2009年10月04日

「パーフェクト・ウェポン<未>/THE PERFECT WEAPON」

「パーフェクト・ウェポン<未>/THE PERFECT WEAPON」
1991年製作 米国
監督/製作:マーク・ディサール 製作:ピエール・デヴィッド 脚本:デヴィッド・D・ウィルソン 撮影:ラッセル・カーペンター 音楽:ゲイリー・チャン
出演:ジェフ・スピークマン、ジョン・ダイ、ジェームズ・ホン、マコ、マリスカ・ハージティ、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、クライド草津

先日、近所の商店街での買物の帰りがけに比較的最近オープンした『激安王・秘密基地』なるCD・DVD販売店を覗いてみたところ、以前の投稿記事で取り上げていますジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のアクション・スポーツ映画作品「キックボクサー」でデヴィッド・ワースと共に監督と製作を手掛けているマーク・ディサールが監督とピエール・デヴィッドと共に製作を務めている、空手4段の実力者(現在は日本剛柔流空手とアメリカン・ケンポー・カラテ共に黒帯7段を修得)ジェフ・スピークマン主演、1966年にロバート・ワイズ監督、スティーブ。マックィーン主演の戦争ドラマ「砲艦サンパブロ」での演技で第39回米・アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされ、1976年にはブロードウェイで主演を演じた『太平洋序曲』でミュージカル部門のトニー賞候補にもなり、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムでも名前を刻まれているマコ(・イワマツさん)、ベルナルド・ベルトリッチ監督、ジョン・ローン主演の歴史劇「ラストエンペラー」での溥儀の教育係役で一躍有名になったケイリー=ヒロユキ・タガワやクライド草津など、ハリウッドを代表する日系人俳優さんたちが、何れも演じているは韓国系アメリカ人役ながら、共演のマーシャルアーツ・クライム・アクション映画作品「パーフェクト・ウェポン」の中古ビデオを200円で売っているのを発見、一も二もなく購入して久しぶりに観ました。本作も日本劇場未公開作品で、ビデオリリース時に今は無き近所のレンタルビデオ店でビデオテープを借りて観て以来ですので、十数年振りになります。ビデオのパッケージには"UWFインターナショナル高田延彦すいせんビデオ"のラベルが貼ってあります。確か「キックボクサー」のビデオパッケージにも同じようなラベルが貼られていたような気がします。

ストリート系のマーシャルアーツ・クライム・アクション映画作品としては設定に目新しさはなく、お話は月並みなもので、スケール感や派手さはややも、88分の短尺であっさり目ながらコンパクトでそれなりにしっかりした作りと展開をしていますし、とにかく後に患う珍しいリンパ疾患により急激な体重増加をきたしてしまうことになっってしまったとの主演のジェフ・スピークマンの若く、スリムで精悍でハンサムで男前な好感の持てる魅力と、派手さは余り感じませんが、流石空手家の卓越した格闘技能と研ぎ澄まされた電光石火の拳法術・打撃によるマーシャルアーツ・アクションは大仰にも強過ぎても映らず、生身のリアリティや痛さが感じられるようで、魅せられるものがあり、ラストまで飽きずに観れます...というか私としては堪能できます。素手とフィリピン伝統の武術エスクリマで用いられるラタン製の武具、オリシのような木製の短い棒二本を両手にしての"サンダー・ハンマーズ(すさまじい勢いの連打)"は小気味良くスピーディで力強く迫力があり、見応えを感じます。上半身裸にジーンズ姿での格闘シーンもキマっています。まだ走れています。技斗シーン自体の見せ方も悪くないと思いますし、クスリと笑えたりするところもあったりします。
取って付けたような気もしないではないですが、The Snap!の『The Power』が作品にノリとキャッチーなチャームを与えている気もします。

軋轢...孤独...想い...恩義...復讐...犠牲...成長...和解。

今回も希薄な内容の記事となってしまいました...。

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2009年09月27日

「ダーク・ウィンド<未>/THE DARK WIND」

「ダーク・ウィンド<未>/THE DARK WIND」
1991年製作 米国
監督:エロール・モリス 製作:パトリック・マーキー 製作総指揮:ロバート・レッドフォード、ボニー・リー 原作:トニイ・ヒラーマン『黒い風』(ハヤカワミステリアス・プレス文庫)脚本:エリック・バーグレン、ニール・ヒメネズ 撮影:ステファン・チャブスキー 音楽:ミチェル・コロンビエ
出演:ルー・ダイアモンド・フィリップス、フレッド・ウォード,ランス・ベイカー、ゲイリー・バサラバ、ゲイリー・ファーマー、ジョン・カーレン

トニイ・ヒラーマンによる『ナヴァホ族警察シリーズ』の5作目に当たる同名小説をロバート・レッドフォードが製作総指揮を務め、エロール・モリス監督がルー・ダイアモンド・フィリップス主演で映画化したミステリー・サスペンスドラマ作品です。日本劇場未公開作品で、ビデオリリース時に今はなき近所のレンタルビデオ店でビデオテープを借りて観て以来、久しぶりに観ました。トニイ・ヒラーマンの作品で読んだことがあるのは、1974年アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA賞)最優秀長編賞を受賞した『死者の舞踏場』のみで、本作の原作は未読です。

全編に漂って感じられる静かに暗く不安、不穏な気配を帯びた乾いた荒涼とした雰囲気と空気感には何やら霊的なものすら感じる気がして惹かれるものがあります。
劇的さや派手さ、迫力、スケール感はありませんが、お話はしかりしていて、"説得"や"納得"にかなった設定・構成をしている気がしますし、ミステリー・サスペンスとしても悪くないと思います。
サスペンスフルで緊迫感に満ちたというよりも、淡々と静かな展開をしていて、根を詰めずとも、淡々と観れてしまうのですが、うっかり油断していると登場人物の誰が誰でどの事件に関わっているのやら把握し切れず、いざ事件の真相と犯人が明かされても、釈然としないということはありませんが、ピンと来ないところがあります。
仕舞はさり気なくて悪くないような気もしますが、一抹の物足りなさを覚えないでもありません。

インディアンホピ族保留地、6号地点の風車破壊事件を捜査中、真夜中に麻薬密輸のセスナが砂漠に墜落、Charlie Carpenter演じるパイロットの"ハワード・ポーリング・ジュニア"は死亡し、傍らには"取引を"と裏に書かれた"ウィグアム・モーテル"の名刺を口にくわえたヒューストンの弁護士、の銃殺死体が放置され、麻薬は発見されないという事件を目撃したことで、ガイ・ボイド扮する連邦捜査局の捜査官、"T・L・ジョンソン"に事件への関与を疑われ、権限外の捜査に踏み出すホピ族保留地のナヴァホ保留地の中心部ウインドウ・ロックの警察本部に分署から転任して来たばかりのナヴァホ族警察官でありまじない師の青年巡査、"ジム・チー"を演じる自身インディアン(チェロキー族)の血を引く若きルー・ダイアモンド・フィリップスの初々しく、抑制された控え目な演技は好感が持てます。悪人を捕まえるのが仕事の警察官でありながら、悪人(罪)を清めるまじない師でもあるという矛盾めいた、そしてヒロイックでないばかりか、頼りな気ですらあるユニークなキャラクターをさり気なく自然で違和感なく演じて見せてくれていると思います。フレッド・ウォードは、出演時間は短いながら、"ジム・チー"の上司、"ジョー・リープホーン"警部補を味のある渋い演技と存在感で演じていて、作品を引き締めていると思います。ポピ族保留地のハラカイ・ポイントで発見された掌と指の腹、足の裏と指の腹の皮を剥がれたナヴァホ族男性の死体と"ジム・チー"と"交易店・燃える水"の窃盗事件の合同捜査を行うポピ族の警察官の"カウボーイ"こと"アルバート・ダッシー・ジュニア"は、何となく憎めないユニークで味のあるユーモラスな感じに好印象を受けます。"ハワード"の妻、"ゲイル・ポーリング"を演じているJane Lorangerは中々美人でキュートと思います。ネイティブの人々の自然な演技、彼らが話すネイティブランゲージ(ナヴァホ語)とその一端ながら、描かれている彼らの生活習慣や風習・文化、そしてロケ地の景色、空気感や雰囲気は作品の日常感やリアリティーを深め、精気・霊気を与えている気がします。

"燃える水"でのカードの件など、ユーモアなのかジョークなのか、良くわからないところがあったりします。

全くもって久方振りの投稿だというのに、今回、またしてもいつもにも増して内容のない、カスカスの記事となってしまいました。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『取引を』ー"LET'S MAKE A DEAL"
『ナヴァホの死体{身元不明(男性)の遺体}』ー"JOHN DOE BODY"
『スキンウォーカー』

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2009年08月14日

「トム・ヤム・クン!」

「トム・ヤム・クン!」
2005年製作 タイ
監督/製作:プラッチャヤー・ピンゲーオ アクション監督:パンナー・リットグライ 撮影:ナタウット・キッティクン
出演:トニー・ジャー、ベットターイ・ウォンカソン、ボンコット・コンマライ、チン・シン、ジョニー・グエン、ネイサン・ジョーンズ、ソートーン・ルンルアン

以前の投稿記事で放映情報を取り上げています『一、CGを使いません 二、ワイヤーを使いません 三、スタントマンを使いません 四、早回しを使いません 五、最強の格闘技ムエタイを使います 六、流石に怪我はします』がキャッチコピーの超絶肉弾格闘アクション・アドベンチャー映画作品「マッハ!」で監督と製作を手掛けているプラッチャヤー・ピンゲーオと主演を務めているトニー・ジャー(ことタッチャコーン・イーラム)が再びタッグを組んで送り出した超絶肉弾アクションがさらにパワーアップ、スケールアップ、グレードアップして炸裂する格闘アクション映画作品です。

「マッハ!」でもそうですが、台詞を余り発していないということもあってか、動物密輸組織に強奪され、遠くオーストラリアはシドニーに連れ去られてしまった王に献上するためにソートーン・ルンルアン演じる父親の"コイ"と共に家族同様に大切に育ててきた象の"ポーヤイ"と子像の"コーン"を助け出すため単身オーストラリアへと赴くタイ東部の小さな村で代々王の護衛軍象の育成調教を司ってきた最強のムエタイ兵士、"チャトゥラバート"の末裔である"カーム"に扮するトニー・ジャー(その人)と彼の演技の印象というのは霞んでしまいそうなほど彼が繰り出す超絶肉弾格闘アクションにはまたしても驚嘆し、堪能し、魅了されてしまいます。「マッハ!』からしてそうですが、ブルース・リーやジャッキー・チェンなぞの先陣へのオマージュ、彼らが培ってきた格闘アクションパフォーマンスの踏襲、格闘アクション活劇原点回帰と飛躍するオリジナリティーを感じるやの正に血湧き肉踊るという感じの強烈なインパクトを受けます。 
トニー・ジャーのお蔭もあってそう映るのか、「マッハ!」にも村から奪われた信仰の象徴である仏像、"オンバク"の首の奪還を村の長老により村の代表として託されバンコクに赴いたトニー・ジャー扮する村一番のムエタイの使い手である孤児の青年、"ティン"に手を貸すこととなる同郷の"ジョージ"役で出演していて、本作でも"カーム"に協力するタイ人の"マーク"巡査を演じているペットターイ・ウォンカムラオをはじめ、脇を固めるキャストの面々は(まずまず)味と灰汁のある、(案外)しっかりした演技で主演のトニー・ジャーを盛り立て、作品を盛り上げているやに見受けられます。
「マッハ!」の極めてシンプルなストーリー展開からすると、本作でのそれはやや意識されているように見受けられるのですが、そのことがその分却ってやや作品全体のヴォルテージを落としてしまっているやにも感じられて、チョッと残念で惜しい気がします。
動物密輸組織のアジトである、タイ・レストラン"トム・ヤム・クン"に単身乗り込んで階段を4階駆け上がりながら4分間以上にも及ぶ長回しで無数の敵を相手に繰り広げるロバート・クローズ監督、ブルース・リー主演の格闘技アクション映画作品「ブルース・リー/死亡遊戯」(やジャッキー・チェン)へのオマージュが伺えるやの格闘シーンはリアルで、アクションパフォーマンスとしては見応えがあって、正しく圧巻ながら、観ているこちらもへとへとになるようだったりもして、必ずしも洗練されて効果的な見せ方なのかどうかと思わなくもなかったりするところもあったりします...。
いたずらにというか、思わせ振りな映像描写が差し込まれていて、うるさい気もしなくもなかったりします...。
ともかく、何はともあれトニー・ジャーによって全編に渡りこれでもかと畳み掛けるように繰り出される驚異・驚愕の超絶肉弾格闘アクションは爽快な疲労感を覚えるほどの見事な見応えがあります。これも映画の一つの素晴らしさというか、凄さやに思います。ところどころに鏤められた何てこともないようなおふざけやユーモアがその驚異・驚愕の超絶肉弾格闘アクションをはじめ、(余りにも)リアルだったり、過激だったり、えげつなかったり、気色悪かったり、痛そうだったりする描写の緩衝剤役割として効果しているやに感じます。特に"マーク"巡査役のペットターイ・ウォンカムラオのユーモラスさは大きいと思います。
トニー・ジャーには是非仮面ライダーのスーツアクトをして欲しいです。アマゾンならば山本大介役もアリかしら...。


先日の投稿記事でこの夏、暇なお休みの日にでも、がっつりというのではなく、ゆったりとリラックスした気持ちで観れそうな映画作品を過去の投稿記事で取り上げた中からとそれ以外から四本挙げてみましたが、ここでテーマとはややずれるやも知れません、もう一本追加して挙げておきたいと思います。その作品はくらもちふさこさんの同名コミックを山下敦弘監督が夏帆さん主演で映画化したみ瑞々しく新鮮で、清々しく心地よい感動を覚えるやの青春ロマンスドラマ作品「天然コケッコー」です。
犯罪サスペンス・ミステリーTVドラマシリーズ『ケータイ刑事(デカ)』『ケータイ刑事 銭形零』、サスペンスドラマ映画作品「ケータイ刑事(デカ) THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状」「ケータイ刑事(デカ) THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森」の夏帆さん主演映画作品ということで、以前からずっと観たいと思ってはいたのですが、原作コミックは未読ですし、恋愛ものを苦手とする向きがある私としては、今風のありきたりな青春ロマンスだったらと観るのを先送りにしていたのですが、今回近所のレンタルビデオ 店でDVDを借りて観ました。
人と人の繋がりの中で生ずる残酷さ、想いの割りきれなさ、心の揺らぎ、気づき、目に見えない絆や思い遣りなぞが夏帆さんの演技と醸す雰囲気と存在感も相俟って気取りのないほのぼのと不思議で素敵なテンション・テンポで瑞々しく、微笑ましく、愛おしく、仄かに、控え目に描かれているやに感じます。
夏帆さんは役にマッチしているやに感じられて、彼女と彼女の演技、リアクション、所作、島根県の石見弁による台詞回し、間の取り方やテンション・テンポ、特に思い巡らす、心の揺らぎや気づきというような感性・感受性の演技は何やら私の琴線・涙腺に触れるものがあるようで、終始思わず涙を誘われてしまいます。とにかく夏帆さんは可愛いです。レレレ顔といか...ピンと来ない、ポケ〜とした、とぼけた表情と味わいが何とも愛らしいくて魅力的です。も何とも愛らしいくて魅力的です。
終盤の場面転換は秀逸やに思います。武藤敬司...。
夏帆さんの主演映画作品では他に田中誠監督/共同脚本、ゴリさんら共演の青春音楽ドラマ「うた魂(たま)」が気づきや情がユーモラツ且つ爽やかに描かれた勇気と元気と優しさをもらえるやの漫画チックに面白く愉快で、ほろりと心地よい、快い見応えのある作品やに感じます。本作の夏帆さんと彼女の演技にもやはり何故か思わず涙を誘われてしまいます。

