2009年07月27日

「君よ憤怒の河を渉れ」

先日ふとしたことから、久しぶりに西村寿行さんの同名小説を佐藤純弥監督が田坂啓さんと共に脚本を手掛け、高倉健さん主演、原田芳雄さんや中野良子さんら共演で映画化したサスペンス・アクション作品「君よ憤怒の河を渉れ」を観ました。以前といっても、随分前に観たときにはかなり面白いと感じた印象を持っていたのですが...。今観てみるとお話自体には、目新しさというのは感じないものの、展開のテンポは悪くないですし、無実の罪を着せられ、警察の追跡を逃れながら真犯人を捜す現職東京地検検事の"杜丘冬人(もりおかふゆと)"を無骨ながらも誠実で男気たっぷりに演じて魅せてくれている高倉健さんはいうまでもなくとにかくカッコイイですし、"杜丘"を執拗な追跡で追い詰める警視庁捜査一課の警部、"矢村"をやさぐれていて、ニヒルで男臭く演じている原田芳雄さんのその魅力を如何なく魅せてくれている演技と存在感は面白く印象的で見応えがありますし、自分を無実の罪に陥れた虚偽の罪の供述をした、田中邦衛さん演じる"寺田俊明"こと"横路敬二"を捜して向かった北海道の様似(さまに)で、待ち受けていた警察を逃れて日高山中に逃げ込んだ"杜丘"にヒグマに襲われ、あわやというところを助けられ、"杜丘"に心惹かれる若く美しい令嬢、"真由美"に扮している中野良子さんは知的で凛々しく美しいですし、"杜丘"の上司で、検察・警察組織の対面の保持ばかりにこだわり、事件捜査(処理)にあたる検事正の"伊藤"を演じている池部良さんと精神病院の院長、"堂塔"に扮している岡田英次さんの小役人ぶりと悪党振りも中々捨て難いものがありますし、ハードボイルドというか、シリアスで硬派な雰囲気の中にチョッピリ可笑しみが盛り込まれていたりもして愉しかたりもしますし、青山八郎さんの手になる音楽、特に沢田靖司さんのスキャットによる『孤独の逃亡』と、どこかで聴いたことがあるような軽快でサスペンスフルなシーンに場違いにも聴こえる『白いサスペンス』のある意味での秀逸さなぞなぞ見所には欠かないものの、展開や演出はインパクトがあって面白く興味を惹かれる反面、些か強引で、それを補う微妙な"説得"や"納得"にも物足らず、どうも些か拍子抜けをしてしまいました。ともあれ何より、題名の「君よ憤怒の河を渉れ」はインパクトがあって印象的なのは確かと思いますが...。

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時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
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「トゥームストーン/TOMBSTONE」

「トゥームストーン/TOMBSTONE」
1993年製作 米国
監督:ジョルジ・パン・コスマトス 製作:ジェームズ・ジャック、ショーン・ダニエル、ボブ・ミシオロウスキー 製作総指揮:アンドリュー・G・ヴァイナ、バズ・フェイトシャンズ 脚本:ケヴィン・ジャール 撮影:ウィリアム・A・フレイカー 音楽:ブルース・プロートン ナレーション:ロバート・ミッチャム

出演:カート・ラッセル、ヴァル・キルマー、サム・エリオット、ビル・バクストン、パワーズ・ブース、マイケル・ビーン、チャールトン・ヘストン、ジェイソン・プリーストリー、スティーヴン・ラング、ダナ・デラニー、ジョアンナ・パクラ、ダナ・ウィーラー=ニコルソン、マイケル・ルーカー、ハリー・ケリー・Jr.、ビリー・ゼイン、クリストファー・ミッチャム、ロバート・ジョン・バーク、ビリー・ボブ・ソーントン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ボーラ・マルコムソン、テリー・オクィン、フランク・スタローン、ワイアット・アープ

公開時に劇場で観たときには"ドク・ホリデイ"を演じているヴァル・キルマーや"ジョニー・リンゴ"役のマイケル・ビーンの演技がうるさくて、鼻につく感じがして、作品としても何となく色が薄く大味な印象で、後半部分なぞは余り覚えてもいなかったりしましたが、今回久しぶりも久しぶりに観てみるとなかなかどうして見応えがあって面白かったです。

