2008年05月08日

「伝染歌」

「伝染歌」
2007年製作 日本
監督/脚本:原田眞人 企画/原作:秋元康 脚本:羽原大介 撮影:藤澤順一 美術:福澤勝広 衣装:宮本まさ江 音楽:配島邦明 照明:上田なりゆき 録音:松本昇和
出演:松田龍平、伊勢谷友介、阿部寛、木村佳乃、大島優子、秋元才加、小嶋陽菜、前田敦子、AKB48、堀部圭亮、小山田サユリ、遊人、矢島健一、矢柴俊博

これまでも投稿記事の中で幾度も記していますように、元来からしてホラー映画やオカルト映画の類いは不得手なもので、観ようかどうしようか迷ったのですが、松田龍平さん伊勢谷友介さん、阿部寛さんや木村佳乃さんが出演しているということで、近所のレンタルビデオ店で借りて観てみました。現存する記録はないものの、曲を聴いた数多くの人が自殺をしたと語り継がれていて、ヨーロッパ各国で放送禁止に指定された記録も存在するという1933年にハンガリーで発表されたヤーヴォル・ラースロー作詞、シェレッシュ・レジェー作曲による歌『暗い日曜日』をモチーフに秋元康さんが原作/企画を、原田眞人さんが監督を手掛けて製作された作品とのことです。因に『暗い日曜日』は各国数多くのアーティストによって今尚唄い継がれているとのことです。この曲を元にニック・バルコウという人が著した小説をロルフ・シューベルという人が監督/脚本を手掛け、ドイツとハンガリーで合作映画化した同名のロマンスドラマ作品があるとのことです。中学生から専門学校生の頃に良く読んでいた仁木悦子さんの小説にも素人探偵の仁木兄妹が活躍する『暗い日曜日』という短編作品があります。

秋元康さんプデュースのAKB48なる女性アイドルグループ(もの凄い大所帯なのですネ)のメンバーである大島優子さん、秋元才加さん、小嶋陽菜さんと前田敦子さんが、ある日、校内で突然不気味な歌を口ずさみ、間際に"お先に"と告げて短刀による不可解な自殺を遂げた女子高生の"香奈"、その場に偶然居合わせたクラスメイトの"夏野あんず"、"あんず"と共に"香奈"の自殺の謎を解くべく、自殺間際に口ずさんでいた不気味な歌について調べる学校のトライアスロン部の部員仲間や"香奈"の親友でAKB48のメンバーの"松田朱里"といった主要な役で出演していますが、AKB48を知らないこともあってか、存在感や印象が薄目に映り、魅力が充分に活かされていないやにも感じます。まあ、でもカワイイので、今後も映画作品に出演するようでしたら、に期待はしたい気もします。

細かいところまで面白味が感じられる演出が施されている気はしますし、設定や登場人物の性格設定はユニークで興味をそそられるものはありつつも、演出意図なのか、描写・説明が充分になされていな気がして、メリハリが薄く、不明瞭なところがあり、漂う雰囲気や空気感も余り感じられないこともあり、ニュアンスとしてもミステリアスさも、スリリングさも、本作なりのリアリティーも、ファンタジックさもそれ程感じられませんし、何となくピンと来ないというか、なおざりな感じ、不自然さや違和感を感じるところがあります。観る前に心配していた過激だったり、グロテスクだったりする恐怖描写は施されておらず、恐怖、不安感や不快感におののかずに済むのは私にとっては救いではあります。お話にアクセントや抑揚はさして感じられず、インパクトに欠け、編集に苦労されたのではないかと思ったりもして、上手くまとめ切れていない気がしますし、正直何を言わんとしているのか、社会風刺なのか、生死を感じさせてくれているのかをはじめ、何だか良くわからないところもあり、何となく言い訳がましさ、ごまかしや責任転嫁の卑しさの漂いを感じる気もしたりしますが、上述の通り、細かいところまで面白味が感じられる演出が施されている気はしますし、共感を覚えるところもありますし、展開のテンポは悪くないですし、そつなく撮られている気がすることもあり、128分という比較的長丁場も飽きることなく観れてしまいました。虚ろな焦燥のようなものを感じる気もしたりします。