今回はいつもにも増して取り留めのない、内容のない、カスカスの記事となってしまいました。

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2009年07月27日

「トゥームストーン/TOMBSTONE」

「トゥームストーン/TOMBSTONE」
1993年製作 米国
監督:ジョルジ・パン・コスマトス 製作:ジェームズ・ジャック、ショーン・ダニエル、ボブ・ミシオロウスキー 製作総指揮:アンドリュー・G・ヴァイナ、バズ・フェイトシャンズ 脚本:ケヴィン・ジャール 撮影:ウィリアム・A・フレイカー 音楽:ブルース・プロートン ナレーション:ロバート・ミッチャム

出演:カート・ラッセル、ヴァル・キルマー、サム・エリオット、ビル・バクストン、パワーズ・ブース、マイケル・ビーン、チャールトン・ヘストン、ジェイソン・プリーストリー、スティーヴン・ラング、ダナ・デラニー、ジョアンナ・パクラ、ダナ・ウィーラー=ニコルソン、マイケル・ルーカー、ハリー・ケリー・Jr.、ビリー・ゼイン、クリストファー・ミッチャム、ロバート・ジョン・バーク、ビリー・ボブ・ソーントン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ボーラ・マルコムソン、テリー・オクィン、フランク・スタローン、ワイアット・アープ

公開時に劇場で観たときには"ドク・ホリデイ"を演じているヴァル・キルマーや"ジョニー・リンゴ"役のマイケル・ビーンの演技がうるさくて、鼻につく感じがして、作品としても何となく色が薄く大味な印象で、後半部分なぞは余り覚えてもいなかったりしましたが、今回久しぶりも久しぶりに観てみるとなかなかどうして見応えがあって面白かったです。

やや緩くて締まり切らないところもないではない気もしますし、もうチョッとじっくり見せて欲しいところもありますが、西部劇・活劇と人生ドラマがややもするとどっちつかづで共倒れになりそうなところを、程よく微妙なバランス・アンバランスでブレンドされていて、痛快でワクワクさせられるおもしろみがありながら感動も覚えさせられる、見応えある作品やに感じます。どことなくクラシカルな西部劇のムードの漂いを感じる気がしますが、史実にかなり忠実に描かれているということもあるせいか、作品を通しては何となく外連味に薄い気がして、やや緊迫感にも欠けているところもあるやに見受けられますが、キメるところは見事にキメてくれていますし、魅せるところは見事に魅せてくれていて、その垢抜け切らなさというか、華やかな飾り気の薄さとうかも魅力に感じたりします。

中盤のクライマックスでのO.K.牧場の決闘シーンや終盤のクライマックスでの"アープ"ら自警団による"カウボーイズ"への復讐行のシーンをはじめ、アクションはあっさり目ながら、スピーディで小気味良いテンポと歯切れの展開をしていて飽きさせられることはありません。余韻を残すという閉じ方ではないですが、心地よいものを感じる気がします。

主人公の"ワイアット・アープ"を演じているカート・ラッセル、その兄の"バージル"に扮するサム・エリオットや弟の"モーガン"役のビル・パクストンをはじめ、マイケル・ルーカー、ビリー・ボブ・ソーントンやテリー・オクィンと、男臭く渋目ながら中々豪華な顔ぶれの男優陣を擁したキャストをしていて、その中でも特に歯学博士の称号を持つ肺病やみの早撃ちギャンブラー、"ドク・ホリデイ"を演じているヴァル・キルマーの存在感、演技は見事でとても印象的に映ります。病に常に薄らと汗をかいた蒼白くやつれた顔が何とも...。"ワイアット・アープ"が心惹かれる舞台女優の"ジョセフィーヌ・マーカス"を演じているダナ・デラニーや"ドク"の恋人、"ケイト"に扮するジョアンナ・パクラをはじめとした女優陣のキャストもやや印象薄めながらまずまずと思います。パワーズ・ブース扮する"カーリー・ビル"率いる無法者の"カウボーイズ"の憎々しさ、特にマイケル・ビーン演じる"ジョニー・リンゴ"の残忍なそれは面白くて見応えが感じられます。"ドク"と"リンゴ"の嫌悪とシンパシー相俟った冷たく火花を散らす掛け合いはスリリングで見応えあるやに感じます。

1990年から2000年に米国のフォックス放送で放送され、一世を風靡した青春学園ドラマ作品『ビバリーヒルズ高校白書』シリーズで"ブランドン・ウォルシュ"を演じているジェイソン・プリーストリーが"カウボーイズ"に組する"ビリー・ブリッケンリッジ"副保安官役で出演しています。O.K.牧場の決闘に"カウボーイズ"の知り合いとして参加し、生き残った"ビリー・クレイボーン"を演じているワイアット・アープは、本作の主人公である"ワイアット・アープ"の遠い親戚にあたるとのことです。旅回りの一座の座長、"ファビアン"に扮しているビリー・ゼインは北村一輝さんにチョッと似ている気がします。
晩年ワイアット・ワープは、ロサンゼルスに定住し、映画監督のジョン・フォードらと親交を持ち西部劇製作に影響を与え、1929年に膀胱炎のため80歳でその生涯を閉じたとのことです。

シャロン・ストーンは「トゥームストーン」に出演していないのかしら...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『長年牛の牧場で働いて、一度だけ撃ち合いをした。おれが相手の命を奪った。ひどい気持ちだった。あんな気持ちは二度と味わいたくない』 ー "In all that time workin' those cow towns, I was only ever mixed up in one shootin', just one! But a man lost his life and I took it! You don't know how that feels, and believe me boy, you don't ever want to know. Not ever! "

『リンゴのような男はなぜ悪事を重ねる?』『リンゴみたいな男は ー 体の真ん中にとても大きな空洞がある。いくら殺しても、いくら盗んでも満たされない、良心の痛みも感じないんだ』『必要なものは?』『復讐さ』『何への?』『生まれたた事だ』 ー "What makes a man like Ringo, Doc? What makes him do the things he does?" "A man like Ringo has got a great big hole, right in the middle of him. He can never kill enough, or steal enough, or inflict enough pain to ever fill it." "What does he need?" "Revenge." "For what?" "Bein' born. "

『お前の望みは』『普通の人生を送りたい』『'普通の人生"はない、人生は波乱があるのさ、うまくやれ』『やり方は?』『簡単だよ。おれに別れを言え、そしてあの美しい女優をモノにしろ。あの美女と駆け落ちするんだ。人生の一瞬一瞬を楽しむんだ。生きろ、ワイアット。あれの分も。もしおれの友達なら ー 少しでも俺を思ってるのなら、立ち去れ、行くんだ...頼む』『いつまでも友達だぜ』 ー "What do you want Wyatt?" "Just to live a normal life." "There is no normal life, Wyatt, there's just life, ya live it." "I don't know how." "Sure ya do, say goodbye to me, go grab that spirited actress and make her your own. Take that spirit from her and don't look back. Live every second, live right on through to the end. Live Wyatt, live for me. Wyatt, if you were ever my friend... if ya ever had even the slightest of feelin' for me, leave now, leave now... please." "Thanks for always being there, Doc. "

出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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2009年07月25日

「あぁ、結婚生活/MARRIED LIFE」

「あぁ、結婚生活/MARRIED LIFE」
2007年製作 米国
監督/製作/脚本:アイラ・サックス 製作:スティーヴ・ゴリン、シドニー・キンメル、ジャワル・ガー 製作総指揮:アリックス・マディガン=ヨーキン、ブルース・トール、ジェフ・スタイアー、アダム・シュルマン、マット・リッティン、ウィリアム・ホーバーグ、デヴィッド・ニックセイ 原作:ジョン・ビンガム 脚本:オーレン・ムーヴァーマン 撮影:ピーター・デミング プロダクションデザイン:ヒューゴ・ルジュック=ウィオウスキ 衣装デザイン:マイケル・デニソン 編集:アフォンソン・ゴンサルヴェス 音楽:ディコン・ハインクリウフェ 音楽館集:スーザン・ジェイコブス
出演:クリス・クーパー、ピアース・ブロスナン、パトリシア・クラークソン、レイチェル・マクアダムス、デヴィッド・リッチモンド=ベック、ティモシー・ウェッバー、デヴィッド・ウェンハム、アンナ・ウィリアムス

先日毎度お馴染みの近所のレンタルビデオ店に赴き、何を借りようかと陳列棚を物色していたところ、本作のDVDジャケットをたまたま目にし、私の好きな外国人男優ヒーローの一人にして、人気長寿スパイ・アクション映画「007」シリーズの歴代ボンド役で私が最も好きなピアース・ブロスナンが出演しているということのみで、借りてフラットな気持ちというか気持ちをブランクにして観てみました。ジョン・ビンガムの小説『Five Roundabouts to Heaven』を基に新鋭、アイラ・サックスが監督、製作とトッド・ヘンンズ監督、原案によるポピュラー音楽界の生ける伝説、シンガーソングライターのボブ・ディランの半生をクリスチャン・ベイル、ケイト・ブランシェット、マーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア・ヒース・レジャー、ベン・ウィショーというバラエティーに富んだ6人の俳優がディランのさまざまな顔をフューチャーした6人のディランを演じて描いた音楽伝記ドラマ作品「アイム・ノット・ゼア」でトッド・ヘンンズと共に脚本を手掛けているオーレン・ムーヴァーマン共に脚本を手掛けて映画化した犯罪コメディドラマ作品とのことです。

ビターでシニカルなユーモアと軽妙な緊迫感とでもいうのうなものが感じられて、ズッシリとしたそれではありませんが、マイルド、スムースで素敵な見応をした作品に感じます。これとしってインパクトがある何かはない気もしますが、含蓄あり気で品と落ち着きのある良くできたお話を変に盛上りを煽ることなく、控え目でしっかりとしたそつのない演出と演技で見せてくれている気がします。1948年の時代設定をしていて、クラシカルな雰囲気を漂わせつつ、古臭くはなく、当世風、現代的であり、普遍的なものを感じる気もします。

シリアス、シビアで重厚で濃くのある力作というのでもありませんし、お洒落でスタイリッシュというのでもありませんが、案外スリリングでサスペンスフルだったりして、どっぷりとではないですが、観ているうちに自然と惹き込まれてしまうといった作品です。心を揺さぶられ、涙するというのではないですが、しみじみと切実に心に来るものがあります。

レイチェル・マクアダムス扮する若く美しい戦争未亡人の"ケイ"との恋に溺れてしまい、自分なしでは生きられないとの思い込みから離婚を切り出せないでいるパトリシア・クラークソン演じる妻の"パット"を愛するが故に苦しめるくらいならとの身勝手な理由で狡くて愚かな彼女の毒殺計画を目論むまじめで良き家庭人の中年会社経営者、"ハリー・アレン"に扮する常に苦虫を噛みつぶしたよう悪人面のクリス・クーパーの微妙で豊な表情の変化が素敵で魅力的に感じます。"ハリー"の親友で物語の語部でもある"リチャード"を演じているピアース・ブロスナンは年を重ね、そのハンサムでセクシーな容姿に甘さと深みと肉付きが増した大人の魅力が益々素敵に感じます。"パット"に扮するパトリシア・クラークソンは一見するといわゆる典型的な美人さんではないやにも映りますが、奥目がちな瞳がチャーミングに感じられる、味のある素敵な女優さんと思います。タレント、女優、歌手のYOUさんに似た雰囲気をしている気がしたりもします。

ディコン・ハインクリフェによる優し気で眩惑魅惑的にムーディーな音楽は些か落ち着かない気持ちにもさせられるようで、耳に残るものがあります。

DVDにはさらなる後日談が描かれている3パターンの別エンディングが収録されていますが、それぞれにさりげない味わいが感じられて、余韻が残るものがあります。別エンディングで1966年に22歳で初めて愛した人と結婚式を挙げる"ハリー"と"パット"の孫息子、"リッチー"を演じているのはジュード・ロウかしら...。

因に"ハリー"の若く美しい愛人、"ケイ"を演じているレイチェル・マクアダムスは、来年、2010年の春に日本劇場公開予定のガイ・リッチー監督作品で、アーサー・コナン・ドイルが生み出した世紀の名探偵、史上初の私立・諮問探偵としてヴィクトリア朝後期の英国、繁栄の裏にどんより淀んで横たわる暗部・闇に犯罪はびこるロンドンの街を主な舞台に活躍した”シャーロック・ホームズ”をロバート・ダウニー・Jr.が主演し、相棒で、唯一の親友とされている"ジョン・H・ワトスン"博士"をジュード・ロウが共演するミステリーアドベンチャードラマ映画「シャーロック・ホームズ(原題)」に"ホームズ"が"あの女'(ひと)"と呼ぶ生涯ただ一人の忘れかたき女性、"アイリーン・アドラー"役で出演しているとのことです。トレーラーを観る限り、スピーディー、スリリング、アクティブで期待が持てそうです。レイチェル・マクアダムスは、おでこがキュートで、クラシカルでコケティッシュな雰囲気を醸して感じられる女優さんで、今後更なる魅力の開花が期待できる気がしたりします。

邦題の「あぁ、結婚生活」は、まあ、良しとしたいと思います。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『愛とは本当に不思議なものだ』-"It's funny, isn't it?" "What we do for love."

