2006年07月30日

「冬の嵐/DEAD OF WINTER」

*おことわり*
記事の続きには、まだ本映画作品を見ていない方が読まれると多少とも作品の面白さを損なう可能性がある内容が含まれているやも知れません。気になる方はお読みにならないことをお勧めします。


「冬の嵐/DEAD OF WINTER」
1987年製作 米国
監督:アーサー・ペン 製作:ジョン・ブルームガーデン 製作/脚本:マーク・シュミーガー 脚本:マーク.マローン 撮影:ジャン・ウェイクン 音楽:リチャード・エインホーン
出演:メアリー・スティーンバージェン、ロディ・マクドウォール、ジャン・ルーブス、ウィリアム・ラス、ケン・ボーグ、マーク・マローン

本作の主演、1人3役を演じるメアリー・スティーンバージェンは、キャリア初期にマルコム・マクダウェルと共演した(翌年スティーンバージェンはマクダウェルと結婚して二児をもうけるも、90年に離婚し、95年にテッド・ダンソンと再婚しております)SFサスペンス映画作品「タイム・アフター・タイム」よりも後年のマイケル・J・フォックス主演の大ヒットSFコメディ映画シリーズの第3作目「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 3」でのクリストファー・ロイド扮する"ドク"の恋人女教師"クララ"役での方が馴染みがあります。執事"マレー"役のロディ・マクドウォールの薄気味悪さが面白いです。常に神経質そうにタバコを燻らせている様も好いです。主人である精神科医"ルイス"にかける偏愛めいた言動が一層薄気味悪さを引き立たせています。"ルイス"役のヤン・ルーブスはハリソン・フォード主演映画作品「刑事ジョン・ブック」でのアーミッシュのお爺さん"イーライ・ラップ"の姿が頭にちらついて"悪いことをするのはやめて!"とどうしても思ってしまいます。因にこの作品の主要な舞台となっている米国ペンシルバニア州のアーミッシュ(アンマン派信徒)の村を一度だけ訪れたことがあります。ストーリーと1人3役の設定からして必然なのやも知れませんが、主役の売れない女優"ケイティ"を若くてピチピチの女優さんなぞに演じさせなかったのは賢明と思います。更にいえばメアリー・スティーンバージェンは1人3役を見事に演じていると思います。

"ケイティ"には隠され、静かに推し進められようとする"狂気なき"謀略・兇行は、怖さよりも不思議な雰囲気と滑稽さの漂いを感じさせられます。知らぬ間に死の恐喝ゲームの駒にされてしまうしがない女優"ケイティ”がそれに気付き、どんどん窮地に追い込まれていくなかでの心理描写の演出なのか、演技なのか、や、いよいよとなり、開き直って女優魂を発揮し反撃に出るシーンも、どちらかというと大人しやかでおっとり目な感じのメアリー・スティーン・バージェンだからこそ迫力、見応えがあるのやとも思います。

ハンターでもあるゲームのプレイヤーが自ら仕掛けた仕掛け=手(駒)に嵌まる。

そもそも登場人物は少ないですが、特に主要な3人については演技も人物描写もおざなりになっておらず、シッカリなされているやに感じられます。"冬の嵐"の響き程には怖くもスリリングでもなく、しっとりと静かな薄気味悪さを感じさせるサスペンス劇との印象です。薄々危険を察し、逃げ出そうとした"ケイティ"が捕らえられてしまい、眠らされている間に企みのため左手薬指を切断されてしまうのはチョッとショックでしたが...。このお話はもっと殺伐、スリリング、おどろおどろしく、フランティック、ショッキングな撮り方もあるやも知れませんが、本作の狂気めいていて滑稽で理性的な感じ、雰囲気の作風、仕上りも悪くないと思います。作品全体の印象として芝居に過ぎるのとTV映画の雰囲気がしないでもありませんが...。ガス・ステーションの金魚のサービスは面白くて旨くて好いと思います。

謀略、罠、推理?謎解き?欺き合いとムード。

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posted by ウォルター at 01:31| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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