2007年12月05日

『図書室の海』

先日から吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞し、多部未華子さん主演、貫地谷しほりさんら共演で映画化(全校生徒が24時間かけて80キロを歩く高校の伝統行事『歩行祭』にある思いを胸にのぞむ多部未華子扮する主人公の高校3年生の女子生徒、"甲田貴子"のクラスメイトの一人、"後藤梨香"役の貫地谷しほりさんの演技や存在感は嫌味なく面白くて魅力的やに感じます)された青春小説『夜のピクニック』の前日譚で、多部美華子さんや加藤ローサさんら主演によりオリジナルビデオ化された短編小説『ピクニックの準備』など10話が収録されている恩田陸さんの短編集『図書室の海』を読みはじめているのですが、中々読み進められず、まだ5話目の『ある映画の記憶』を読み終えたところです。『ある映画の記憶』なぞは昔から朧げに抱いている心象とシンクロするようでもありますし、どの作品も興味深い気はしますが、今一つ釈然としないものも感じる気がします。ただ3話目の『イサオ・オサリヴァンを捜して』は何やらとても魅力的で、強く惹き付けられるものがあり、何度も読み返してしまっています。ジュブナイル的というのか、地に足がついていないようなリアリティーとフィクショナルな残酷さが漂う蒼色のファンタジーとでもいった感じがします。そう大それたことではなさそうでもある"真実の恐怖"とは何なのかとても興味をそそられます。エイドリアン・ライン監督、ティム・ロビンス主演のホラー映画作品「ジェイコブス・ラダー」を引き合いに出しているのは面白く感じますが、わかるようなわからないような気もします。"875高地で"の記述からジョン・アーヴィン監督の戦争ドラマ映画作品「ハンバーガー・ヒル」を想起してしまいました("ハンバーガー・ヒル"は937高地ですが...)。
"千年王国"とは...新たな脅威・驚異(光と影)をこの世界にもたらしている冷戦下におけるコンピュータネットワーク社会の幕開けについて示唆していたりもするかしら...それとも...。
恩田作品の幾つかで絶妙に醸して感じられる雰囲気や空気感の描写は今のところ然程読みとれないのは残念ですが、短編ということもあってか、読み手にそれぞれ自分なりの推理と想像の余地を大きく残して喚起させてくてはいますし、ファンタジックで何処か突き放した感じがするのにもそそられなくはない気がします。
これまで投稿記事で幾度も記していますが、以前投稿記事で取り上げていますピーター・ウェーバー監督、ギャスパー・ウリエル主演で映画化された「ハンニバル・レクター」シリーズ最新作の同名犯罪サスペンス・ドラマのトマス・ハリスによる原作のサイコ・サスペンス小説、<ハンニバル・レクター>シリーズ(※注:『ブラックサンデー』他2作は<ハンニバル・レクター>シリーズではありません。悪しからずご承知おき下さい)の最新刊『ハンニバル・ライジング』も未だ未読(積ん読)のまま棚にささっていますし、本書も出来るだけ早く読み終えられればと思っています。

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ゴミ箱に放り込めはしても、どうしても消去仕切れない感情...。
posted by ウォルター at 22:43| ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 読んだ本について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日は、ありがとうございました。
こちらにもトラックバックさせていただきました。

トラックバックお待ちしていますね。
Posted by 藍色 at 2009年03月02日 15:05
藍色さんへ

おはようございます。

またしても遅ればせながらコメント及びトラックバックありがとうございました。

今程トラックバックさせていただきました。
Posted by ウォルター at 2009年03月07日 08:50
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図書室の海 恩田陸
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Tracked: 2009-03-02 15:04