この間、何故かずっと欲しいという誘惑に駆られながら、恥ずかしいという思いが先んじて、なかなか手が出せないでいた佐藤藍子さんの初イメージDVD『佐藤藍子/藍 Love』を遂に購入してしまいました。まだ早送り再生でしか、観ていませんが、結構露出度の高い刺激的なシーンも収録されている模様です。何だか正視するのは恥ずかしい気がします。

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2009年06月25日

「白鯨/MOBY DICK/HERMAN MELVILLE'S MOBY DICK」

「白鯨/MOBY DICK/HERMAN MELVILLE'S MOBY DICK」
1956年製作 米国
監督/製作/脚本:ジョン・ヒューストン 原作:ハーマン・メルヴィル『白鯨』 脚本:レイ・ブラッドベリ 撮影:オズワルド・モリス 音楽:フィリップ・セイントン
出演:グレゴリー・ペック、レオ・ゲン、リチャード・ベースハート、オーソン・ウェルズ、ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス、ハリー・アンドリュース、バーナード・マイルズ、マーヴィン・ジョーンズ、ローヤル・ダーノ、フランシス・デ・ウルフ、フレデリック・フレデリック・レデブール、フィリップ・ステイントン

ハーマン・メルヴィルによる同名長編小説を巨匠ジョン・ヒューストンが監督、製作と、フランソワ・トリュフォー監督が共同脚本を兼ね、オスカー・ウェルナー主演で映画化したSFドラマ映画作品「華氏451」の原作小説『華氏451度』なぞの作者であるレイ・ブラッドベリと共に脚本をも手掛け、名優グレゴリー・ペック主演でリメイク映画化した海洋アドベンチャー・ドラマ映画作品です。

幼少の頃、今は亡き母方の祖母の家に行ったときにテレビで放映されていたのを観て、そのクライマックスで、かつて自身の片足を食いちぎった"白鯨/モービー・ディック"と呼ばれ恐れられる白い巨大マッコウクジラへの復讐に燃え、"白鯨"を倒すため、...傷つけられたプライドを取り戻すため...、執念の追跡を繰り広げた末、遂に"白鯨"と対決を果たす、グレゴリー・ペック扮する捕鯨船、"ピークォド号"の船長、"エイハブ"がその死闘の中で怒り狂った"白鯨"の体に決死でよじ登り、その背中に怨念、憎悪、復讐の執念の銛を突き立てるも、打ち込まれた幾本もの銛綱が絡み絶命し、"白鯨"の横腹に磔のように括られるシーンを目の当たりにして、何やら壮絶な恐怖を感じました。こちらも、観た後、しばらくの間は、そのシーンを思い出して夢に見ては、その怖さに寝付きの悪い夜を過ごしたものです...。

本作は興行的には大失敗に終わったとのことですし、グレゴリー・ペックの"エイハブ"船長役はミスキャストであるとの評価もあるようで、グレゴリー・ペック自身本作を気に入っていなかったとのことですが、私としては原作を読んでいないということもあるのやも知れませんし、今観ると捕鯨や"白鯨"との対決シーンでのミニチュアワークスこそちゃちくて可愛らしかったり、雰囲気、空気感や臨場感にはやや薄い気もしたりしますが、凄みのある迫力とスペクタクルをしていて、何というか観ているうちに、何やらそのじわじわとしたスリリング感に次第にハラハラドキドキ、ぐいぐいと惹き込まれ、釘付けになってしまいますし、"ピークォド号"の乗組員の一人で物語の傍観者的な語部である、リチャード・ベースハート演じる風来坊の"イシュメル"、1884年の嵐の夜に海に憧れを抱き、捕鯨港として栄えるマサチューセッツ州はニュー・ベッドフォードにやって来た"イシュメル"が宿泊する宿、"捕鯨館ピーター・コフィーン"の同室で彼と無二の親友となり、彼と共に"ピークォド号"に乗組員として乗船する南の島から来た全身刺青の屈強な巨漢の銛打ちの名人、フレデリック・レデバー扮する"クイークェグ"やハリー・アンドリュース演じる粗野で陽気な二等航海士の"スタッブ"をはじめ、決して多くが語られているわけではないにも関わらず、派手やかさや華やかさこそ感じられないものの、示唆と意義を感じさせるやのバラエティに富んだ濃くと深みある魅力的な登場人物・キャラクターと、それらにマッチした男臭い渋く落ち着いた劇映画としてのリアリティーがたっぷりと感じられる配役と演技をした見応えある作品に感じます。そして何といってもグレゴリー・ペックです。鋭い眼光の威風堂々として鬼気迫る、そして復讐の執念と理性の狭間での葛藤、苦闘の微妙で絶妙なバランスが見て取れる上にペックらしい理知的で紳士的な雰囲気をも醸して感じられる演技らしい演技と存在感は圧倒され、魅了されるものがあります。因にペックは、フランク・ロッダム監督が共同製作と共同脚本を兼ねて、パトリック・スチュワート主演でテレビ映画化した海洋アドベンチャー作品「モビー・ディック」にも本作ではオーソン・ウェルズが演じている"マップル"神父役で出演しているとのことです。私はまだ未見と思われますので、今度機会がありましたら、観てみたいと思っています。

"白鯨"への復讐の執念に取り憑かれ、独断専行の狂行に及び、"ピークォド号"の船員や水夫たちの命を危険にさらす"エイハブ"船長を必死に諫める物静かで勇敢な捕鯨の名人でコーヒー好きの一等運転士、レオ・ゲン扮する(世界規模で展開するコヒーチェーン店、スターバックスの店名の由来の一つとのことの)"スターバック"、最も賢明でまっとうなはずの彼が次第に詰まらなく映りようになり、とどのつまりにはなし崩し的にでも、彼をも追従させてしまう"エイハブ"船長に魅入られるようになってしまうから不思議です。オーソン・ウェルズはその圧倒的な存在感でニュー・ベッドフォード港の"捕鯨者の教会"で示唆めいた説教をたれる"マップル"神父を威圧的で怪し気な威厳を漂わせて演じて見せてくれているやに感じます。宿命に引き寄せられるのか、ひた走るのか、知らぬ間にひたひたと静かな高まりをみせる一種異様なテンションの漂いと宿命が忍び寄る中でのじれったい時間経過の描写が何ともいえなかったりもします。"白鯨"との壮絶な対決シーンも然ることながら、自然との(静かな)格闘や捕鯨のシーンにも中々見応えを感じます。あれだけ大漁の鯨、油を摂るだけというのは何とも勿体ないですし、鯨も浮かばれない気がしてしまったりします...。ある意味牧歌的で、ある種カルト的雰囲気を醸して感じられる気がしたりもします。老若女がニュー・ベッドフォード港から捕鯨漁に出航する"ピークォド号"を寡黙に見送るシーンには何か霊妙なものを感じる気がします。海を舞台に繰り広げられるお話ながら、地に足が着いたしっかりした作品で、見せ方に流石の上手さを感じる気もします。ラストも良く出来ていますし、お腹いっぱい映画を観た感じがします。古さはさして感じません。

大いなる自然...神...偉大なものに対する人の...近代化と宗教(キリスト教)信仰に基づく行い、生き方...大いなる自然への挑戦か...神への冒涜か...セントエルモの火ならぬ...人間の傲慢や愚かさなのか対する自然の...神の...雷なのか...。

"白鯨"にとっては甚だお門違いな、迷惑な話でもありながら、何か心を揺さぶる人間の壮絶で衝撃的で感動的なドラマを感じる気もします。
人生は大いなる暇つぶし...命を捨てて...生きる...。

"ダミアン"をも倒すことが叶わなかったグレゴリー・ペックに心から哀悼の意を捧げたいと思います...。

ウィキペディアの『白鯨』についての記事には、『なお本作の白鯨は全身が白く、アルビノと思われがちだが、……アルビノではなく、全身が白いわけでもないことが分かる』とありますが、アルビノといえば思い出されるのがゆうきまさみさん原案押井守さん脚本、原田奈奈さん演出によるアクション・サスペンス・ロボット(レイバー)・アニメ「機動警察パトレイバー」TVシリーズ第38話『地下迷宮物件』、その続編、同後期OVAシリーズ第13巻『ダンジョン再び』とそしてケヴィン・スペイシー監督、マット・ディロン主演で間の悪いというか、ツキがない三人の強盗犯が、逃げ込んだ出入り口が一つしかないバーの密室で、警察に包囲される中、人質と繰り広げる立てこもり劇の人間・心理模様を描くギリギリくる心理サスペンス映画作品「アルビノ・アリゲーター」です。『機動警察パトレイバー』の『地下迷宮物件』と『ダンジョン再び』は、特車二課棟が建つ埋め立て地に地下に存在する地下水路を探査・捜査する第二小隊一行とそこに生息する白い巨大ワニが繰り広げる追いかけっこが抱腹絶倒だったりしますが、「アルビノ・アリゲーター」は、ケヴィン・スペイシー初監督作品にして、マット・ディロンをはじめ、フェイ・ダナウェイ、ゲイリー・シニーズ、ウィリアム・フィクトナーにヴィゴ・モーテンセンらと渋くて粋なキャストとその作品に見事にマッチした(何というかグレ気味の)演技と雰囲気をしていながら、作品が進むにつれ次第に嫌らしく重苦しく密度を増す危険で険悪な緊迫感、そして何といってもぞっとする程後味の悪い愕然とする結末に、何とも憂鬱で嫌な重たい気持ちにさせられることしきりです...。

全くもって久方振りの投稿だというのに、相変らず支離滅裂なかったるい記事となってしまいました...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『彼は闇の帝王だ』ー"He is a champion of darkness"

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時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
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2009年05月24日

「デイープ・ハザード<未>/Memorial Day」

「デイープ・ハザード<未>/Memorial Day」
1998年製作 米国
監督:ワース・キーター 製作/脚本:ジェフリー・クラーク 撮影:シルヴェイン・ブロールト 音楽:ロジャー・ローク
出演:ジェフ・スピークマン、ステファニー・ニズニック、ブルース・ウェイツ、フレデリック・コフィン、ポール・マンティ、モンゴ・ブラウンリー、ロブ・ラベル、ジョー・エステヴェス

以前の投稿記事で取り上げていますアルバート・マグノーリ監督、マーク・ディザール製作のストリート・クライム・アクション映画作品「ナイト・ハンター<未>」
で主演を務めている、剛柔流空手黒帯7段とアメリカン・ケンポー・カラテ黒帯7段の修得者、ジェフ・スピークマン主演のアクション映画作品です。本作も日本劇場未公開作品です。

ストーリーはそう悪くはないやにも思わなくもないですが、ありがちなものですし、この手の作品にはありがちといえばそうなのやも知れないものの、取って付けたようだったり、おざなりだったり、大雑把だったり、舌足らず気味、強引気味だったりして"説得"や"納得"に欠け、ご都合主義にも感じられる設定やプロット展開には整合性が見て撮り難く、良くわからずに、どうもしっくり来ず、気になってしまうところはありますし、映像の濃淡というか、色合いのせいもあって、よりチープに映る気がします。一つの国の中にある二つの国を描くというようなものでもあるやにも思われて、その意味では深みや含みも感じられなくはないだけに、目新しさもなく、通り一遍な感じがして物足らないのは、勿体なく残念に思います。予算の関係もあるでしょうし、派手な演出なぞは期待すべくもありませんが、その分細かな演出にもうチョッと配慮してくれていたら、もうチョッと締まった見応えのある作品に仕上がっていたのではと些か残念な気もします。

冷戦が終結し、ソ連の脅威は今は昔となり、財政緊縮のやり玉に挙っている軍や諜報機関の重要性を国民に認識させ、財源を確保するため新たな敵・旧共産圏エージェントを集めた"レッド5"なるハイテクテロ組織の存在を捏造し、スターウォーズ計画名残の機密試作レーザー衛星、"イーグル"を使ってテロ活動を偽装して国民の脅威を煽る"エージェンシー"なる米政府の反体制派に属する情報局上層部グループの陰謀に利用されようとする、かつて"イーグル"の情報をマスコミにリークしたことで、"エージェンシー"により精神病患者にされて精神医学リハビリセンターに収容されていた元米国海兵隊大尉にして、"エージェンシー"の優秀な対テロ工作員、タフでデンジャラスでスマートな"エドワード・ダウニー"を演じているジェフ・スピークマンによる殺陣やアクションは派手さは余り感じませんが、流石空手家だけあり魅せられるものがあります。殺陣やアクション自体の見せ方も悪くないと思います。本作では然程フューチャーされている風ではありませんが、十八番の格闘シーンでの強過ぎない感じも好いです。"サンダーハンマーズ"は相変らず小気味良くスピーディでパワフルな見応えを感じます。やや老けて、患っている珍しいリンパ疾患により体重増加したものの、まだ以て中々ハンサムで好感が持てます。脚が遅いのは緊迫感を削いでしまっていて、残念な気がします。
"エージェンシー"の陰謀に利用され、加担する大統領候補、"ジェラルド・ランカスター"上院議員を演じる、ブルース・マルムース監督、スティーヴン・セガール主演のアクション映画作品「ハード・トゥ・キル」ではセガール演じる主人公のロス市警刑事、"メイソン・ストーム"の親友で内務調査課の"オマリー"警部補に扮している、ジョージ・ケネディ擬に映らなくもない気がするフレデリック・コフィン、"エージェンシー"の"代表”にその仕事ぶりを買われてリクルートされ、"代表"の命を受け陰謀を実行する軍人として諜報活動に人生を捧げて来た"ウィラード"大将を演じる、リー・マーヴィン擬に映らなくもない気がするポール・マンティや"ダウニー"の"エージェンシー"時代の頼れる上司にして師である"ジュールズ”を渋い味わいのある悪人面と演技で演じるブルース・ウェイツなぞ、派手さ、華やかさはありませんが、味のある燻し銀気味のキャストが脇を固めています。冒頭湖畔に呼び出された"ウィラード"大将に接触し、仲間に入るようリクルートする"エージェンシー"の一員を演じるマーティン・シーン擬のジョー・エステヴェスはマーティン・シーンの双子の弟です。かつて"ダウニー"が"イーグル"の情報をリークし、テロによる国家の危機を一掃するための自衛強化の必要性と、そのためにも軍や諜報機関の予算の大幅削減反対を訴え、"レッド5"によるとするテロ攻撃による国民の混乱を煽る"ランカスター"上院議員がゲスト出演するロサンゼルスのWWWスタジオのニュース番組のアンカーウーマン、"ロビン・コナーズ"に扮するステファニー・ニズニックはマージ・ヘルゲンバーガー系の個性的な顔立ちをした美人女優さんやに思います。

国家やその行政機構の有り様については、常に状況に合わせた修正と改善に務めるべく監視、注視、評価、検討することが必要なのだというようなことを再認識させられる気がしなくもありません...多少無理からかも知れませんが...権限や予算の縮小・削減こそが何にも増して最大の脅威であり、敵であり、闘う相手としてしまうような状況に陥ることの危うさと詰まらなさかしら...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
「ナイト・ハンター<未>」のラストでも何からの引用で、何故かはわかりませんが、ウィリアム・シェイクスピアを引用した『"さらば王子 天使の歌に誘われ安息の床へ”』という台詞がありますが、本作でも何故かはわかりませんが、以下のようなシェイクスピアを引用した台詞があります。
『"人のすべきことは..."』『"すべてやる" "マクベス"だ』
『"未知の国への旅は.."』『"誰も生きて戻れぬ" "ハムレット"です』『"生きて戻る旅人"となるのだ』
『”悪魔も目的のため聖書を引用する" "しかし悪魔が聖書をー" "差し出すのは..."』『"悪党の作り笑いだ" "外は立派だが 芯は腐ったリンゴだ"』

