2007年07月13日

「姑獲鳥の夏」

「姑獲鳥の夏」
2005年製作 日本
監督:実相寺昭雄 製作:荒井善清、森隆一 プロデューサー:小椋悟、神谷裕司企画:遠谷信幸 原作:京極夏彦『姑獲鳥の夏』(講談社刊) 脚本:猪爪慎一 脚本協力:阿部能丸 撮影:中堀正夫 美術:池谷仙克 編集:矢船陽介 音楽:池辺晋一郎 衣装デザイン:おおさわ千春 照明:牛場謙二 整音:瀬川徹夫 録音:藤丸和徳 助監督:勝賀瀬重憲、安原正恭 監督補:服部光則
出演:堤真一、永瀬正敏、阿部寛、宮迫博之、原田知世、田中麗奈、清水美砂、篠原涼子、松尾スズキ、恵俊彰、寺島進、堀部圭亮 、三輪ひとみ、原知左子(実相寺監督の奥様)、荒川良々、京極夏彦、すまけい、いしだあゆみ

原作を読んでいないので映画化にあたりどういった脚色がなされているのかわかりませんが、"怪奇"現象を学術的且つ陰陽道の要素も忘れずにエッセンスとして加味した切り口は画期的とまではいえないやも知れませんが、目新しく、作品に通ったオリジナリティーに富む世界観がうまく構築されているやに思います。キャスティングも面白いです。江國香さん原作の同名小説を映画化したロマンス作品「落下する夕方」での原田知世さんと菅野美穂さんの競演も嬉しかったですが、本作で事件の中心的役割を演ずる "久遠寺涼子・梗子"(二役)を演じる原田知世さんと堤真一さん扮する"京極堂(中禅寺秋彦)"の妹で”稀譚月報”の記者"中禅寺敦子"役の田中麗奈さんの共演は、絡みこそ殆どありませんが、嬉しいキャスティングです(フランク・ミラー原作の同名アメコミを自身が製作/脚本を手掛け、ロバート・ロドリゲス製作/脚本/撮影/編集/音楽とクエンティン・タランティーノ監督〔スペシャルゲスト監督〕で実写映画化したクライム・サスペンス・アクション作品「シン・シティ」でのブルース・ウィリスとミッキー・ロークやローレンス・カスダン監督/製作/脚本の西部劇映画作品「ワイアット・アープ」でのケヴィン・コスナーとデニス・クウェイドの共演同様)。"中禅寺敦子"と演じる田中麗奈さんの存在は良いクッションになっていて、少年探偵団みたいで可愛らしいと思います。 "涼子・梗子"の母親"菊乃"役のいしだあゆみさんは怖いです。主人公の一人、作家で事件の取材を依頼されることとなる永瀬正敏さん扮するところの"関口巽"のしとやかで控えめな奥方、"雪絵"役の篠原涼子さんの本作における控え目な演技は好いやに思います。登場人物の設定も極端にし過ぎておらず、説明過多にもなっていませんが、隠された背景がありそうで、それが事件とリンクしていたりと、ミステリーとしてうまく出来ているやに思います。原作者の京極夏彦さんが○○◯◯◯先生役でカメオ出演しているのも憎い演出やに思います。事件を解決に導く"京極堂(中禅寺秋彦)"役の堤真一さん、戦地での焼夷弾による目の負傷により不思議な能力を持ち、当初事件解決に協力するものの途中その特殊能力故に事件から手を引きかける私立探偵の"榎木津"役の阿部寛さんも事件の解決に臨むという点では堤幸彦演出・監督のTV連続ミステリー・コメディ『トリック』シリーズとミステリー・コメディ映画作品「トリック 劇場版」シリーズでの科学至上主義の日本科学技術大学の(助)教授、"上田次郎”役と同様ですが、役柄はクールでドライとまた一味違って興味深いやに思います。

何というか映画という昔読んだ怪奇ミステリー小説を観読むかのような不可思議、懐かし気でワクワクする感覚を沸き起こされる気がします。

タイトルバックデザイン、カット割、画面の構図、カメラアングルやレンズの種類の選択など映像演出・描写表現もテイスト、面白味、趣と洒落が感じられて好いやに思います。登場人物のキャラクター、その組み合わせとキャスティングがバラエティに富んで面白く魅力的やに思います。"京極堂"が語る現実の知覚、認識、意識と客観認識は不可能であることに関する科学的論法は、SF・サスペンス・アクションTVアニメシリーズと映画作品「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」「イノセンス」で語られるが如くやに感じられたりもします。

現実を曖昧にしか認識することが出来ない人の密やかな思・想いが心(脳)を惑わせ、認識を狂わせるのです。

古風で怪しげな和のロマネスクな雰囲気が漂って感じられるやに思います。趣味の良し悪しはともかくとして、遊び心も感じられるやに思います。

オショボ憑きの筋だとか妖怪というよりも民族学的なアプローチにもそそられるものがあります。民俗学というのも面白そうな気がします。久遠寺医院の館は雰囲気あるやに思います。

不思議なことなど何もない...直感・本能的認識力...呪いは脳に仕掛ける時限爆弾...多重人格症...認識しているのは仮想現実に過ぎない...思・想いは心(脳)を惑わせる...儚い架空。

不思議なことなど何もないこの世の不思議...全てを認識出来ぬ以上、不思議なことは存在するというか、とせざるを得ぬとしても不思議ではないやに思ったりもします。

allcinema ONLINE 映画データベース
posted by ウォルター at 01:06| 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 鑑賞映画について(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/47647599

この記事へのトラックバック

堀部圭亮
Excerpt: 堀部圭亮堀部圭亮(ほりべ けいすけ、1966年3月25日 - )は、東京都出身のお笑いタレント。鈍牛倶楽部所属。近年お笑いタレントとしての仕事は少なくなっているもの..
Weblog: みれいの記録
Tracked: 2007-10-26 05:25