やや緩くて締まり切らないところもないではない気もしますし、もうチョッとじっくり見せて欲しいところもありますが、西部劇・活劇と人生ドラマがややもするとどっちつかづで共倒れになりそうなところを、程よく微妙なバランス・アンバランスでブレンドされていて、痛快でワクワクさせられるおもしろみがありながら感動も覚えさせられる、見応えある作品やに感じます。どことなくクラシカルな西部劇のムードの漂いを感じる気がしますが、史実にかなり忠実に描かれているということもあるせいか、作品を通しては何となく外連味に薄い気がして、やや緊迫感にも欠けているところもあるやに見受けられますが、キメるところは見事にキメてくれていますし、魅せるところは見事に魅せてくれていて、その垢抜け切らなさというか、華やかな飾り気の薄さとうかも魅力に感じたりします。

中盤のクライマックスでのO.K.牧場の決闘シーンや終盤のクライマックスでの"アープ"ら自警団による"カウボーイズ"への復讐行のシーンをはじめ、アクションはあっさり目ながら、スピーディで小気味良いテンポと歯切れの展開をしていて飽きさせられることはありません。余韻を残すという閉じ方ではないですが、心地よいものを感じる気がします。

主人公の"ワイアット・アープ"を演じているカート・ラッセル、その兄の"バージル"に扮するサム・エリオットや弟の"モーガン"役のビル・パクストンをはじめ、マイケル・ルーカー、ビリー・ボブ・ソーントンやテリー・オクィンと、男臭く渋目ながら中々豪華な顔ぶれの男優陣を擁したキャストをしていて、その中でも特に歯学博士の称号を持つ肺病やみの早撃ちギャンブラー、"ドク・ホリデイ"を演じているヴァル・キルマーの存在感、演技は見事でとても印象的に映ります。病に常に薄らと汗をかいた蒼白くやつれた顔が何とも...。"ワイアット・アープ"が心惹かれる舞台女優の"ジョセフィーヌ・マーカス"を演じているダナ・デラニーや"ドク"の恋人、"ケイト"に扮するジョアンナ・パクラをはじめとした女優陣のキャストもやや印象薄めながらまずまずと思います。パワーズ・ブース扮する"カーリー・ビル"率いる無法者の"カウボーイズ"の憎々しさ、特にマイケル・ビーン演じる"ジョニー・リンゴ"の残忍なそれは面白くて見応えが感じられます。"ドク"と"リンゴ"の嫌悪とシンパシー相俟った冷たく火花を散らす掛け合いはスリリングで見応えあるやに感じます。

1990年から2000年に米国のフォックス放送で放送され、一世を風靡した青春学園ドラマ作品『ビバリーヒルズ高校白書』シリーズで"ブランドン・ウォルシュ"を演じているジェイソン・プリーストリーが"カウボーイズ"に組する"ビリー・ブリッケンリッジ"副保安官役で出演しています。O.K.牧場の決闘に"カウボーイズ"の知り合いとして参加し、生き残った"ビリー・クレイボーン"を演じているワイアット・アープは、本作の主人公である"ワイアット・アープ"の遠い親戚にあたるとのことです。旅回りの一座の座長、"ファビアン"に扮しているビリー・ゼインは北村一輝さんにチョッと似ている気がします。
晩年ワイアット・ワープは、ロサンゼルスに定住し、映画監督のジョン・フォードらと親交を持ち西部劇製作に影響を与え、1929年に膀胱炎のため80歳でその生涯を閉じたとのことです。

シャロン・ストーンは「トゥームストーン」に出演していないのかしら...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『長年牛の牧場で働いて、一度だけ撃ち合いをした。おれが相手の命を奪った。ひどい気持ちだった。あんな気持ちは二度と味わいたくない』 ー "In all that time workin' those cow towns, I was only ever mixed up in one shootin', just one! But a man lost his life and I took it! You don't know how that feels, and believe me boy, you don't ever want to know. Not ever! "

『リンゴのような男はなぜ悪事を重ねる?』『リンゴみたいな男は ー 体の真ん中にとても大きな空洞がある。いくら殺しても、いくら盗んでも満たされない、良心の痛みも感じないんだ』『必要なものは?』『復讐さ』『何への?』『生まれたた事だ』 ー "What makes a man like Ringo, Doc? What makes him do the things he does?" "A man like Ringo has got a great big hole, right in the middle of him. He can never kill enough, or steal enough, or inflict enough pain to ever fill it." "What does he need?" "Revenge." "For what?" "Bein' born. "