先日ひょんなことから、園子温監督/原作/脚本のbitterで熱い青春ドラマ「HAZARD ハザード」を観直しました。前回初めて観たときは、じっくり観ることができなかったこともあってか、ファンであるオダギリジョーさん主演作品ながら、違和感や釈然としないところもあって、何やらチープで稚拙な印象ばかりが先立ってしまい、あまりピンと来ませんでしたが、今回改めて観て、やはりハッキリとはわかっていないのですが、何というか、bitterにシリアスなようで、bitterで愉しい戯れな...というような、...bitterで愉しい戯れなようで、bitterにシリアスな...というような、不思議な感じがして、結構惹き込まれてしまう中々興味深い作品に感じられました。見当違いやも知れませんが、社会の実現を求めるには、人生の傍観者でいてはならない...人生の実感を感じられず、気づけぬまま、感じず、気づかぬまま、不安や恐怖や、痛みや恐怖を感じられず、気づけぬまま、感じず、気づかぬままでいては、HAZARDを見落としてしまうというようなことを問いかけられ、訴えかけられ、気づかされるような、そして何か...何かに誘われている気もしたりします。以前の投稿記事で取り上げました李相日監督/脚本、加瀬亮さん、オダギリジョーさんと栗山千明さん主演のシニカルである意味幻想的な青春ドラマ映画作品「スクラップ・ヘブン」で感じたものにも似ているような、似て非なるような...漫然・漠然とした満たされぬ思いに突き動かされての無茶、無謀、無軌道な刺激と危険探しがそれまで気づけなかった新たな自分と社会を見出させる......犠牲を代償に...破滅を逃れるために...というようなものものを感じる気もしました。
何やらいつにも増して支離滅裂で見当いな戯言を綴ってしまった気がします...チープで稚拙なのは私の記事の方でした...。

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2009年04月29日

「キックボクサー3<未>/KICKBOXER 3: THE ART OF WAR」

「キックボクサー3<未>/KICKBOXER 3: THE ART OF WAR」
1992年製作 米国
監督:リック・キング 製作:ルチアナ・ポール・マリーニョ 脚本:デニス・プラット 撮影:エドガー・モウラ 音楽:ハリー・マンフレディーニ
出演:サシャ・ミッチェル、デニス・チャン、リチャード・カマー、ノア・ヴェルダッコ、アレセア・ミランダ

先日投稿記事で取り上げましたサシャ・ミッチェル主演の格闘アクション映画「キックボクサー2」の続編で、シリーズ第3作にあたる作品です。日本劇場未公開作品です。

舞台は前作の天使の街と呼ばれるロサンゼルスからビーチとカーニバルの街、リオ・デ・ジャネイロに移されています。舞台を再び海外に移したのは、目先を変えるという意味では悪くないのやも知れませんし、予算の関係もあろうかとは思いますが、前作に引き続きこじんまりしたお話なせいもあって、スケール感は感じられません。前作にはなかった銃撃アクションシーンが盛り込まれていて、察するに、アクションテイストを強めようとしているのではと思われるものの、...マーク・ディサールとデヴィッド・ワース監督・製作、ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演による「キックボクサー」シリーズ第1作目にも銃撃アクションシーンはあったとはいえ、...本作のそれはお話として理不尽な感を拭えず、興醒めを覚えてしまいますし、米国の総合格闘技イベント、UFC 7のチャンピオンにして、日本のPRIDEにも出場した経歴を持つ総合格闘家のマルコ・ファスなぞをが端役で出演していることからも、見所にしていると思われる格闘アクションシーンにも目新しさは見受けられず、やはりもう一つ盛上りにも見応えにも欠け、特にクライマックスのキックボクシングの試合のシーンに至っては、迫力にもスリリングさにも欠け、もはや、そもそも見所にしているのかさえ疑わしく映る気がしてしまいます。前作同様、プロット・展開は些か極端気味だったり、はしょり気味というか、強引気味に見受けられるところがあって、呆気にとられたり、興醒めを覚えたりもしますし、前作のような、何かそれとなく感じさせられるものもありませんが、それらを除けば、作品の色としては前作よりは1作目に近い気もしないではないですし、小池一夫さんの教えに沿うようなオープニングからはじまり、細かい微妙な演出描写があったりもして、"説得"や"納得"に気を配ってはいるようで、それなりに考えられて撮られている気もして、見方によっては深みがなくもないように見えなくもないですし、陽気で楽天的なテイストに溢れる、おかしな面白さ、遊び心やいい加減さもあって、前作の流れからするとそう期待を裏切られることもなく、とりあえずラストまで飽きずに...ある意味楽しく観れるやも知れません。ビーチとカーニバルの街、
リオ・デ・ジャネイロの暗く過酷な現実と、そこに生きることと、身を委ねること...。
1作目ではデニス・アレクシオ扮する敬愛してやまない全米キックボクシングチャンピオンの兄、"エリック・スローン"を眼前で、容赦ない過度な攻撃でマットに沈めたばかりか、半身不随に追い込んだミッシェル・クィシ演じる世界最強・最凶・最悪のムエタイボクサー、"トン・ポー”への復讐に燃える、ヴァン・ダム扮する"カート"にタイの伝統的国技である格闘技、ムエタイの起源である実戦格闘技、古式ムエタイを伝授し、前作で"トン・ポー”と対決することとなったサシャ・ミッチェル演じる"エリック”と"カート"の弟、"デビッド"に怪我を克服させ、鍛錬して復活させた武道の達人の師匠にして相棒の"キサン・チョウ"扮するデニス・チャンは前作にも増して若返って映る気がします。相変らず味のあるイイ演技を見せてくれていると思います。"キサン・チョウ"は存在感ある佇まいと雰囲気を携えながらも、俗世に染まって来ているやに映ります。キックボクシングの世界チャンピオンとなった"デニス"がブラジルはリオ・デ・ジャネイロで臨むタイトルマッチの興行主で、裏では誘拐したストリートチルドレンの美少女たちの人身売買に手を染めている鬼畜、"フランク・レーン"を演じているリチャード・カマーは憎々しく、腹立たしい演技を見せてくれています。サシャ・ミッチェルは相変らず瑞々しくてちょっぴりとっぽい感じもする優男のハンサムで、体も一回りビルドアップされていて、逞しくなったやにも見受けられますが、肝心の格闘アクションには切れ、スピード、迫力や派手さがもう一つで、見映えのインパクトにも欠ける気がしてしまいます。愛嬌があって好いと思いますが...。"レーン"の手下、"ピート"を演じる地元リオ出身のGracindo Ju´niorは、味がある悪役面をしていて、味のある微妙な演技を見せてくれていると思います。
猫のバーベキューって...本当にあるのかしら...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『"覚えておけ 心と体はー常に一緒とは限らない』ー"Remember, the body and the mind do not always travel together"
『全ては間(ま)だ』ー"Timing is everything"

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2009年04月27日

「キックボクサー2/KICKBOXER 2: THE ROAD BACK」

「キックボクサー2/KICKBOXER 2: THE ROAD BACK」
1991年製作 米国
監督:アルバート・ピュン 製作:トム・カーノウスキー 脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー 撮影:ジョージ・ムーラディアン 音楽:トニー・リパレッティ、ジェームズ・サード
出演:サシャ・ミッチェル、ピーター・ボイル、ケイリーー=ヒロユキ・タガワ、デニス・チャン、ヘザー・マコーム、ミシェル・クイシ、ジョン・ディール、ビンス・マードッコ、ブライアン・オースティン・グリーン

以前の投稿記事で取り上げています、主演のジャン=クロード・ヴァン・ダムを一躍スターダムに押し上げるきっかけとなったマーク・ディサールとデヴィッド・ワース監督・製作による格闘アクション映画「キックボクサー」の続編で、シリーズ第2作にあたる作品です。因にヴァン・ダムは、共同製作・脚本・主演を務めた格闘アクション映画作品「ダブル・インパクト」の撮影のため、本作への出演を断ったとのことです。

ハズレも少なくない続編ものな上、前作で鮮烈なインパクトを与えられたジャン=クロード・ヴァン・ダムが出演していないこともあって、公開時、劇場に足を運ぶこととはなく、ビデオリリース時に、今はなき近所のレンタルビデオ店で、さして期待せずにビデオを借りて観たのですが、続編ものとはいえ、舞台を前作の微笑みの国と呼ばれるタイから天使の街と呼ばれるロサンゼルスに移し、主人公を変更していることもあってか、こじんまりしたお話で、これというインパクトも感じられないものの、前作でヴァン・ダムとデニス・アレクシオが扮している"カート"とエリック"の弟で、"スローン"三兄弟の三男、"デビッド・スローン"を演じているテコンドーの黒帯所持者で、アマチュアチャンピオンに輝いたこともある経歴を持つサシャ・ミッチェルの瑞々しくちょっぴりとっぽい感じもする優男のハンサムな魅力も相俟って、新鮮な気持ちでラストまでそれなりに見応えを感じて、面白く観ることができました。大きな見せ場、見所であろうと思われるキックボクシングの格闘に稽古シーンはスマートでスポーティに映らなくもないところもある気はしますが、前作でのヴァン・ダムが自ら振り付けと監督を手掛けて、その筋肉の隆起した逞しい体で繰り広げる、血湧き踊るというような、華麗且つ切れの良い迫力が心地よくもある、圧巻な感じの痛快な見応えのあるそれとは比べるべくもないのは仕方ないとしても、やはりもう一つ盛上りにも見応えにも欠けて映ってしまい、惚れ惚れするような飛び後ろ回し蹴りも繰り出されることはありませんし、スキルの不足をもう少し演出や見せ方を工夫してフォローして見せてくれていたら、と惜しい気がします。プロット・展開は些か極端気味だったり、はしょり気味というか、強引気味に見受けられるところがあって、気にならないではないですが、"説得"や"納得"は一応配慮・考慮されていて、締めるところは締められて、抑・押さえるところは抑・押さえられているやにも見受けられますし、まずまずそつなく撮られているので、ラストまで飽きずに観れるのやも知れません。
確かに作品全体として色が薄目で、登場人物にも、お話にも、濃くも厚みもなく、あっさりと軽目な気がしつつ、ドラマとしてはそれなりというか、何やら意外に悪くないかもしれないとすら思えたりもして、良くはわからないので、見当違いやも知れませんが、何というか、人生についても、大仰にし過ぎず、陳腐には感じられない風に割と身近なニュアンスで控え目に、自然に描かれているというような何かをそれとなく感じさせられるものがある気がします。まあ、もしそうだとすると、単なる格闘アクション映画にとどめていない分、全体的にボルテージは抑えられてしまっているやも知れませんが...悪くはないと思います。青臭いのか、瑞々しい青春の香りを感じる気もします。
ラストもほのぼの爽やか、穏やかで好いと思います。
本作の脚本を手掛けているデヴィッド・S・ゴイヤーは後に米国マーベル・コミックのマーヴ・ウォルフマンとジーン・コーラン原作の同名コミックをウェズリー・スナイプス主演で映画化したヴァンパイアアクション・ホラー作品「ブレイド」シリーズ、アレックス・プロヤス監督/共同製作/共同脚本、ルーファス・シーウェル主演、キーファー・サザーランド、ジェニファー・コネリーやウィリアム・ハートら共演のダークSFミステリー・サスペンス映画作品「ダークシティ」や米国・DCコミックのダークヒーロー『バットマン』をクリストファー・ノーランが監督、(共同)製作、(共同)原案、共同脚本を手掛け、クリスチャン・ベイル主演で映画化したアメコミ・ダーク・アクション・サスペンス・アドベンチャー映画、新「バットマン」シリーズなぞの(共同)脚本、製作総指揮、監督、共同製作や(共同)原案を手掛けています。
前作で弟の"カート"が敬愛してやまない全米キックボクシングチャンピオンの兄、"エリック"を"カート"の目の前で、容赦ない過度な攻撃でマットに沈めたばかりか、半身不随に追い込み、クライマックスでは、"カート"と地下墓地で凄絶な死闘を繰り広げる、ミッシェル・クィシ扮する世界最強・最凶・最悪のムエタイボクサー、"トン・ポー”や、"トン・ポー”への復讐に燃える"カート"にタイの伝統的国技である格闘技、ムエタイの起源である実戦格闘技、古式ムエタイを伝授する、デニス・チャン演じる達人の"キサン・チョウ"の登場には何やら嬉しいものを感じてしまいます。前作に比して"トン・ポー”は憎々しさや異様さや灰汁の強いあくどさは薄らいでいますし、"キサン・チョウ"は存在感ある佇まいと雰囲気を携えながらも、ひょうひょうとしたコミカルさがよりフューチャーされて描かれている気がします。お話の設定からしても、これはこれで悪くないと思います。デニス・チャンはシリーズを追う毎に若返って映る気がしたりします。
今夏日本劇場公開予定の新藤兼人さんが忠犬ハチ公の実話に脚色を加えて書き下ろした原作を本人自らが脚本を手掛け、神山征二郎監督が仲代達矢さん主演で映画化した感動のファミリー動物映画作品「ハチ公物語」をラッセ・ハルストレム監督が舞台を日本の東京から米国東海岸の架空の街に変更して、リチャード・ギア主演でリメイク映画化した「HACHI 約束の犬」にも出演している日系人俳優のケイリー=ヒロユキ・タガワこと日本名田川 洋行さんや、名バイブレーヤーとして、マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演のアメリカン・ニュー・シネマの代表作の一つとされるサスペンスドラマ映画作品「タクシードライバー」をはじめ、数多くの映画作品で個性的な演技と存在感を見せているピーター・ボイルなぞが脇をしっかり固めています。
以前の投稿記事で取り上げていますクレイグ・R・バクスリー監督、ドルフ・ラングレン主演のSFアクション映画作品「ダーク・エンジェル<TVM>」で人間の体内でのみ生成される”プラーシー”=エンドルフィンを手に入れるため次々と殺人を犯す吸血鬼と麻薬ディーラーを併せたような設定のエイリアン、"タレク"を演じているマシアス・ヒューズや1990年から2000年に米国のフォックス放送で放送され、一世を風靡した青春学園ドラマ作品『ビバリーヒルズ高校白書』シリーズでジェイソン・プリーストリー扮する"ブランドン・ウォルシュ"やなだぎ武さんが演じるキャラクターとしてお馴染みのルーク・ペリー演じる"ディラン・マッケイ"らの弟分的存在の学生、"デビッド・シルバー "を演じているブライアン・オースティン・グリーンなぞも出演しています。

何のために...何のための闘いか...生きる上での闘い...。

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2009年04月25日

「仁義なき闘いインL.A./エンジェル・タウン<未>/ANGEL TOWN」

「仁義なき闘いインL.A./エンジェル・タウン<未>/ANGEL TOWN」
1989年製作 米国
監督/製作:エリック・カーソン 製作:アッシュ・R・シャー 脚本:R・N・ウォーレン
出演:オリヴィエ・グラナー、テレサ・サンダル、フランク・アラゴン、トニー・ヴァレンチノ、マーク・ダカスコス、ピーター・ウォング、グレゴリー・ノーマン・クルツ