歌うと死ぬという"伝染歌"をめぐる都市伝説の調査をする三流風俗雑誌『月刊MASACA』の編集部員、"長瀬陸"役の松田龍平さんや先輩編集部員の"太一太一"を演じている伊勢谷友介さんの微妙な演技は魅力的で面白く、見応えがあると思います。AKB48の公演を最前列で鑑賞し、大人しめにノル龍平さんも微笑ましくて、素敵に映ります。"あんず"たちの通う高校の校長先生、"寄居直弼"さんを演じている矢島健一さんも見応えがあり好感と共感が持てる演技を見せてくれていると思います。"あんず"の叔母、"鏑木蘭子"に扮する木村 佳乃さんや超能力パホーマーの"ジェイク方丈(ほうじょう)"を演じている阿部寛さんは役不足な気がします。木村さんの表情の演技は好いです。"陸"の同僚編集部員、"モロ"を演じている本作の監督、原田眞人さんのご子息である遊人さんも面白くて見れる演技を見せてくれているやに思います。

上手い出来なのかどうかわかりませんが、面白味は感じられますし、思いの外それなりに観れる作品という気はします。ラストは些か感傷的だったり、あっけなかったり、思わせ振りだったりもしますが、あっさり目で悪くないやに思います。味も素っ気もないとまではいいませんが、上述のように、作品に漂う趣、雰囲気や空気感がニュートラルに感じられるのは私としては些か惜しく残念な気がしますので、もうチョッと色味が加味されていただけでも、かなり違ったもっとインパクトある印象を受けることが出来て、私好みの作品になったやも知れません。お話はともかく、キャストも演出も悪くありませんので、チョッと勿体ない気もします。人がやたらと死んでしまわないのは、面白いというか、好いやに思います。本作の主題歌で、劇中、歌うと自殺してしまう"伝染歌"とされるAKB48の元メンバーの五井道子(星野みちる)さんなるシンガーソングライターがその美しい歌声で歌う『僕の花』という歌は、儚気で切なくも繊細で綺麗で印象的です。"伝染歌"として必ずしも相応しいのかどうかというところも良いのやも知れません。

以前の投稿記事でも記しました支離滅裂な戯言やも知れませんが、死は出来得る限り回避すべきやに思います。でも、あえて自ら命を絶ってはいけないなどとは申すつもりはありません。本当に生きていたくなくて死を渇望しているのならば、一度きりのことでもあるので、出来るだけ後回しにした方が手にしたときの喜びも一入と思えるやも知れませんし、急いては事を仕損じるとも申します。生きているほうがましだろうがなんだろうが...それは死ぬまでに感じたり、思ったりすることに過ぎぬことやに思います。生きていると、もういっそあのときに死んでいればとか、生まれてこなければ、などと感じたり思ったりすることもあるやも知れませんが、死んでしまったらあのとき死ななければとか、生まれてこなければとか、死んでよかたなど感じも思いも抱くことは出来ず、生きているうちにそう思い信じることであるに過ぎぬやに思います。例えあの世があったとしても、同じやに思います。死は終いであることの外はわかりませんし、少なくともそれ自体が何れかの問題等の解決であるとは思い難いです。出来得るならば、息をしているだけでも良いやに思います。人生に特段の意味などないやに思います。意味は必要とあらば、見出したり、付け足したりするのでも良いやに思います。如何なる場面で、どういうものかはさて置けば、妥協と言い訳(寛容と反省)なしに生きるのはかなり困難やに思います。

生きてるから、死ねる。いつでも死ねるが、死んだら終い、その後の世界があるか否かはわからないが、何れにしろもう生きれない。急がずとも死はいつか必ず訪れる。行ける(生ける)ところまで行って(生きて)みましょう。

"死者にわかっていることは、ただ一つ、生きているほうがましだということだ”
                   ージェイムズ・エルロイ・フレッカーー                             (英国の詩人)

狂っていることなどごく僅かに過ぎず、大抵の...は、犯した・犯された過・誤ちよるやに思います。そして、過・誤ちは、必ずしも犯さざるべきとも言えないやに思いますし、過・誤ちとしてばかりにあるとは限らない気もします。

元来からしてホラー映画やオカルト映画の類いは不得手といいつつ、結構そうした作品を観ていたりする私でした。

またしても取り留めのない記事となってしまいました。

allcinema ONLINE 映画データベース

現在テレビで放送されているアサヒフード&ヘルスケア『バランスアップ SOYクリプス』のCMで同じホリプロの大先輩で、1976年、ホリプロタレントスカウトキャラバン初代グランプリある榊原郁恵さんと共演している2007年、第32回ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリの足立梨花さんはとてもカワイイと思います。新ウナコーワクール『もろこしヘッド』のCMにも出演しています。溌剌としていて宜しいと思います。北乃きいさんが同CMに出演されていたときよりも若い15才とのことです。

時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
posted by ウォルター at 22:17| ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 鑑賞映画について(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2008-05-14 17:25

伝染歌
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