『お前の望みは』『普通の人生を送りたい』『'普通の人生"はない、人生は波乱があるのさ、うまくやれ』『やり方は?』『簡単だよ。おれに別れを言え、そしてあの美しい女優をモノにしろ。あの美女と駆け落ちするんだ。人生の一瞬一瞬を楽しむんだ。生きろ、ワイアット。あれの分も。もしおれの友達なら ー 少しでも俺を思ってるのなら、立ち去れ、行くんだ...頼む』『いつまでも友達だぜ』 ー "What do you want Wyatt?" "Just to live a normal life." "There is no normal life, Wyatt, there's just life, ya live it." "I don't know how." "Sure ya do, say goodbye to me, go grab that spirited actress and make her your own. Take that spirit from her and don't look back. Live every second, live right on through to the end. Live Wyatt, live for me. Wyatt, if you were ever my friend... if ya ever had even the slightest of feelin' for me, leave now, leave now... please." "Thanks for always being there, Doc. "

出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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2009年07月25日

「あぁ、結婚生活/MARRIED LIFE」

「あぁ、結婚生活/MARRIED LIFE」
2007年製作 米国
監督/製作/脚本:アイラ・サックス 製作:スティーヴ・ゴリン、シドニー・キンメル、ジャワル・ガー 製作総指揮:アリックス・マディガン=ヨーキン、ブルース・トール、ジェフ・スタイアー、アダム・シュルマン、マット・リッティン、ウィリアム・ホーバーグ、デヴィッド・ニックセイ 原作:ジョン・ビンガム 脚本:オーレン・ムーヴァーマン 撮影:ピーター・デミング プロダクションデザイン:ヒューゴ・ルジュック=ウィオウスキ 衣装デザイン:マイケル・デニソン 編集:アフォンソン・ゴンサルヴェス 音楽:ディコン・ハインクリウフェ 音楽館集:スーザン・ジェイコブス
出演:クリス・クーパー、ピアース・ブロスナン、パトリシア・クラークソン、レイチェル・マクアダムス、デヴィッド・リッチモンド=ベック、ティモシー・ウェッバー、デヴィッド・ウェンハム、アンナ・ウィリアムス

先日毎度お馴染みの近所のレンタルビデオ店に赴き、何を借りようかと陳列棚を物色していたところ、本作のDVDジャケットをたまたま目にし、私の好きな外国人男優ヒーローの一人にして、人気長寿スパイ・アクション映画「007」シリーズの歴代ボンド役で私が最も好きなピアース・ブロスナンが出演しているということのみで、借りてフラットな気持ちというか気持ちをブランクにして観てみました。ジョン・ビンガムの小説『Five Roundabouts to Heaven』を基に新鋭、アイラ・サックスが監督、製作とトッド・ヘンンズ監督、原案によるポピュラー音楽界の生ける伝説、シンガーソングライターのボブ・ディランの半生をクリスチャン・ベイル、ケイト・ブランシェット、マーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア・ヒース・レジャー、ベン・ウィショーというバラエティーに富んだ6人の俳優がディランのさまざまな顔をフューチャーした6人のディランを演じて描いた音楽伝記ドラマ作品「アイム・ノット・ゼア」でトッド・ヘンンズと共に脚本を手掛けているオーレン・ムーヴァーマン共に脚本を手掛けて映画化した犯罪コメディドラマ作品とのことです。

ビターでシニカルなユーモアと軽妙な緊迫感とでもいうのうなものが感じられて、ズッシリとしたそれではありませんが、マイルド、スムースで素敵な見応をした作品に感じます。これとしってインパクトがある何かはない気もしますが、含蓄あり気で品と落ち着きのある良くできたお話を変に盛上りを煽ることなく、控え目でしっかりとしたそつのない演出と演技で見せてくれている気がします。1948年の時代設定をしていて、クラシカルな雰囲気を漂わせつつ、古臭くはなく、当世風、現代的であり、普遍的なものを感じる気もします。

シリアス、シビアで重厚で濃くのある力作というのでもありませんし、お洒落でスタイリッシュというのでもありませんが、案外スリリングでサスペンスフルだったりして、どっぷりとではないですが、観ているうちに自然と惹き込まれてしまうといった作品です。心を揺さぶられ、涙するというのではないですが、しみじみと切実に心に来るものがあります。

