の"カウボーイ"こと"アルバート・ダッシー・ジュニア"は、何となく憎めないユニークで味のあるユーモラスな感じに好印象を受けます。"ハワード"の妻、"ゲイル・ポーリング"を演じているJane Lorangerは中々美人でキュートと思います。ネイティブの人々の自然な演技、彼らが話すネイティブランゲージ(ナヴァホ語)とその一端ながら、描かれている彼らの生活習慣や風習・文化、そしてロケ地の景色、空気感や雰囲気は作品の日常感やリアリティーを深め、精気・霊気を与えている気がします。

"燃える水"でのカードの件など、ユーモアなのかジョークなのか、良くわからないところがあったりします。

全くもって久方振りの投稿だというのに、今回、またしてもいつもにも増して内容のない、カスカスの記事となってしまいました。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『取引を』ー"LET'S MAKE A DEAL"
『ナヴァホの死体{身元不明(男性)の遺体}』ー"JOHN DOE BODY"
『スキンウォーカー』

allcinema ONLINE 映画データベース

時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
posted by ウォルター at 22:56| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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