以前の投稿記事で取り上げていますパトリック・ハイスミス原案、ジョン・マーロウスキー監督/共同脚本のSFアクション・スリラー映画作品「オートマティック 2033」で家庭用ボディ・ガードとして開発されたサイボーグ、"J269"を主演している元キックボクシング世界ミドル級チャンピオン、オリヴィエ・グラナーがスクリーンデビューを主演で果たしたストリート・アクションドラマ作品です。日本劇場未公開作品です。
ストーリーはありきたりといえばありきたりですし、プロットや雰囲気、空気感には濃くや深みなぞは感じられず、取って付けたようだったり、ナンセンスだったり、おざなりだったり、申し訳だったり、ちぐはぐだったり、まどろっこしかったりするところもあるやに見受けられて、作品全体として、色が薄い印象ですし、見せ場となるアクションシーンもそう観やすくてインパクトがある演出や見せ方が施されているやには感じられず、やや単調な気もしますが、それがインデペンデント映画のチープな作品のテイストと相俟って、却ってリアルに感じられなくもなく、その演技はともかく、やはりオリヴィエ・グラナーによる格闘アクションは見応えがありますし、前半が緩く感じられる分、それが却って後半に入っての過激目、えぐ目、ヘビー目、バイオレントでショッキング目なストーリー展開、描写、演出へのシフトチェンジを引き立たせ、それらのアンバラスさ加減に面白味を感じる気がしますし、それなりにスリリングだったりもして、ラストまで飽きずに観れます。設定、"説得"や"納得"に加え、まんべんなくとはいきませんし、深みや妙味がある風でもないですが、ディテールの描写や、人を暴力に駆り立てる不安や恐怖の心理描写なぞは、配慮・考慮がなされていて、興味を引かれるものがあったりします。
演出意図はわからないでもないながら、序盤小高い森だかからの下り坂を歩いて降りて来る黒人二人組を待ち構えていた白人のギャングたちが襲撃し、加勢に入った黒人ギャングたちとその上更に加勢に入った白人ギャングたちとで乱闘を繰り広げるシーンは何だか唐突で可笑しい気がして、面白く感じたりします。
やりっぱなしな、教条じみていない(どころか...な)終い、私は嫌いではありません。
オリヴィエ・グラナー扮するフランスからロサンゼルスの大学院へ留学して来た"ジャック・モンティーニュ"の下宿先の隣人の傷痍軍人で車イス生活を余儀なくされている"フランク"を演じているマイク・マロフは味がある面構えをしていてイイと思います。1982年に欧州カンフー・空手選手権の茶帯の部での優勝をはじめ、数多くの空手やカンフーの大会で優勝を果たした経歴を持つマーク・ダカスコスがフランク・アラゴン扮する"ジャック"の下宿先、"オルドネス"一家の一人息子、"マルティン"を仲間に引き入れようと、頑に拒む彼や家族に対して嫌がらせや暴力を振るうトニー・ヴァレンティノ演じる"エンジェル・ディアス”に率いられたメキシカン(チカーノ)ギャング団の一員、グレゴリー・ノーマン・クルツ扮する"ストナー"の運転手(?)役で出演しています。本作は彼の実質的スクリーンデビュー作にあたるのではと思います。彼が仕事(殺し)を遂げると、己の宿命に涙を流す、巨大マフィアによって仕立て上げられてしまった孤独な殺し屋、コードネーム"フリーマン"こと火野村窯(ひのむら よう)を主演している、小池一夫さん原作、池上遼一さん作画の同名漫画を日米合作により、クリフト・ガンズ監督/共同脚本、一瀬隆重ら製作総指揮、黒澤満企画、加藤雅也さん、チェッキー・カリョ、マコ(マコ岩松)や島田陽子さんら共演のアクションドラマ作品「クライング フリーマン」は結構好きです。マーク・ダカスコスが繰り広げるクールでスタイリッシュな格闘アクション(シーン)は見応え十分と思います。
何ともいやはやな邦題とは思います...。
暴力が招く、呼び寄せる恐怖を暴力で支配なり、征服なり、抹殺なりし得るものなのか...心の空虚さを埋めることはできるものなのか...もうしそうだとしても、それは他の多くのことと同じく、かりそめのまやかしでないといえるのか...暴力と実力行使の(危うい)違い...行動を抑制・制止せしめもする恐怖...。

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時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。

騒ぎ過ぎとは思っていても、歯止めを効かせられず、どうしたらよいのかわからなくなってしまうことの繰り返し...何を本当に騒いでいるのもわからすに...何の(身代わりなのか...何の)ため(の犠牲)なのか...なんちゃって...。
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2009年03月30日

「ハプニング/THE HAPPENING」

「ハプニング/THE HAPPENING」
2008年製作 米国
監督/製作/脚本/声の出演:M・ナイト・シャマラン 製作:バリー・メンデル、サム・マーサー 製作総指揮:ロニー・スクリューワーラー、ザリーナ・スクリューワーラー、ロジャー・バーンバウム、ゲイリー・バーバー 撮影:タク・フジモトプロダクションデザイン:ジェニーン・オッペウォール 美術:アンソニー・ダン衣装デザイン:ベッツィ・ハイマン 編集:ベッツィ・ハイマン 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:マーク・ウォールバーグ、ズーイー・デシャネル、ジョン・レグイザモ、サシュリン・サンチェス、スペンサー・ブレスリン、ベティ・バックリー、ベティ・バックリー、フランク・コリソン、ロバート・ベイリー・Jr、ジェレミー・ストロング、アラン・ラック、アリソン・フォランド、クリステン・コノリー

お馴染みの近所のレンタルビデオ店でM・ナイト・シャマラン監督/共同製作/脚本/出演、マーク・ウォールバーグ主演のパニック・サスペンス映画作品「ハプニング」のDVDを借りて観ました。

着想は面白いと思いますし、お話の展開にもう一押し、一捻り欲しい気もしますが、尺の長さも含めて、これはこれで好いやに思います。何となくコラージュのような構成をしている印象を受ける受けるところがある気がします。タク・フジモトのシンプルな中にデリケートさが感じられるやのカメラワークによる映像には引かれるものがあります。伏線にもなっているオープニングタイトルバックの青い空に白い雲が流れ行くクイックモーションの映像や、エンディングタイトルバックの蠢く雲の蒼暗いモノトーンの映像にも惹かれるものがあります。風に大きくたなびく草木の画には不安な気持ちを掻き立てられる気がします。ジェームズ・ニュートン・ハワードの手による音楽も作品のサスペンスフルなムードを盛り上げていると思います。それも特色・魅力な気もしないではないですが、やや掴みどころがなく危う気で奇異にも感じられたりもする登場人物たちの性格設定や、台詞や態度なぞの端々の思わせ振りだったり、くどかったりするちょっとした(戸惑いや逆撫でを誘うやの)演出描写に違和感を覚えてしまい、まどろっこしく思えたりもしますし、"説得"や"納得"を損なっている気もします。人々が突如として自らの命を絶つシーンには、私が苦手なグロテスクな描写があったりもしますし、作り手側が意図した通りかどうかはわからないものの、緊張感、緊迫感を感じて、ドキドキワクワクしたりもしますが、何故かそうショッキングにも怖くも不快にも感じることなく、さらりと観れてしまいます。趣という程でないやも知れませんが、雰囲気や空気感は体感的で悪くないと思います。

人々が突如として自らの命を絶つという異常現象が米国東海岸に蔓延する中、この正体のわからない脅威からズーイー・デシャネル扮する何となく夫婦関係がギクシャクしている妻の"アルマ"とプリンストンへ逃げ遅れた妻の"ジュリアン"を探すために途中別行動をするジョン・レグイザモ演じる同僚で親友の"ジュリアン"の娘、アシュリン・サンチェス扮する"ジェス"と共に安全な場所への非難を試みるフィラデルフィアの高校教師、"エリオット・ムーア"を演じているマーク・ウォールバーグは理知的でヒロイックでない役をそつなく演じているやに思います。彼の主演作で、カーク・ウォン監督、ウェズリー・スナイプスら製作、ジョン・ウーら製作総指揮、ルー・ダイアモンド・フィリップスら共演の「ビッグ・ヒット」というアクション・コメディ映画がありますが、グロテスクなシーンがあったりして、必ずしも好きな作品ではないのですが、妙なテンションをしていて、何だか後を引く感じがします。ズーイー・デシャネルはニュートラルでキュートな感じが好いと思います。本作ではホリー・ハンターやメグ・ライアンに雰囲気がチョッと似て映る気がします。メグ・ライアンといえば、先だって彼女の主演作で、ジョージ・ギャロ監督/脚本、アントニオ・バンデラスら共演のアクション・ロマンス・コメディ「あいつはママのボーイフレンド<未>」という映画を近所のレンタルビデオ店でDVDを借りて観ました。彼女の主演作を観たのは、それまでの"ロマコメの女王"のイメージから脱却すべく彼女が新境地に挑んだ、スザンナ・ムーアが自ら脚本化した自身の同名小説をジューン・カンピオン監督が映画化したサスペンス・ミステリー作品「イン・ザ・カット」以来だったこともあってか、やや色褪せて映る気がしました。「イン・ザ・カット」は作品の良し悪し好き嫌いはさておき、ややくどい気もしなくはないですが、雰囲気や空気感は嫌いではないですし、メグ・ライアンの演技を含めた痛々しさや息苦しさには魅力と見応えを感じる気がしてしまいます。アシュリン・サンチェスは大人しやかで想いを秘めた感じを漂わせていて、可愛らしいと思います。

終盤で"エリオット"たちがメリーランド州アン・アランデル郡郊外の一軒家に身を寄せるシークエンスは作品と切り離してみると、生々しく不気味で不安な気持ちを掻き立てられる臨場感、緊張感や緊迫感ある雰囲気や空気感の漂いが感じられて、見応えある気がします。そこに外界と隔絶して独り暮らす変な老女、"ジョーンズ"夫人を演じているベティ・バックリーの鬼気迫る迫真の演技は見応えがあります。

あんなに物騒な髪留めをしていたりするものなのですね...。

M・ナイト・シャマランの監督作品は、ジョセフ・クロス主演のファミリードラマ映画「翼のない天使<未>」とポール・ジアマッティ主演のファンタジック・ミステリードラマ映画作品「レディ・イン・ザ・ウォーター」以外一通り観ていて、主演のブルース・ウィリスと二度目のコンビを組んだSFサスペンス映画作品「アンブレイカブル」は結構好きだったりしますし、その次のメル・ギブソン主演のサスペンス・ホラー・ドラマ映画作品「サイン」なぞも嫌いではなかったりします。

風が運ぶ目に見えぬ正体不明の脅威...”アッシェンバッハ”を恍惚の(中の)死へと誘った疫病が如く...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『自然界の出来事は完全にはわからない 科学で理由づけしてもそれは理論でしかない 我々の理解を超えた力の存在を見落としがちだ よい科学者は自然の法則に畏敬の念をいだかなくては』ー"Science will come up with some reason to put in the books, but in the end it'll be just a theory. I mean, we will fail to acknowledge that there are forces at work beyond our understanding. To be a scientist, you must have a respectful awe for the laws of nature"

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posted by ウォルター at 16:54| ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月28日

「スティーヴン・キング/地下室の悪夢/GRAVEYARD SHIFT」

「スティーヴン・キング/地下室の悪夢/GRAVEYARD SHIFT」
1990年製作 米国
監督/製作:ラルフ・S・シングルトン 製作:ウィリアム・J・ダン 製作総指揮:ボニー・シュガー、ラリー・シュガー 原作:スティーヴン・キング『地下室の悪夢』(扶桑社ミステリー文庫刊『ナイトシフト〈1〉深夜勤務 』所収) 脚本:ジョン・エスポジート 撮影:ピーター・スタイン 視覚効果:アルバート・ホイットロック 音楽:アンソニー・マリネン、ブライアン・バンクス
出演:デヴィッド・アンドリュース、ケリー・ウルフ、スティーヴン・マック、ブラッド・ドゥーリフ、アンドリュー・ディヴォフ

スティーヴン・キングの同名短編小説をトーマス・リー監督名義(ウォルター・ヒル、フランシス・フォード・コッポラ、ジャック・ジョルダー監督)、ジェームズ・スペイダーとアンジェラ・バセット共演のSFサスペンス映画作品「スーパーノヴァ」なぞで製作総指揮なぞを手掛けているラルフ・S・シングルトンが監督を務め、映画化したクリーチャーホラー作品です。久方振りに観直してみました。こちらも原作は未読です。

お話はさておき、構成のバランスはどうなのかしらと思いますし、展開もスピーディでテンポがいいというよりも、のべつまくなしという感じがしますが、タイトルバックの映像のどことなく淋し気な雰囲気や空気感にはそそられるものがありますし、工場の作業場、荒れ放題の地下室や鼠と深夜勤務の従業員を次々と餌食にしていく怪物の巣窟(で)のつるっとしたというような暗さ、蒸し暑さや汗の不快さ加減も悪くもなく感じられて、何となく引かれてしまいます。怪物対人間よりも、人間の浅ましさ、強欲さや卑劣さの方がフィーチャーされて描かれているせいもあってか、深夜の地下室の作業場で一人むしり機を操作している従業員がそこにはびこる無数の鼠の群れに取り囲まれるシーンを除いては、登場人物たちの恐怖や衝撃なぞが臨場感、緊迫感や緊張感に満ちては感じられない気がします。不愉快さは感じられる気がします。怪物と人間とのバトルはあっさりめに描かれていますので、期待する向きには少々物足りないやも知れません。怪物が正体不明のままのフェイドアウトする終いは悪くないやに思います。87分と短めの尺ということもあってか、最後まで飽きることなくは観れます。

米国の田舎町にある町の支えであるバックマン紡績社の古い工場の女性従業員で、離婚した途端に、スティーヴン・マック扮する工場長の"ウォーウィック"に職場での好条件・好待遇と引き換えに愛人になるように言い寄られるようになるも、つれなく拒絶し、そのことを訴えたことで、精神病扱いまでされてしまいながら、"ウォーウィック"の"性格"と組合の"お蔭"でクビにならずに、キツい深夜勤務を強いられている中、デヴィッド・アンドリュース扮する流れ者の新従業員、"ジョン・ホール"と親しくなる"ジェーン・ウィスコンスキー"を演じているケリー・ウルフは、典型的な美人さんではないやに映りますが、顎のしゃくれ具合に勝ち気さとそしてチャーミングが感じられたりしますし、役に合っているやに思います。デヴィッド・アンドリュースは印象度は今一つながら、そつのない好感の持てる演技を見せてくれていますし、ヒロイックでも、ハンサム過ぎもせず、役にも合っている気がします。スティーヴン・マックはフレッド・ウォードにチョッと似て映る気がします。工場が休業となる独立記念日の大型連休に、高給を餌に鼠の巣窟と化してしまい、工場の閉鎖に追い込まれてしまう可能性のある地下室の夜間大掃除に"ジョン"や"ジョン"をよそ者扱いして、意地悪くする以前の投稿記事で取り上げています航空アクション映画作品「インターセプター」に主演しているアンドリュー・ディヴォフ演じる仲間の"ダンソン"らと共に駆り出されるヴィク・ポリゾス演じる従業員"ブローガン"は鼠を駆除する際に消火ホースで放水する際の喧しさったらありません。"エクスタミネーター(鼠駆除業者)"を演じているブラッド・ドゥーリフは相変らず病的・怪し気で壊れ気味のインパクトありありの存在感と演技を見せてくれているやに感じます。役回りは面白いような勿体ないような気がします。

"ジョン"がダイエット・ペプシの缶をパチンコで飛ばして鼠をけちらすのは面白いと思います。

チャーリー・ダニエルズ・バンドよるエンディングミュージックの『BAD BOYS』だか『JOANNA』だかは好いと思います。

因にこちらも原作は未読ながら、トビー・フーバー監督がスティーヴン・キングの短編小説『人間圧搾機』をロバート・イングランド主演で映画化したホラー作品「マングラー」もテッド・レヴィンが出演しているのもあって、まずまず好きだったりします。

【graveyard shift】((主に米))1 深夜勤務 2 ((集合的))この交替時間に働く人たち

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posted by ウォルター at 14:12| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月16日