レイチェル・マクアダムス扮する若く美しい戦争未亡人の"ケイ"との恋に溺れてしまい、自分なしでは生きられないとの思い込みから離婚を切り出せないでいるパトリシア・クラークソン演じる妻の"パット"を愛するが故に苦しめるくらいならとの身勝手な理由で狡くて愚かな彼女の毒殺計画を目論むまじめで良き家庭人の中年会社経営者、"ハリー・アレン"に扮する常に苦虫を噛みつぶしたよう悪人面のクリス・クーパーの微妙で豊な表情の変化が素敵で魅力的に感じます。"ハリー"の親友で物語の語部でもある"リチャード"を演じているピアース・ブロスナンは年を重ね、そのハンサムでセクシーな容姿に甘さと深みと肉付きが増した大人の魅力が益々素敵に感じます。"パット"に扮するパトリシア・クラークソンは一見するといわゆる典型的な美人さんではないやにも映りますが、奥目がちな瞳がチャーミングに感じられる、味のある素敵な女優さんと思います。タレント、女優、歌手のYOUさんに似た雰囲気をしている気がしたりもします。

ディコン・ハインクリフェによる優し気で眩惑魅惑的にムーディーな音楽は些か落ち着かない気持ちにもさせられるようで、耳に残るものがあります。

DVDにはさらなる後日談が描かれている3パターンの別エンディングが収録されていますが、それぞれにさりげない味わいが感じられて、余韻が残るものがあります。別エンディングで1966年に22歳で初めて愛した人と結婚式を挙げる"ハリー"と"パット"の孫息子、"リッチー"を演じているのはジュード・ロウかしら...。

因に"ハリー"の若く美しい愛人、"ケイ"を演じているレイチェル・マクアダムスは、来年、2010年の春に日本劇場公開予定のガイ・リッチー監督作品で、アーサー・コナン・ドイルが生み出した世紀の名探偵、史上初の私立・諮問探偵としてヴィクトリア朝後期の英国、繁栄の裏にどんより淀んで横たわる暗部・闇に犯罪はびこるロンドンの街を主な舞台に活躍した”シャーロック・ホームズ”をロバート・ダウニー・Jr.が主演し、相棒で、唯一の親友とされている"ジョン・H・ワトスン"博士"をジュード・ロウが共演するミステリーアドベンチャードラマ映画「シャーロック・ホームズ(原題)」に"ホームズ"が"あの女'(ひと)"と呼ぶ生涯ただ一人の忘れかたき女性、"アイリーン・アドラー"役で出演しているとのことです。トレーラーを観る限り、スピーディー、スリリング、アクティブで期待が持てそうです。レイチェル・マクアダムスは、おでこがキュートで、クラシカルでコケティッシュな雰囲気を醸して感じられる女優さんで、今後更なる魅力の開花が期待できる気がしたりします。

邦題の「あぁ、結婚生活」は、まあ、良しとしたいと思います。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『愛とは本当に不思議なものだ』-"It's funny, isn't it?" "What we do for love."

この間、何故かずっと欲しいという誘惑に駆られながら、恥ずかしいという思いが先んじて、なかなか手が出せないでいた佐藤藍子さんの初イメージDVD『佐藤藍子/藍 Love』を遂に購入してしまいました。まだ早送り再生でしか、観ていませんが、結構露出度の高い刺激的なシーンも収録されている模様です。何だか正視するのは恥ずかしい気がします。

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2009年07月23日

朝方六時過ぎに

先日の日曜日の朝方六時過ぎに犬の咳声のような、もしくは何かの機械音のような音で目を覚ましました。燐家ので飼われている犬が喉に何か詰まらせでもして苦しんでいるのではと外に出て燐家の車庫脇にある犬小屋の辺りを覗き込もうとしてみたところ、どうもその音はそちらの方角からはするのではなく、上方から聞えるようで、ふと見上げると燐家の軒先に灰色のふさふさとした尾の長い、そしてそうは可愛らしくも映らない小動物が鳴き声というか雄叫びとの奇声をあげていたのです。と、そこへ前の家ご夫人が家からすごすごと出て来られたので、朝の挨拶を交わしがてら何なのか、ご存知か尋ねてみると、どうもリスのようだとのことでした。我が家の周辺でも、昨今では宅地開発により緑が徐々に減って来ているとはいえ、まだ緑多く、リスを目にすることもないではないのですが、鳴き声を聞いたのは初めてのことで、イメージと違ったので、チョッと驚きました。ひとしきり、奇声をあげていましたが、何だったのかしら、威嚇する相手も見受けられませんでしたし...、ニワトリのような習性なのかしら、それとも朝から何か気に入らないことでもあったのかしら...。

