2007年09月11日

『陪審員はつらい』

先日来読んでいて、途中先日の投稿記事で記しましたずっと探していて去る6月にやっと見つけることが出来た購入後未読の都筑道夫さんの短編推理小説『退職刑事3』をを読みはじめてしまい、中断していたパーネル・ホールの(ユーモア・)ミステリ小説、私立探偵調査員・スタンリー・ヘイスティングのすったもんだの活躍を描いた『陪審員はつらい』を読み終えました。
以前の投稿記事でも触れていますように、パーネル・ホールの小説は好きで、日本で出版されているタイトルは本作と同じくスタンリー・ヘイスティングズ・シリーズの『罠から逃げたい』パズルレディ・シリーズ第2弾の『パズルレディと赤いニシン』を除いて殆ど読んでいると思います。
彼の小説並びにスタンリー・ヘイスティングズ・シリーズを久しぶりに読んで、本作の中で主人公の事故専門の調査員をしている私立探偵の"スタンリー・ヘイスティング"が過去に関わった事件の幾つかについて触れられていますが、全く覚えておらず、これまで順不同に読んでいたことに気づきました。それからふと、あらためて思いましたが、"スタンリー・ヘイスティング"という名前は中々カッコいいということと、江口寿史さんによるカバーイラストは作品にピッタリで、とても素敵ということです。ヘイスティングズといえば、ミステリの女王、アガサ・クリスティの『エルキュール・ポアロ』シリーズにも"アーサー・ヘイスティングズ"大尉が登場しますネ。
本作でも相変わらず何とも間が悪いことこの上ない、"ヘイスティングズ"の運命と試練に振り回されながらの活躍が描かれるといういつもとさして代わり映えのしないパターンのお話な気もしますが、陪審員の交代要員に選任されるという設定から(本作の場合ニューヨーク州に於ける)陪審制や陪審員の仕事について、これまで映画、小説やメディアで見聞きしたのとは若干異なった視点で、気づかなかった、知らなかった点について{審理無効要件、(場合によっては長期に渡る)陪審員選任過程、(民事訴訟ならではの)審理の退屈さや過失責任採決にあたり、被告が複数の場合の責任の割り振りなどなどの煩雑さ}も描かれていてとても興味深く読みました。"ヘイスティングズ"の持ち前の間の悪さと運の強さを発揮しての中々の名(迷)探偵振りに推理も冴えて、痛快でカッコイイと思ったりもしないではありませんし、へなちょこで俗物的だったりもしますが(するからこそかも知れませんが)、"ヘイスティングズ"の気持ちには少なからずシンパシーを感じますし、彼は愛すべきキャラクターに映る気がします。
いつもながらこれという何かはないですが、肩肘張らずに何となく作品の、"ヘイスティングズ"の魅力に惹かれて読んでしまいます。
都会庶民的なところも"ヘイスティングズ"の魅力やに思います。

お気に入りリンクで紹介していたimagine-peaceさんのブログ『英語喫茶 ☆オーバー・ザ・スカイ ☆ [ English Cafe : Over the Sky : Bilingual Blog: ] ★(英会話・英語日記)』は転居中で、タイトルも『World Network is Yours !』に変更されました。
posted by ウォルター at 19:50| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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