「沈黙の報復/RENEGADE JUSTICE/URBAN JUSTICE」

「沈黙の報復/RENEGADE JUSTICE/URBAN JUSTICE」
2007年製作 米国
監督/撮影:ドン・E・ファンルロイ 製作/出演:スティーヴン・セガール 製作総指揮:フィリップ・B・フォールドファイン、トレイシー・スタンリー=ニューウェル 脚本:ギルマーフォーティス二世 プロダクションデザイン:カーミ・ギャロ 編集:スコット・コンラッド 音楽:ピーター・マイズナー 音楽スーパーバイザー:マイケル・ロイド
出演:ドン・E・ファンルロイ、カーク・B・R・ウォーラー、リーズル・カーステンス、カルメン・セラーノ、カルメン・セラーノ、ダニー・トレホ

スティーヴン・セガールファンとしては。インパクトに薄い気はするものの、最近の彼の主演映画作品では、見応えのある作品に感じます。何というか、ある種趣のようなものを感じる気がします。
お話や設定は、有り体といえば有り体ですし、構成や展開もどうなのかと思わせられるところも見受けられますが、それはそれとして、ともかくスティーヴン・セガール主演作ということからすれば、それらはさして気になるものでもありません。とはいえ、そんなことはいってられないとはいっても、無下な殺生や短兵急に事を運び過ぎるのは流石にどうかと...あの血しぶきの量の多さもどうかと思わなくなかったりもしますし...ラストも哀しく切ない気がしてやや釈然としなくなかったりもしますが...。
スティーヴン・セガール主演作にしては、全体的に派手さやハッタリはなく、抑えめで締まったしっかりめな作りをして感じられますし、真骨頂で魅力の格闘シーンも、キレこそなく、セガール拳(というか蹴り)炸裂とまではいかないやも知れませんが、まずまずの気迫、迫力、凄み、闘気、怒気、威圧感や痛み、そうそして拳骨な感じが感じられます。もう一つの真骨頂で魅力とも感じられる有無を言わさぬ強固なキャラクターの存在感、(極端で無茶な)言動や信条も健在ですが、本作でのそれはやや感情移入し難いところがあります。映像は監督が撮影監督出身ということもあってか、スタイリッシュに洗練されたという風ではないですが、作品に合った中々それっぽい雰囲気や空気感を醸して感じられます。映像描写・表現や映像演出には斬新さは感じられませんが、面白味は感じなくもない気もしたりします。
エディ・グリフィン扮するロサンジェルスのイースト・サイド団なるギャング団のボス、"アーマンド・タッカーの命を受け、コリー・ハート{カナダ人歌手のコリー・ハート/Corey Hartとは全くの別人です。因に歌手のコリー・ハートはロバート・ゼメキス監督/脚本のSFコメディ映画作品「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でマイケル・J・フォックスが演じている主人公の青年、"マーティ・マクフライ"役のオファーを受けるも、辞退しています}扮する息子でロス市警本署風俗課の警察官、"マックス"を射殺した犯人を突き止め復讐せんとするスティーヴン・セガール演じる謎の過去を持つ情念の亡霊とでもいう父親の"サイモン・バリスター"を殺害せんとカーチェイスを繰り広げるT・J・ジョーンズとサム・プリーザント演じるアーマンドの手下、"アイザイア"と"レジー"の車中での会話をはじめ、台詞なぞそこここに遊び心や面白味を感じます。

スティーヴン・セガールは頭髪の剛毛加減は相変らずながら、昨今の主演作ではお馴染みのいつでもどこでもロングの革のコートを身にまとった暑苦しい出で立ちから、Tシャツ姿なぞも披露するなどややラフな出で立ちで、面立ちも心なしか精悍さを取り戻した気がします。
少しでも減量をして、頑張って少しでもまた走る姿を披露して欲しいものです。

"マックス"射殺事件の捜査担当者、メトロポリタン署の"フランク・ショウ"刑事を演じているカーク・B・R・ウォーラーやイースト・サイド団と敵対するメキシカンギャング団、ハイド・パーク団のボス、"エル・チヴォ"に扮するダニー・トレホをはじめ、脇を固めるキャストの面々も味と癖があるしっかりした演技と存在感で作品を支えていると思います。"マックス"を演じているコリー・ハートは冒頭短時間しか出演していませんが、中々の男前で役柄に合って好感の持てる中々見所ある演技と存在感をした俳優さんに見受けられる気がします。

報復は報復を生む...が...果たさずには...何のためでもなく...ただ、報復のため...熱く哀しく切ない...が...虚しいかどうかは...。
何か良くわからない...。

本作もセガール人気が根強い日本でこそ劇場公開されていますが、本国米国をはじめその他各国ではビデオストレート作品とのことで、劇場公開はされていないようです。

本作と同時に近所のビデオレンタル店でDVDを借りて観たスティーヴン・セガール製作/脚本/主演、ミヒャエル・ケウシュ監督によるSFアクション・サスペンス・ホラー映画作品「沈黙の激突」は、スティーヴン・セガールファンの私としても流石におすすめする気には余りなれません...。

またしても取り留めのない記事となってしまいました。

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posted by ウォルター at 23:31| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月31日

「素敵な人生のはじめ方<未>/10 ITEMS OR LESS」

「素敵な人生のはじめ方<未>/10 ITEMS OR LESS」
2006年製作 米国
監督/製作/脚本:ブラッド・シルバーリング 製作:ローリー・マクレアリー、ジェリー・リン 製作総指揮/出演:モーガン・フリーマン 撮影:フェドン・パパマイケル プロダクションデザイン:デニス・ピッツィーニ 衣装デザイン:アイシス・マッセンデン 編集:マイケル・カーン音楽:アントニオ・ピント 音楽監修:ドーン・ソーラー
出演:バス・ベガ、ボビー・カナヴェイル、アン・デュデック、ジョナ・ヒル、ダニー・デヴィート、 リー・パールマン

近所のレンタルビデオ店で何を借りようかと物色していて、DVDのジャケットのタイトルを目にして、ロブ・ライナー製作・監督、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演のアドでンチャー・コメディ・ドラマ映画作品「最高の人生の見つけ方」と勘違いして手に取りましたが、他にめぼしい作品も見当たらなかったので借りて観てみることにしました。これもとんだめっけものでした。観てみてめずらしく自分の勘違いを褒めてやりたいと思いました。1週間レンタルをして、年末で何やかやと忙しく、風邪気味の中、3回観てしまいました。
本作は日本劇場未公開で、本国米国でも、わずか15館でしか上映されなかったとのことです...何とももったいない気がします...。

4年ぶりの映画出演を思いあぐねながら、小さなスーパーマーケットの夜間店長という役のリサーチのためにロサンゼルス郊外の都市、カーソンの閑散と寂れた安っぽい"アーチーのスーパーマーケット"を訪れる、過去の栄光を持ちながらも、その陰りへの不安からこの4年間1度も映画に出演していない有名俳優の"彼"を演じているモーガン・フリーマンの素敵な魅力が素敵に溢れて感じられる、温かく優しく粋で(、伊達や酔狂も感じられるようで)、親しみやすく、ウィットに富んだユーモアに溢れていて、偉そうでも嫌味でも押し付けがましくもなく、能弁・雄弁で説得力があって、人生のやり切れなさやほろ苦さ、希望や再生、機微、そして人と人、心と心の触れ合いの温もりが感じられる、愉快、爽快、そして爽やかにほろりと心温まるというやのファンタスティックに素敵な作品と思います。さり気ない旨味、巧みや面白味が82分という短めの尺ながら、たっぷりコンパクトに盛り込まれて感じられます。Strong Ending...しっとりしとやかで素敵な閉じ方をして感じられますが...さよならはわかれのことばじゃなくて ふたたびあうまでのとおいやくそくと思いたいです。作り手の作品への思・想いが遊び心や茶目っ気たっぷりに込められて感じられるエンドロールでの細工と、エンドロールに差し挟まれる映像はとても愉快でほがらかに素敵で、見逃せないと思います。

モーガン・フリーマンは、その人となりが感じられるやの温かく優しく粋で(、伊達や酔狂も感じられるようで)、親しみやすく、ウィットに富んだユーモアに溢れていて、面白くて、愉快で、偉そうでも嫌味でも押し付けがましくもなく、能弁・雄弁で説得力があって、機微なぞを感じさせる、雰囲気と存在感のある、リアルで、ナチュラルでさり気ない素敵な"(演技の)演技"を魅せてくれていると思います。気さくで人懐っこい口八丁の演技には寅さんを想起させられるものがある気がします。お腹はちょっぴりぷっくり出ていたりしますが、革ジャン、ジーンズに包んだ長い四肢もカッコ良く、何気ない、さり気ない所作・仕草も素敵に映ります。公衆電話のプッシュボタンの押し方が何だか可笑しいというか、微笑ましいというか、チャーミングに映ったりします。"彼"(=モーガン・フリーマン)のような素敵な人に出逢えたらと思います。
"彼"が役のリサーチのために訪れる"アーチーのスーパーマーケット"の"10品目か、それ以下(10 ITEMS OR LESS)"専用のエクスプレス・レジを担当する"スカーレット"を演じているバス・ベガも見所、見応えのある自然体でさり気なく情熱的でセクシーで、面白くてチャーミングに魅力的で素敵な演技と存在感を見せてくれていて、相手役のモーガン・フリーマンとの息もピッタリという感じがします。序盤、"スカーレット"がレジでお客さんたちとやりとりをするというか、客さんたちをあしらうシーンは、シーンとしても彼女の演技も面白くて素敵で最高と思います。ウィノナ・ライダーやペネロペ・クルスに雰囲気が似ている気がします。
"アーチーのスーパーマーケット"の耳が遠い老店長代理の"リー"を演じているクマール・パラーナの演技も、存在感や雰囲気も含めて見所、見応えがあって、面白くてチャーミングで魅力的で素敵で最高と思います。
建設会社の面接に臨む"スカーレット"の服を買うために訪れる彼女が働く"アーチーのスーパーマーケット"とは打って変わって、流行の、しゃれた大型スーパーマーケットの店員、"トレーシー"を演じているジェニファー・エコールスもちょこっとしか登場しませんが、面白味のある印象的な、素敵な演技を見せてくれていると思います。
"アーチーのスーパーマーケット"で買い物をする中年夫婦を演じているFrancisca HernandezとNacho Pinaをはじめとした他の出演者もチャーミングだったり、ユニークだったりして、愛おしさを感じる素敵な演技や存在感で作品を支えていると思います。
"アーチーのスーパーマーケット"の店内でおままごとをして遊んでいる女の子たちや、ボビー・カナヴェール扮する"スカーレット"の別居中の旦那、"ボビー"がアン・デュデック扮する浮気相手の"アーチーのスーパーマーケット"の一番レジ担当のあばずれ、"ロレーヌ"と同棲するトレーラーハウスだったかの何とかいう集合住宅でお母さんの選択の手伝いをしている女の子は可愛らしく映ります。
ダニー・デヴィートとリー・パールマン夫妻が"彼"の友人の"ビッグD"夫妻役でカメオ出演しています。

閑散と寂れた安っぽい"アーチーのスーパーマーケット"ですが、何でも売っている感じがして、その雰囲気も含めて大好きです。
空気感、雰囲気、時刻感や陽気感も心地良く、素敵で惹かれるものを感じます。
音楽と映像のマッチングが絶妙で素敵で、作品を素敵に盛り上げていると思います。
派手さや華やかさはありませんが、お話の良さ、素敵さも然ることながら、ほのかな趣、"説得"や"納得"にかなった面白くて旨い設定、そしてそつのない構成と展開をしている、程好い作りをした作品と思います。

孤立しているわけでも、想われていないわけでも、愛されていないわけでも、そして幸せでないわけでもない...人を思いやれるから...でも孤独なのです。寅さんも"彼"も同じような思いを抱いている気がします。この孤独の中にある彼らが切なく愛おしく、そしてそのハードボイルドに惹かれます。セックスもバイオレンスもなく...素晴らしいです。人は孤独の中にある...。

例え何かを諦めたとしても、諦めざるを得なかったとしても、だからといって、全てを諦めてしまうのではなく、それが何であれ、何か一つでも、気負い過ぎずとも、チャレンジしようと、やろうと思えるようにあらねば、ありたいと思います。
時として、面倒だったり、煩わしかったりしたとしても、人と触れ合い、交流することと、それを通じて、自分と向き合うことと、それによってもたらされる気づきを大切にせねば、したいと思います。厄介で辛かったりしても...。
変化を、再生を...。

何が言いたいのやら私は...2008年最後に投稿する記事だというのに、またしても支離滅裂な苦しい記事となってしまいました...私らしいといえば、私らしい、締まらない一年の締めくくりなのやも知れませんが...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
"Dynamite" "Very Tasty"
"そうさ人との交流は素晴らしい" "人生のスパイスだ"
"私も観たよ"
"ありがとうダイナースクラブ"
"You Don't Say"
"Strong Ending"
"We'll never see each other again" "Never."