その晩には家の玄関先の壁にヤモリくんがへばりついていました。

ヤモリ-02.jpg
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2009年07月20日

カンちゃん

F氏とYくんには、先日は以前の投稿記事でご案内しておりました『三遊亭京楽 チャリティー寄席 ミュージカル環境落語「シマミミズ ラッパーの恋」』にご一緒いただきまして、お疲れ様、ありがとうございました(Yくんには特に体調が余り優れない中、おつきあいいただきまして...)。昨年に続き今年も ご一緒できて、大変嬉しく楽しかったです。そして、T君と今回も環境、家族・夫婦・親子の絆、未来を生きる子どもたちに対する一方ならぬ熱い思・想いがひしひしと感じられる熱演で現代の親子・夫婦・家族へ送るメッセージが込められた古典落語の「子別れ」とミュージカル環境落語の「シマミミズ ラッパーの恋」の2席を披露してくださった京楽師匠はじめ、汗びっしょりの熱演で会場を沸かせてくれました二つ目の三遊亭きつつきさん、その他出演者の皆さん、そして主催者、スタッフ、関係者の皆さんには、今回も本当にお疲れ様でした。熱く楽しませていただけました。皆さんとその活動の今後益々の発展を願い、次回、来年夏の開催に期待して、陰ながら応援させて頂きたいと思います。

『三遊亭京楽 チャリティー寄席 ミュージカル環境落語「シマミミズ ラッパーの恋」』観覧後、F氏とYくんと連れだって"闘うモンゴリアン・蒙古の怪人"ことブロレスラーのキラーカンさんが新宿は歌舞伎町で営む『キラーカンの店 ちゃんこ居酒屋 カンちゃん』に行ってきました。久方振りの新宿は歌舞伎町界隈にして、初めて訪れるお店ということもあって、些かまごついたりもしまいましたが、予約時間の開店時間、午後6時には余裕を持って到着することができました。お店があるのは歌舞伎町2丁目で歌舞伎町のど真ん中にあるビジネスホテル『クイーンズタウンホテル』のすぐ近くで、辺りに飲食店や夜のお店、特に目立ったのはホストクラブがひしめいていて、お店に行く目的がなければ足を踏み入れることはまずないようなやや年季の入った『新宿リービル II』なる雑居ビルの五階にあり、この雑居ビル自体にも夜のお店がたくさん入っているようです。土曜日とはいえ、開店直後でお客さんは我々のみで、残念ながらキラーカンさんもまだお店に出られていませんでした。店内はカウンター席、座敷席とテラステーブル席があり、我々は座敷席に通されました。一見でも違和感無く気楽に落ち着ける雰囲気のお店でした。生ビール、枝豆、もつ煮、食べかけの上にピンボケですが撮影した写真を下に掲載しています焼き鳥だったかとそしてこちらも写真を下に掲載してありますお目当てのカンちゃん鍋なぞを頼みました。このカンちゃん鍋が大したもので、辛さもちょうど良く、食べやすい味をしたキムチベースのオリジナルスープをしているのですが、何せ写真を見ての通り、野菜、肉、魚介、豆腐類の具がてんこ盛りで、Yくんの体調が余り優れなかったこともあり、決して小食とはいえない、F氏と私も食べ切るのに難儀した程です。これで一人前なのですから...。我々がお腹いっぱい呑んで食べ、お店も満席になっていた頃にいよいよ待望の真打、キラーカンさんがお店に登場され、割烹着姿になるなり、その巨体で、決して広いとはいえないお店の中を動き回り、フランクというか、有無をいわせぬというか、プロレスラーらしからぬといった染み付いた口調の商売上手なセールストークを矢継ぎ早に繰り出して接客に勤しみ始めました。我々もせっかくなのでキラーカンさんに何かオーダーしたかったのですが、もう流石にお腹いっぱいで呑めず食べれず、断念せざるを得ませんでした。後ろ髪惹かれる思いもありつつ、お勘定をしてもらうと、キラーカンさんが初めて来店かと声をかけてくれて、自身が歌う『ふるさと真っ赤っか/上越線は男の鉄路』のシングルミュージックテープを下さた上に写真撮影の申し出にも快く応じてくださり、それぞれツーショットで写真を撮らせて頂きました。去り際に交わしてくださった握手の握力・迫力は力強いものがありました。
キラーカンさん、お店の皆さん、ご馳走様、ありがとうございましたでした。
お店に行く前はあのキラーカンさんに会えるやもと、やや緊張気味な私でしたが、お店の雰囲気の好さ、料理とお酒、そしてキラーカンさんの人柄もあり、愉しい一時を過ごせました。お店を予約して連れて行ってくれたF氏にもここであらためて感謝したいと思います。ありがとうございました。
因にミュージックテープはまだ聴いていません...。
最後にあらためて、F氏もYくんもお疲れ様でした。

