2007年09月05日

ようやく読みました

ずっと探していて去る6月にやっと見つけることが出来た購入後未読の都筑道夫さんの短編推理小説『退職刑事3』をようやく読みました。本作は短編が7作収録されていて、バラエティー豊かで難怪な殺人事件の謎を現職刑事の息子に相談されるかつては硬骨の刑事、今や恍惚の境に入りかけている父親がその経験に裏打ちされた鋭い推理力で鮮やかに解きほぐす(事件の解決に至るものなのかどうかは定かではない気もしてしまいますが...)といったウィット、ユーモアと恐らくは私の子供の頃を舞台にしていると思われることもあり、郷愁を感じる語り口、空気感と雰囲気をした安楽椅子探偵小説やに思います。本シリーズは第1集から読んでいて、どのお話も構成は代わり映えしませんし、サスペンスフルでもスリリングでもありませんし、その推理はやや強引というか、ご都合主義に感じなくもないですし、正直読み終えてみるとあんなに家中を探しまわってまで読みたい作品かとも思いますが、何かついつい惹き込まれて読んでしまう魅力がある気がします。主人公の退職刑事がお嫁さんに煎れてもらったお茶をグイと飲みつつ、現職刑事の息子と頭を突き合わせて推理を巡らせる様を想像すると何だかワクワクする気がします。最後に収録されている『料金不足の死体』というタイトルは面白い気がします。各話初出は季刊・月刊誌掲載とのことでもありますので、もしかしたら、一気に読んでしまうよりは、一話ずつ時間を置いて読んでみても面白いやも知れません。第4集以降も買って読むのだろうと思います。

現在、もう既にかなり強い勢いで雨が降り注いでいますが、強い台風9号が上陸しそうで心配です。被害が最小であることを祈ります。
posted by ウォルター at 18:44| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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