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時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。

それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい。

一昨年の2月からスタートした当方のブログ、拙い記事を読んで下さった方々、更にはトラックバックや、コメントし辛い記事ばかりにも関わらずコメントを下さった方々、特にCENTER PUBさん、お気に入りリンクで紹介させて頂いています『ふるちんの「頭の中は魑魅魍魎」』のふるさん、『まい・ふぇいばりっと・あるばむ』のOZZYさん、『みるよむ・・・Mrs.のAZ Stories』のJ美さん、『新☆クマ・ミュージックの部屋』のNanja-Kanjaさんと『ごみつ通信 MOVIE LOVER'S DIARY』のごみつさん、『Over the Sky 〜 ビートルズを聴きながら・・・・・』のfighter-kさん、そして記事を書くにあたり、色々とご協力下さったF氏にはここであらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

今回も私が最も好きな映画作品の一本である恩田陸さん原作の同名ミステリーの映画化「木曜組曲」についての記事を投稿するに至りませんでした。
posted by ウォルター at 22:25| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月21日

「ミスト/THE MIST」

「ミスト/THE MIST」
2007年製作 米国
監督/製作/脚本:フランク・ダラボン 製作: リズ・グロッツァー 製作総指揮:リチャード・サバースタイン、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン 原作:スティーヴン・キング『霧』(扶桑社刊『スケルトン・クルー 1 骸骨乗組員』所収) 撮影:ロン・シュミット クリーシャーデザイン:グレゴリー・ニコテロ、ハワード・バーガー プロダクションデザイン:グレゴリー・メルトン 編集:ハンター・M・ヴィア 音楽:マーク・アイシャム
出演:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーディン、ローリー・ホールデン、アンドレ・ブラウアー、トビー・ジョーンズ、ウィリアム・サンドラー、ジェフリー・デマン、フランシス・スターンハーゲン、アレクサ・タヴァロス、ネイサン・ギャンブル、クリス・オーウェン、ロバート・トレヴァイラー、デヴィッド・ジェンセン、ゲリー・コリンズ・リンツ

この作品も近所のレンタルビデオ店で何を借りようかとDVDを物色していて、ジャケットを目にしたときにお気に入りリンクで紹介していますごみつさんのブログ『ごみつ通信 MOVIE LOVER'S DIARY』『ごみつ通信@AOL』の本作についての記事を思い出して借りてみることにしました。

"モダンホラーの帝王"と称されるスティーヴン・キングがホラー小説アンソロジー『闇の展覧会』のために書き下ろし、一部書き直されたものが自身の短編集『骸骨乗組員』に収録されている中編小説『霧』をキングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』と同名長編小説を映画化したヒューマンドラマ作品「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」の監督、脚本や製作を手掛けているフランク・ダラボンが監督/製作/脚本を務めて映画化したホラー・ミステリードラマ映画作品です。

確かに観ている間、特に前半は序盤から前夜激しい嵐に襲われ、停電し、通信網も破断されたメイン州西部ののどかな田舎町を覆い尽くす不気味な深い霧、そして突如としてその霧の中に潜む正体不明の生物たちによる矢継ぎ早の襲撃に見舞われ、不安、困惑、困惑、狼狽、不信、恐怖、激情や思考停止なぞに陥る登場人物たちのさりげない巧みさをして、且つ(些か単純化し過ぎている嫌いはしつつも、)わかりやすくて、緊張感・緊迫感に満ちた、心理、行動描写、性格設定、構図、活かし方や勢いあるテンポの巧い展開にハラハラドキドキ、手に褪せ握ったり、胸をかきむしられる想い駆られたりとすっかり作品に惹き込まれてしまいましたが、終盤にさしかかる頃になって明かされる霧と霧の中に潜む謎の生物の発生原因(と正体)には(なぜかどうしても)興醒めを覚えてしまい、ややテンションを削がれてしまいました。それでも最後まで飽きることなく見応えを感じながら観れたのですが、観終わってみると、やはり霧と霧の中に潜む謎の生物の発生原因(と正体)には腑に落ちないというか、違和感を覚えるというか、どうしても気に入らないせいか、作品全体としても示唆や含蓄に富み、どこか教条じみてもいて、色々と考えさせられはするものの、読解力ならぬ観解力不足からか、何だか良くわからず、もう一つ雰囲気、空気感や趣に薄い上、"説得"や"納得"に欠けても感じられてしまいます。それから、本作についても原作は未読ながら、原作とは異なるオリジナルのエンディングについても作品を評価する上で大きなポイントとなるのではないかと思います。私としては、ある意味インパクとある巧みあるそれとは感じつつも、作品全体を通してもそうですが、あからさまに過ぎるかなという感じもしますので、もっとさりげなくひっそり余韻を残し想像を促す終いにして欲しかった気はします。

出演陣は、主人公の映画ポスター画家、"デヴィッド・ドレイトン"を演じているトーマス・ジェーンをはじめ、極限状況におかれた皆を煽動する狂信的なキリスト教信者である"ミセス・カーモディ"に扮する日本でも暮らしたことがあるとのマーシャ・ゲイ・ハーデン、ネイサン・ギャンブル扮する"デヴィッド"の息子、"トビー"の小学校の新人教師、"アマンダ・ダンフリー"を演じる90年代に世界中で一大ブームを巻き起こしたクリス・カーター監督/製作総指揮/企画/脚本、デヴィッド・ドゥカヴニーとジリアン・アンダーソン主演のTVSFサスペンス『X-ファイル』シリーズのシーズン4〜7と9でデヴィッド・ドゥカヴニー扮する"フォックス・モルダー"にシンジケートの情報を提供する国連職員の"マリタ・コバルービアス"を演じているローリー・ホールデンやウィリアム・サドラーなど派手さはありませんが、面白味・実力・癖があって、しっかりしたそつのない演技を見せてくれていると思います。中でも特にマーシャ・ゲイ・ハーデンの不愉快極まりない演技は見事で見応え十分に感じます。惜しむらくは、それが作品として消化しきれていないようにも感じられてしまうのはやはり残念な気がします。

しっかり丁寧な作りをした見応えある作品とは思います...。

同じトーマス・ジェーンの主演で、スティーヴン・キング原作の映画化作品では、以前の投稿記事で放映情報を取り上げていますローレンス・カスダンが、キングの同名ベストセラー小説を、監督、製作、共同脚本を手掛けて映画化したサスペンス・ホラー「ドリームキャッチャー」は、記事やごみつさんよりの記事へのコメントに対する返答コメントにも記していますようにストーリー(展開)的には遊びが多くて、誇大夢想的な思い出話というか、現実化された夢を見せられているような気がしますし、作品を通して妙に不思議に美しい映像もそうですが、突き放したというか、諦観のようにも感じられる美しい映像とお話の微妙なミスマッチのようなものが醸す雰囲気にも惹き付けられる魅力を感じて、ワクワクして面白いといった感じではないのですが、キングの真骨頂でもある少年の心が(不思議と)嫌味無く(自然に)表現されていて、心の琴線をすっと、そっと撫でられるような気がしたりもして、同じくキングの同名小説をロブ・ライナー監督がリバー・フェニックスら主演で映画化した青春映画の金字塔と評される青春ドラマ作品「スタンド・バイ・ミー」のSF版といっては言い過ぎやもしれませんが、それに近い印象を受けたりもします。掴みどころがないようでもあって、正直なところ何がどう好いのか、ハッキリとはわからなかったりしますが、...気がついてみると何とはなしに観返してしまいますし、ある意味正しくキングテイストの映画作品やに感じたりもします。
トーマス・ジェーンはダイアン・レインの元旦那様のクリストファー・ランバートにチョッと似ている気がします。

自分が...、自分も含めた人間は最もやっかいな脅威になり得る最も身近な存在でもあるでしょうから...。

防護服に身を包んだ米兵が火炎放射器で焼き払っているのが何やら妙に印象的に感じます...。

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絢香さんとコブクロのコラボレート・ソング『あなたと』プロモーションビデオに私の知人で、現在、歌手としてメジャーデビューを目指して、モデル・芸能活動に勤しみながら、ボイストレーニングなどに励んでいる天野啓くんが(終盤チラッと)出演しています。今後メディアへの露出も増えていくものと思いますので、皆さん彼のことを覚えておいて、目に耳にしたら注目して応援してあげてください。

時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
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2008年12月13日

「セラフィム・フォールズ<未>/SERAPHIM FALLS」

「セラフィム・フォールズ<未>/SERAPHIM FALLS」
2006年製作 米国
監督/脚本:デヴィッド・フォン・アンケン 製作:ブルース・デイヴィ、デヴィッド・フリン 製作総指揮:スタン・ヴロドコウスキー 脚本:アビー・エヴァレット・ジェイクス 撮影:ジョン・トール プロダクションデザイン:マイケル・ハナン 美術:ガイ・バーンズ 衣装デザイン:デボラ・L・スコット 編集:コンラッド・バフ キャスティング:マリ・フィン 音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ 舞台装置:ウェンディ・バーンズ
出演:リーアム・二ーソン、ピアース・ブロスナン、マイケル・ウィンコット、アンジェリカ・ヒューストン、ザンダー・バークレイ、エド・ローター、トム・ヌーナン、ケヴィン・J・オコナー、ジョン・ロビンソン、アンジー・ハーモン、ウェス・ステューディ、ロバート・ベイカー、ジミ・シンプソン、ジェームズ・ジョーダン、ネイト・ムーニー

*おことわり*
記事の続きには、まだ本映画作品を見ていない方が読まれると多少とも作品の面白さを損なう可能性がある内容が含まれているやも知れません。気になる方はお読みにならないことをお勧めします。


近所のレンタルビデオ店の棚に陳列されていた本作のDVDジャケットをたまたま目にし、私の好きな外国人男優ヒーローの一人にして、人気長寿スパイ・アクション映画「007」シリーズの歴代ボンド役で私が最も好きなピアース・ブロスナンと実力派俳優、リーアム・ニーソンというアイルランド出身の二大スター共演ながら、日本劇場未公開(本国米国では、2007年年頭に劇場限定公開された作品とのことです)の西部劇映画作品なぞと謳われていましたので、興味と期待、そして期待外れだったら...という些かの不安と心配...が相俟った気持ちを抱きつつ、借りて観てみました。不安と心配は杞憂に過ぎなかったどころか、むしろこれがとんだめっけものでした。観てみて良かったです。

雪深い剥き出しの自然と野生に覆われた冷え冷えと美しく厳しく雄大なコロラド・ロッキーの山の森の静寂を突如として銃声がつんざくといった野暮な前口上なぞ置かれていない冒頭の滑り出しからして画面にすっかり惹きつけられてしまいました。何だ、どうしたんだというような、唐突な出だし...静から動、動から静へと...それでいてスムーズで小気味良い展開をしていて、派手さ、華やかさや大きな盛上りこそありませんが、見せ場、見せ所はしっかりあって、面白味もある、濃くと深みあるぐっと締まったしっかりした心にしみ込む締まった西部劇ドラマ映画作品といった感じがします。随所に見受けられる味、妙と深み・含みがあって、想像を喚起させられる興味深い微妙でしたたかな描写、演出、設定に、澄んだ綺麗な映像とそれが醸す空気感・雰囲気(・趣き)や、そして感情移入を覚えるやの追われる男、"ギデオン"を演じているピアース・ブロスナンと追う男、"カーヴァー"を演じているリーアム・二ーソンの主演二人の剥き出しの人間味・人間臭さが(垣間)感じられるやの凄みある迫真・渾身の演技、雰囲気と存在感なのかに魅せられてしまいます。本作では髭面に生々しくリアルなたるみをした体もまた凛々しくセクシーなワイルドな風貌のピアーズ・ブロスナンは、やはりどこかスタイリッシュでユーモラスな雰囲気を醸していて、苦悶、狼狽や険しい表情なぞの表情とその(微妙な)変化がイイですし、アクションも決めてくれていて、カッコイイです。本作では己が脚のみならず、馬を駆って疾走する姿を存分に披露してくれています。序盤追っ手の追跡を辛くも振り切り、追っ手の放った銃弾を負った左腕の激痛と雪山の川に身を浸した極寒と格闘しながら自ら銃弾とそれによる傷の処置をするシーンの演技なぞも見応えがあって好きです。リアム・ニーソンは、心を鉄の扉で冷たく閉ざしたかの思い詰めた眼差しが何ともいえず、作品同様派手さ、華やかさは感じませんが、多くを語らぬ厳格で魅力的な演技を魅せてくれていると感じます。"カーヴァー"に"ギデオン"追跡・捕獲のために雇われた"ヘイズ"を演じているマイケル・ウィンコットや"カーヴァー"と"ヘイズ"が一宿一飯に預かるクリスチャンの一団のキャラバンのリーダー、"エイブラハム牧師"に扮するトム・ヌーナンをはじめ、癖のある渋いどころ役者さんたがしっかりと脇を固めて、味を添えていると思います。最終盤、クライマックス砂漠で、"ギデオン"と"カーヴァー"が精魂つき果たし魂と魂を触れ合わせるシーンはアンジェリカ・ヒューストン演じる蛇油のいかがわしい薬の行商人、"マダム・ルイーズ"の登場からして、幻想的・不思議に印象的で素敵で、しっとりしずかな感慨と、そしてカタルシスを覚える気さえします。銃と共に棄て去って...無言の別れも...何とも...。かなり過激でバイオレンスな描写もピリリとしたスパイスとして効いて感じられます。生物学的な意味のみならない生命力を感じる気もしたりします。

過去の同じとき、同じ場所、セラフィム・フォールズで嘗めた辛く忌まわしい出来事の記憶...悪夢に浮かされ、その悲しみ、怒り、憎悪、復讐や後悔と自責の念なぞにうなされて来た相反する立場の二人の男の気持ち・思・想・念い、性なのかと絆...因縁...もしかして、はじめからわかっていたとしても、それは受け入れ難い、受け入れたくなかったのやも知れない...善悪でも道徳でも倫理でも...微妙で曖昧な苦難...気づき...許し...受容...(過去・罪を背負いつつ、健気で前向きに)生きるための手段を模索する...。

面倒で、煩わしく、厄介であったりしつつも、求め欲する他者との関わり、触れ合い、繋がり...そして、そのためにも自分と向き合うことの辛さと大切さ...迷惑を掛け合ってしまうのも、また人間関係・コミュニケーションやにも思います。

僅か45日余りで撮影された作品にしてこの見応えというのもあっぱれに思います。

セラフィム・フォールズというのは実在、もしくはの実在した地名なのかしら、そうだとしたらどこなのかしら。

今回もまた支離滅裂な内容を含んだ苦しい記事となってしまいました...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
"MADAME LOUISES CURE ALL CLEANSES THE BLOOD EXONERATES THE BOWELS"
"お前は言った 戦争は終わったと" "それは死者にしかわからない" "お前が言った 戦争は終わったと"
"決めるのはお前だ" "許してくれ"

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2008年11月24日

「ブラックサイト/UNTRACEABLE」

「ブラックサイト/UNTRACEABLE」
「ブラックサイト/UNTRACEABLE」
2008年製作 米国
監督:グレゴリー・ホブリット 製作:アンディ・コーエン、ホーク・コッチ、ゲイリー・ルチェッシ、スティーヴン・パール、トム・ローゼンバーグ 製作総指揮:ジェームズ・マクウェイド、エリック・リード、リチャード・ライト、ハーリー・タンネボーム 原案/脚本:ロバート・フィヴォレント、
マーク・R・ブリンカー 脚本:アリソン・バーネット 撮影:アナスタス・ミコス プロダクションデザイン:ポール・イーズ 衣装デザイン:エリザベッタ・ベラルド 編集:デヴィッド・ローゼンブルーム 音楽:クリストファー・ヤング
出演:ダイアン・レイン、ビリー・バーク、コリン・ハンクス、ジョセフ・クロス、メアリー・ベス・ハート、ピーター・ルイス、タイロン・ジョルダーノ、パーラ・ヘイニー=ジャーディン、ティム・デザーン、クリス・カズンズ

老け熟れ加減も美しく魅力的な私と同世代で、デビュー当時からの出演作を見続けて来た私の青春のスター女優さんであるダイアン・レイン主演ということで近所のレンタルビデオ店でDVDを借りて観てみました。

映像のトーンが醸す雰囲気や空気感は好きですし、過去のこの手の作品の色々な要素が踏襲されて盛り込まれた締まってしっかりした(オーソドックスな)作りをしたサスペンス・スリラー映画作品やに感じますが、妙や趣は感じられませんし、ウェブサイトを舞台に繰り広げられる劇場型連続猟奇殺人という当世風の題材が描かれているものの、色々な面で斬新さもそうは感じられない気がします。過激な残酷描写があったりしますが、意外にさらりと観れてしまったりしますし、ハラハラドキドキの緊迫感よりもイライラしたもどかしさをより感じてしまう気がします。テーマ、メッセージ性があるようでいて、どこかピントがズレて感じられてならなかったりもして、何というか中途半端というかどっちつかずな気がしてしまいます(が、反面、色々な問題が盛り込まれているように見て取れなくもありません)。導入部のさり気なさは嫌いではありませんし、構成や展開、特に前半は緊迫感が漂い、惹き込まれるものがありますし、100分と短めの尺というとこもあってか、最後まで飽きることなく観れますが、後半で明かされる犯人の犯行動機には、ある意味リアリティーを感じつつも、これだけ大それた残忍な犯行に至らしめるそれにしては"納得"や"説得"に欠け、興醒めすら覚えてしまい、もう一押し欲しいというか、もう少し"納得"や"説得"を丁寧にじっくり描いて見せて欲しかった気もします。