カンちゃん鍋-01.jpg カンちゃん焼き鳥?-01.jpg キラーカンさんと-01.jpg
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「イノセント・ボイス 12歳の戦場」&「ビッグ」{テレビ(BSアナログ)放映情報}

明晩、7月21日の深夜24:40〜26:32{22日(木)午前0:40〜午前2:32}にNHK-BS2の『衛星映画劇場』にて、1980年代、米国が支援する政府軍と、それに対抗する農民ゲリラにより繰り広げられていた内戦下のエルサルバドルで少年時代を過ごし、14歳で米国に亡命したオスカー・トレスが自らの少年時代の実体験をもとに手掛けた原案・脚本をルイス・マンドーキが監督と製作と、オスカー・トレスと共に脚本をも務めて映画化した戦争ドラマ作品「イノセント・ボイス 12歳の戦場」が、7月25日(土)の深夜25:30〜27:15{26日(日)午前1:30〜午前3:15}には、B・B・ヒラーとニール・ヒラーによる同名小説をペニー・マーシャル監督がゲイリー・ロスとアン・スピルバーグ脚本、ハワード・ショア音楽、トム・ハンクス主演、エリザベス・パーキンスやロバート・ロジア共演で映画化したファンタジック・コメディ作品「ビッグ」が放映されます。
「イノセント・ボイス 12歳の戦場」につきましては、実話をモチーフにしているとはいえ、出演者、特に子役達の演技がリアルで達者で、存在感があって、あたかも実際に起きていることを目の当たりにするようで、それも美しい映像で織りなされるだけに、描かれている過酷な現実も私が日常身近に直面実感している現実も同じ世界の現実であることを思うと、不条理を感じて虚しいやるせない気持になり、幻滅を覚えたりもしてしまいますが、過酷な現実の中にある生活とそこにある喜びや悲しみが生々しく、活き活きと描かれていて、そしてそこにあってもなお、情という力を失うことなく、助け合い、未来を捨て去ってしまうことなく前向きに生きようとする人々、子ども達のバイタリティーに美しさを見、勇気と希望を与えてもらえる気がします。今日本でも世界のどこかでも生きていていくれる子供達に"ありがとう"と感謝したい気持ちになります...そして空はどこにいても晴れていれば青く、そこに美しく輝く星を仰ぎ見ることが出来、曇っていたり雨が降ったりすれば暗く、美しい星の輝きを仰ぎ見ることが出来ないだけであって欲しいと思ったりします。泣き声、特に子どものそれはシグナル...怯えおののき泣くことも出来ずにいる人々、子ども達...痛みがわからねは...戦争ではせめて子供を殺さないようにせねば...人は生と死の狭間に生き、死からは逃れられないのに死を急かし、急ぐようなことをする...狂気ではない現実...なぞということを感じたりもします。
「ビッグ」につきましては、ファンタジック、ロマンティック、ハートウォーミングにコミカルで、そして切ない、素敵な作品と思います。早く大人になりたいという夢を魔法により叶え35歳の大人になってしまう12才の少年、"ジョシュ"を演じる若きトム・ハンクスの初々しいキュートさが素敵です。"マクミラン玩具会社"の重役、"スーザン"役のエリザベス・パーキンスがとても綺麗でチャーミングです。"ジョシュ"と"スーザン”がリムジンでマンハッタンの街をナイトドライブするシーンで流れるビリー・アイドルの『ホット・イン・ザ・シティ』にはシビレまくります。

以前の「投稿記事でNHK-BS2の『衛星映画劇場 アカデミー賞受賞作品特集』にての放映情報を取り上げましたロバート・ベントン監督/脚本、サリー・フィールド主演、ダニー・グローヴァーやジョン・マルコヴィッチら共演のドラマ映画作品「プレイス・イン・ザ・ハート」のエアチェックしておいたビデオをようやく観ました。もう何度目になるのか、感涙に目頭を熱くするどころか、涙で頬を濡らしっぱなしになってしまいました。
胸を打つ、心温まるシーンが随所に鏤められていますが、ついにある日突然保安官であった夫を不慮の事件・事故で失い、突如として生活の貧困困窮に見舞われながらも、必死になって家族を守ろうと奮闘することとなったサリー・フィールド扮する未亡人、専業主婦で幼い二人の子どもの母親、"エドナ"と、ある日彼女のもとに仕事を求めて現れ、彼女に家の前の畑で綿花の栽培をしては、と助言し彼女に雇われ、共に綿花作りをすることとなったダニー・グローヴァー演じる黒人青年、"モーゼス"をはじめ家族、同居人らが一丸となって夢と生活をかけた綿摘み一番乗りを果たした後のダンスパーティの夜にヤンクトン・ハットン扮する息子の"フランク"が一人前の男として母、"エドナ"にダンスを申し込み、幸せそうに踊る心温まるシーンの後方でかなりふくよかというか、恰幅のいい女性か一人所在なさ気に、淋し気に、かといって愉し気に音楽に合わせて体を揺らしている光景が映されていますが、こうした情景をさり気なく盛り込んで見せてくれているのに気づいてみると作品に更なる奥行きと広がりが感じられますし、想像を喚起させられて、何とも堪らないものがあります。

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2009年07月05日

「傷だらけの栄光」、「キング・アーサー」&「チャンス」{テレビ(BSアナログ)放映情報}

来週の火曜日、7月7日の深夜24:40〜26:35{8日(水)午前0:40〜午前2:35}にNHK-BS2の『衛星映画劇場』にて、実在のプロボクサー、ジェイク・ラモッタの自伝をモチーフにマーティン・スコセッシが監督と脚本を手掛け、ロバート・デ・ニーロ主演で映画化した壮絶・渾身の力作ボクシング・ドラマ作品「レイジング・ブル」より以前に観て既にノック・アウトされていた、元世界ミドル級チャンピオンのロッキー・グラジアノの半生をロバート・ワイズ監督が若き野性味溢れるポール・ニューマン主演でダイナミックに、ドラマチックに見事に映画化した傑作ボクシング・ドラマ作品「傷だらけの栄光」が、7月9日(木)の21:00〜23:08には、ジェリー・ブラッカイマー製作、アントワーン・フークア監督、デヴィッド・フランゾーニ脚本、ハンズ・ジマー音楽で、主演のクライヴ・オーウェンをはじめ、共演のキーラ・ナイトレイやヨアン・グリフィズらも厚みのある、気高さすら感じられる演技と存在感を魅せてくれている、F氏の旧知の友人であるWさんもご覧になられて面白いと申されていた中世騎士伝説として名高い"アーサー王と円卓の騎士"の活躍をモデルではないかとされる古代末期に実在したローマ帝国軍人のルキウス・アルトリウス・カストゥスを、彼がローマ軍のサルマタイ人傭兵であったのではないかという近年提起された歴史学上の仮説を基に大胆な解釈を施して、壮大なスケールで描いた見応えのある歴史スペクタクル・ロマン映画作品「キング・アーサー」が、7月11日(土)の深夜25:00〜27:11{12日(日)午前1:00〜午前3:11}には、イエジー・コジンスキーが自ら脚本化した自身の小説『BEING THERE』をハル・アシュビー監督がピーター・セラーズ主演で映画化した、私が中学生だったか高校生の時だったか、校内での映画鑑賞会で観て感動を覚えるとともに、大富豪夫人の"イブ・ランド"を演じるシャーリー・マクレーンが大胆に披露するマスターベーション・シーンが可笑しくもインパクトがあって痛烈な印象を受けたりしたコメディドラマ「チャンス」が放映されます。放送日時は念のため番組ホームページ(番組ホームページ(『NHK BSオンライン』))にてお確かめ下さい。

