2007年08月02日

『偽のデュー警部』

先日の投稿記事でも触れていましたが、購入して未読のまま棚に眠らせていた(積ん読本)の一冊、ピーター・ラヴゼイの船上ミステリ小説『偽のデュー警部』を読みました。思いの外私好みで面白かったです。
序盤のロンドンの花屋の女性店員、"アロマ・ウェブスター"の夢見がちというか、何というか、妄想倒錯的ロマンスがらみのくだりこそチョッと苛立や不快感を感じる気がして、以前に読んだピーター・ラヴゼイ作品もこういった作風だったかしらと些か戸惑いを感じなくもありませんでしたが、さりげなく堂々とした伏線の敷き方に、微かな違和感や疑惑のかぐわいに、危うさを漂わせるお話の構成・展開・持って行き方は絶妙な気がします。決して派手派手しかったり、おどろおどろしかったりはしませんが、華やかに軽やかで、遊び心と粋を感じて、どっぷりという感じではありませんが、思わず惹き込まれて行ってしまうというような、しっかりしたミステリーやに思います。結構くすりとさせられるところもありますし、終いはにやりというか、苦笑いさせられる気がします。航海旅行には、素敵で思わぬ運命の出会い巡り合いと転機(打算誤算)の物語とミステリーが待ち受けているのやも知れません...。
訳者である中村保男さんによる文庫版巻末のあとがきには本作の映画化が決定したとのことで、映画版への期待も述べられていますが、現在に至るまで果たされていないのはとても残念な気がします。

メジャー・リーグ、ニューヨーク・ヤンキースの右のリリーバーで、ますだおかだの岡田圭石さんにチョッと似ているスコット・プロクター投手がトレード期限ギリギリの現地時間7月31日にロサンゼルス・ドジャースに放出したとのことで、チョッピリ寂しいです。ドジャーズからは内外野を守れるユーティリティープレーヤーでスイッチヒッターのウィルソン・ベテミット選手を獲得したとのことです。両選手の新天地での活躍を願うものです。31日のシカゴ・ホワイトソックス戦での2本塁打を含め7月にメジャー月間自己最多の13本の本塁打を放った松井秀喜選手の好調ぶりは嬉しい限りです。
posted by ウォルター at 00:04| ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 読んだ本について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「偽のデュー警部」ピーター・ラウゼイ
Excerpt: この本は英国推理作家協会賞ゴールド・タガー受賞作品だそうです。 それがどのくらいすごい作品なのかわかりませんが、内容は意外と楽しめる作品になっています。 イギリス本土ではじまった、花屋の店..
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Tracked: 2008-04-09 23:13