主人公のFBIでネット犯罪を専門に取り締まる女性捜査官、"ジェニファー"を演じているダイアン・レインは、彼女自身の演技、存在感や雰囲気は上述のように魅力的に映るものの、どうも役にはもう一つマッチしていない気もして、やや消化不良気味だったりもします。彼女には是非ジョディ・フォスターと共演して欲しい気がします。"ジェニファー"らと協力して事件を捜査する地元ポートランド警察の"エリック・ボックス"刑事に扮するビリー・バークは中々味のある、イイ演技を見せ、渋い存在感を示しているやに思います。NHK衛星第2テレビジョン(BS2)で放送されたトニー・シャルーブ主演で、吹替えを角野卓造さんが見事に演じているのミステリー・サスペンス・コメディ『名探偵モンク 2』の第3話『謎の悲鳴』での"ブラッド・テリー"役も印象的だったりします。ジョセフ・クロスには、もう少し微妙な演技と雰囲気を見せてもらえていたらと思います。

BS2で放送されたあおい輝彦さんの吹替えも渋いアンソニー・ラパリア主演の犯罪サスペンスドラマ『FBI 失踪者を追え!3』の第15話『10万ドルの価値』の方が見応えがある気がしたりします。

以前の投稿記事で取り上げてもいます李相日監督/脚本、加瀬亮さん、オダギリジョーさんと栗山千明さん主演の青春ドラマ映画作品「スクラップ・ヘブン」や最近観て最も感じ入った絲山秋子さんの同名小説を本橋圭太監督が、美波さんと吉沢悠さん主演で映画化した青春ロードムービー・ドラマ作品「逃亡くそたわけ-21才の夏」で引用されている(ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・)ヘーゲルによる人間関係(コミュニケーション)について考察した言葉、"人間の欲望は他者との相関性にしかない。自分の意志とか思考が純粋に存在していないのだから、他者と分かり合うことを想定すること自体が間違っている"を想起したりします。

個と個あるいは個とその社会との(相関)関係におけるズレ・齟齬や矛盾...幻想を幻滅させる現実..現実を幻滅させる幻想...怒りや憎悪、フラストレーション...そして...やはり...暴力との結びつき...何とも虚しい...。
何が言いたいのやら私は...。

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posted by ウォルター at 19:00| ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月03日

「ゼロ時間の謎/L'HEURE ZERO/TOWARDS ZERO」

「ゼロ時間の謎/L'HEURE ZERO/TOWARDS ZERO」
2007年製作 仏国
監督:パスカル・トマ 製作:ユベール・ワトリネ、ベルナデット・ザンク 原作:アガサ・クリスティ『ゼロ時間へ』(クリスティー文庫刊) 脚本:フランソワ・カヴィリオーリ、ナタリー・ラフォリ、クレマンス・ドゥ・ビエヴィーユ、ロラン・デュヴァル 撮影:ルナン・ボレ プロダクションデザイン:カーチャ・ヴィシュコフ 衣装:カトリーヌ・ブシャール 編集:カトリーヌ・デュボー 音楽;ラインハルト・ワーグナー

出演:メルヴィル・プポー、キアラ・マストロヤンニ(マルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴの娘さん)、ローラ・スメット、ダニエル・ダリュー、アレサンドラ・マルティネス、フランソワ・モレル、クレマン・トマ、ジャック・セレ、ザヴィエ・ティアム、エルヴェ・ピエール

『ミステリの女王』アガサ・クリスティーによる野心作『ゼロ時間へ』を以前の投稿記事で取り上げています同じアガサ・クリスティーの人気キャラクター『おしどり探偵トミー&タペンス』の活躍を描いた長編小説『親指のうずき』の舞台を英国から仏国に移して映画化した「アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵/MON PETIT DOIGT MA DIT...」の監督/製作/脚本を務めているパスカル・トマが監督を手掛けて、舞台を英国から仏国に、時代設定も現代に移して映画化した作品とのことで、近所のレンタルビデオ店でDVDを借りて観ました。残念ながら、こちらも原作は未読です。

どっぷりと惹き込まれるというのでも、見所満載、見応え充分というのでもありませんが、108分と短めの尺ということもあってか、そつの無い締まった作りに感じられて、最後まで飽きることなく、ついつい観れてしまいます。サスペンスフルな緊張感・緊迫感に満ちているという風ではありませんが、締まった雰囲気や空気感をしているやには感じられます。クリスティ流のミステリの伏線、仕掛けやミスリードの仕方が微妙に滲ませて描かれているやに感じられて、程好く堪能出来る気がします。登場人物の微妙な距離感やそこに漂う雰囲気や空気感は不思議な感じがします。監督のテイスト、妙や趣は特に感じられず、インパクトには薄い気がしますが、細かい(微妙な)演出・描写には、うむうむとうなずいてしまうところもあったりしますし、構成、(ある意味意表を突かれるやの)展開(やエピソードの絡め方)は巧妙に面白く思えます。クリスティ好きなのだろうことはわかる気がします。原作小説を読んでいないので、わかりませんが、時代設定や舞台の変更による雰囲気、空気感、テイストや趣の原作を読んで受ける印象との違いは気になるところではあります。しっとりとシックで上品な印象で、(意表外にも)仄かに感動を覚えたりもする作品です。もう少し映画としての毛連味があっても好いかななぞと思ったりはします。犯人は誰かなぞと推理を巡らせながらでなくとも、飽きずに観れるやに思います。

出演者は皆さん演技達者、芸達者で、そつのない演技と適度な存在感を披露してくれているやに思います。中でもメルヴィル・プポー演じるハンサムなテニスプレーヤー、"ギョーム・ネヴィル"の若く美しく奔放で我がままで嫉妬深い新妻、"キャロリーヌ"に扮するローラ・スメットの演技や存在感は、その良し悪しについては判断しかねるところがありますが、インパクトは強烈で、とても気になります(演技については独りよがりやに映る気もしますが...)。。ただ、彼女が演じる"キャロリーヌ"のようなキャラクターの存在が作品にどれだけ効果しているのか、必要不可欠なのかと思ったりもします。道化役の執事、"ウルトビーズ"とメイドの"エンマ"を演じているPaul MintheとVale´riane de Villeneuveは控え目ながらコミカルで効いていると思います。ダニエル・ダリュー扮する"ギョーム"の叔母の富豪の老婦人、"カミーラ"の付き人、"マリ=アドリーヌ"を演じているアレサンドラ・マルティネスは颯爽としつつも(どこか)悩まし気で陰がある感じが魅力的に映ります。"ギョーム"の別れた前妻、"オード"を演じているキアラ・マストロヤンニは眼の表情がとても印象的で魅力的に感じます。"バタイユ警視"と演じているフランソワ・モレルは魅力的とまではいきませんが、抑制的で好感が持てます。逮捕される"オード"が見せる仕草を目にしたときに中学生の娘の"シルヴィー"がある出来事で見せたそれとオーバーラップして、思わずはっとする彼の表情は印象的です。その"シルヴィー"が見せる表情も印象的です。"シルヴィー"のエピソードと事件との絡め方は微妙・絶妙に感じられて、思わずほろりと来てしまいます。観終わってみると、メルヴィル・プポーは"ギョーム"を控え目な演技と存在感をもって絶妙・微妙に演じているやに気づく気がします。

「私はー 推理小説が好きだがー どれも出だしがまずいー 必ず殺人からはじまる だが殺人は結果なのだ それ以前からある 要因の結果が殺人なのだよ ある人間たちが ある日のー ある時間 ある場所へ 行くというー 出来事が起きる そして沸点に達するとー フタが吹き飛び 犯罪が行われる そのときがゼロ時間なのだ 全員がゼロ時間に向かって近づくのだ ゼロ時間...」 「誰かが私の墓の上を歩いたようだ」 「血と犯罪の物語としたらー この瞬間から始めよう 暖炉の前に座る老人がー 手紙の封を切る 何も気づかずにー ゼロ時間に近づく 『拝啓 この夏当ホテルは改築のため...』 けしからん こいつは困ったもんだ 長年の習慣なのに..」という、冒頭でジャック・セレ扮する元検事の"トレヴォーズ弁護士"が語るとても興味深いお話のポイントとなる台詞からしても本(映画化)作に関しては仏語原題原題や英題の「L'HEURE ZERO/TOWARDS ZERO{英文原作の題名に同じ(=ゼロ時間へ)}」よりも邦題の「ゼロ時間の謎」の方がよりしっくりいく気がします。全ては終焉(犯罪の解決)のためにある...偶然も必然なのですから...。

アヘンの(ベトナム)土産というのも、何とも...。

自尊心なるものは大切で厄介なものだったりするのやも知れません...そもそも往々にして大切なものというのは厄介なものだったりするのやも知れませんが...。

今回もまた取り留めのない記事となってしまいました...。

結構噛観応えもある作品なのやも知れない気もします...。

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2008年10月13日

「ブロンディー/女銀行強盗/THE REAL McCOY」

「ブロンディー/女銀行強盗/THE REAL McCOY」
1993年製作 米国
監督:ラッセル・マルケイ 製作:マーティン・ブレグマン、ウィリー・ベアー、マイケル・S・ブレグマン 製作総指揮:オートウィン・フレイヤームス、ゲイリー・レヴィンソン 製作総指揮/脚本:ウィリアム・オズボーン、ウィリアム・デイヴィス 撮影:デニス・クロッサン 音楽:ブラッド・フィーデル
出演:キム・ベイシンガー、ヴェル・キルマー、テレンス・スタンプ、ゲイラード・サーテイン、ザック・イングリッシュ、レイノール・シェイン

キム・ベイシンガー主演ということで、公開時に劇場へ観に行きました。主人公の凄腕の女銀行強盗、"カレン・マッコイ"を演じているキム・ベイシンガーのクールで妖艶な美しさ、カッコよさとその中に垣間見せる可憐さ、か弱さや優しく温かな愛情溢れる母性なぞの魅力は堪能することができますし、やや薄く大味な感じはしますが、締まるところは締まっっていて、スタイリッシュさを感じさせる描写や見所もある最後まで飽きずに楽しめるまずまずの仕上りの作品やに思います。深み、雰囲気や空気感に乏しい気がしますし、もう一つ緊迫感、緊張感、スリリングさやアクションに物足りないところがあるやにも見受けられますが、冒頭とクライマックスの銀行強盗のシーンは結構見応えが感じられて好きです。演出展開に溜というものが余り感じられないせいか、痛快さが削がれてしまっているような気がして、チョッと勿体なく思います。

6年前に"カレン"を裏切り、銀行強盗を失敗させて刑務所に服役の憂き目に遭わせた上、今度は仮出所した彼女に別れて再婚した元夫の元に引き取られたザック・イングリッシュ演じる愛息子の"パトリック"を誘拐してまで銀行強盗の仲間に引き入れるかつてのボスにしてアトランタの大物ギャング、"ジャック・シュミット"に扮するテレン・スタンプの勿体振ったというか、思わせ振りで掴みどころがなさそうでもある微妙な演技が気になったります。その華麗なる金庫破りの経歴に憧れて、仮出所した"カレン"を助け、"ジャック"に再び銀行強盗に手を染めることを強いられた彼女に仲間に引き入れられるチンピラのJ・T・ベイカーを演じているヴァル・キルマーは好感の持てる素直な演技を見せてくれているやに感じます。私としては米国の推理小説作家、レスリー・チャータリスが生み出した怪盗ヒーロー、"聖者サイモン・テンプラー"を主人公に、フィリップ・ノイス監督が描いたアクション・サスペンス映画作品「セイント」で演じている"聖者サイモン・テンプラー"役なぞよりも本作で演じている"J・T"役やマイケル・マン監督/製作/脚本、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロ共演の犯罪アクションドラマ映画作品「ヒート」で演じている"クリス"役などのような演技の方が好きだったりします。

邦題の「ブロンディー/女銀行強盗」も何だか気恥ずかしい気がしますが、原題の「THE REAL McCOY」はその響きが何だか耳に付くようで好きになれなかったりします。

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2008年10月09日

「28週後.../28 WEEKS LATER」

「28週後.../28 WEEKS LATER」
2007年製作 英国/スペイン
監督/脚本:フアン・カルロス・フレスナディージョ 製作:アンドリュー・マクドナルド、アロン・ライヒ 製作/脚本:エンリケ・ロペス・ラビニュ 製作総指揮:ダニー・ボイル、アレックス・ガーランド 脚本:ローワン・ジョフィ 撮影:エンリケ・シャディアック プロダクションデザイン:マーク・ティルデスリー 衣装デザイン:ジョーン・ペトリ 編集:クリス・ギル音楽:ジョン・マーフィ
出演:ロバート・カーライル、ローズ・バーン、ジェレミー・レナー、ハロルド・ペリノー、キャサリン・マコーマック、マッキントッシュ・マグルトン、イモージェン・プーツ、イドリス・エルバ

以前の投稿記事で取り上げていますダニー・ボイル監督、キリアン・マーフィ主演のSFホラードラマ映画作品「28日後...」の続編SFホラーアクション映画作品です。

極限の状況下での人の本質を描こうとするという意味では一歩踏み込んでいるというか、ある種新鮮に感じられなくもないですが、唐突さ、矛盾や不条理は魅力と思いつつも、所々、それも要所で箍が外れてしまっているというか、説得や納得に欠如して感じられるところがあって、どうしても設定やプロット展開がご都合主義に思えてしまい、作品全体としても節操...取り留めがないというか、中途半端なというかの印象を抱いてしまって、何なんだかどうなんだか良くわからなくなってしまう気もします。その上、雰囲気、空気感や趣にやや薄く、映像や心理描写にも妙はさして感じられない気がしてしまいます。それでも冒頭の緊迫したスリリングな展開から一段落、人心地ついてからいよいよ本題に導入するまでは見応えが感じられますし、展開のテンポや音楽が悪くないこともあってか、最後まで飽きずには観れます。冒頭のエピソードはうまい具合に活かされているのやら...。序盤で主人公なのかの"ドン"を演じているロバート・カーライルがその走りと微妙な演技を見せてくれているのをはじめ、出演者の皆さんは、作品に効いているかはさておき、概ね見応え見所のある演技を見せてくれていいるやには感じます。感染すると凶暴性を引き起し非感染者に襲いかかる恐るべき新種のウイルス、"RAGE(レイジ)"が猛威を振るったロンドンを再建すべく派遣されたNATO軍を主導する米軍の特殊部隊の狙撃手、"ドイル"軍曹役のジェレミー・レナーは予告編ではもっと魅力的やに映ったのですが..。

マッキントッシュ・マグルトン扮する"ドン"の息子、"アンディ"に注目していると、その役柄からか、どうも緊迫感が削がれるような気がしたりしてしまいます。
走り過ぎなのやも知れません...。

哀しみ、切なさややるせなさなのかは感じられる気がします...。

そもそも...というのもありますが、前作と比較をする気にはなれない...と思いつつも無意識に...。

続編のお楽しみということなのやも知れませんが...。

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時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
posted by ウォルター at 22:44| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする