2009年12月24日

『まひるの月を追いかけて』

昨年購入した後、未読のままになっていた(積ん読本)の一冊、恩田陸さんによる恩田ワールド全開のミステリーロードノベルとの『まひるの月を追いかけて』を読みました。謎めいた奇妙な初見女性二人旅...手探りの駆け引きと疑心暗鬼を持て余しているうちに...ゆったりと濃密に時間は流れ...気づきに触れていく...昼下がりの木漏れ日を浴び、堅く冷たい空気を呼吸し、感じながら徒然に漫然と旅をしていて、ふと目覚める...空虚で満ち足りた日常的非日常の雰囲気と空気感の漂いが感じられるようで、何となくついつい惹き込まれてしまいます。
お話やその展開はさておき、異母兄妹という恩田作品ではお馴染みともいえる登場人物の設定や、構成に旨みが感じられる気がしますし、異母兄妹である”静”と”渡部研吾”との会話にはさして感じないのですが、二人旅をする”静”と”君原優佳利”との会話や、心の揺れ動きの描写はドラマチックで、ラストなぞは心ざわつかされるものがあり、興味深いものを感じます。さしてミステリーは感じませんが、微かで朧げで不明瞭な感じで、仄かに悪意というか、意地悪さが感じられたりもして、不安なミステリアスさを感じます。
ところどころに挿入されているおとぎ話はよくできていて、効いている気もします…があまり、心惹かれるものは感じません。
なぜか寺尾聰さんの1981年第23回レコード大賞を受賞した大ヒット曲『ルビーの指環』を想起したりもしてしまいます。

非日常(的日常)を過ごして迎える日常には、どんな物語が待ち受けているのでしょうか…。

文庫版巻末に寄せられている佐野史郎さんによる解説には大いにうなずかされるところがあります。

またしてもいつもどおり散漫で要領を得ない記事となってしまいました。


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時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
posted by ウォルター at 11:41| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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