森博嗣さんの人気小説『スカイ・クロラシリーズ』の『スカイ・クロラ』押井守監督が、西久保利彦さん演出、伊藤ちひろ脚本、川井憲次さん音楽菊池凛子さん、加瀬亮さん、谷原章介さん、栗山千明さんら声の出演でアニメ映画化した清々しく美しく、哀しく残酷な青春SFアクション作品「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」を先日お馴染みの近所のレンタルビデオ店でDVDを借りて観ました。何なのかしら、心の琴線に触れるものあがあるようで、終始涙で目が霞みっぱなしです。スッキリ綺麗な(CG)映像による淡々とした日常・心情描写とそしてスリリングに描かれるドッグファイトのシーンについつい引き込まれてしまいます。川井憲次さんによる音楽が作品の情感を盛り上げ、絢香さんが歌うところのエンディング・テーマ『今夜も星に抱かれて…』に更なる涙を誘われます。何というか、例えかけがえのない愛しい誰かを失ったときでさえ、この地球(ほし)は常に美しく、そこには人の心を誘ってやまない大いなる空が広がっている...人が撃ち撃たれもするそれとしても...そういったようなことを感じさせる希で、その意味では貴い作品という気もします...儚さが...募らせる...。。押井守さん他監督/脚本、ゆうきまさみさんさん原案のアクション・サスペンス・ロボット・アニメTV・OVA・映画作品「機動警察パトレイバー」シリーズで特車二課 第一小隊の凛々しく美しき隊長、"南雲しのぶ"の声を演じている榊原良子さんが整備士、"笹倉永久"の声を演じているのが何だか嬉しい気がしたりもします。行定勲さんが脚本監修で参加されています。

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時効事案も含めて未解決事件が一つでも多く早期の解決を見ることを望むものです。
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2009年07月04日

「溺れる魚」{テレビ(地上波)放映情報}

この後、直ぐ深夜27:15から29:10にテレビ朝日の『シネマエキスプレス』にて戸梶圭太さんの同名小説を基に堤幸彦監督が、横谷昌宏さんによる脚色、椎名桔平さんと窪塚洋介さん主演、仲間由紀恵さん、渡辺謙さんやIZAMさんら共演で映画化した犯罪アクションドラマ映画作品「溺れる魚」が放映されます。堤幸彦監督流の遊びやおふざけがふんだんにちりばめられていて、堤幸彦監督のテイストが色濃く感じられる気がする作品で、初見では結構楽しめました...初見では...。

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2009年06月25日

『三遊亭京楽 チャリティー寄席 ミュージカル環境落語「シマミミズ ラッパーの恋」』明後日開催のご案内

予てより投稿記事でご案内しております『三遊亭京楽 チャリティー寄席 ミュージカル環境落語「シマミミズ ラッパーの恋」』が明後日6月27日(土)〔13:00開場 14:00開演 16:45終了予定〕に赤坂区民センター区民ホール〔受付4階〕にて開催されます。環境問題や落語にご興味をお持ちの方は是非、足をお運びになってみてください。

*詳細・前売り予約・お問い合わせにつきましては、以下のホームページをご参照されるか、連絡先へお問い合わせください。

□エスプラナード赤坂商店街振興組合 オフィシャルサイト

◆入場料
 大人(中学生以上)2,000円/子ども(小学生)500円
◆お問い合わせ
 03-5561-9125 エクスプロナード赤坂商店街振興組合
 (電話受付時間 平日午前11時〜午後6時とのことです)

※収益金は、日本赤十字社等を通じて環境保全のために寄付されるとのことです。

真打・三遊亭京楽 プロフィール
平成4年にスピード昇進で真打ちになり、以来古典落語ネタ200席のほか、防災落語、福祉落語、環境ミュージカル落語など新作落語の公演活動にも意欲的。平成10年より毎年米国で公演。平成14年には日本赤十字社に功績が認められ、高円宮妃殿下より「金色有功賞」を授与。平成10年より、米国各地で英語字幕で公演。

三遊亭京楽師匠.gif

尚、演目は、真打による現代の親子・夫婦・家族へ送る古典落語からのメッセージ:「子別れ」、ミュージカル環境落語:「シマミミズ ラッパーの恋」と二つ目三遊亭きつつきさんによるイキでエコな人力車の物語:「反対俥(はんたいぐるま)」とのことです。

「シマミミズ ラッパーの恋」 STORY
さっちゃんはどこへ行くにもシマミミズを連れていく、ぜん息持ちの少女。ある日、友人の久雄たちと川原に行くことに。3年前にはたくさんの魚が暮らす川だったが、今年はその姿を見つけることができなかった。

「エブリバディー・カモーン!」
コンクリートの川原で、突如、踊り出す巨大なヤマミミズ。さっちゃんのシマミミズも、ラップのリズムに乗りながら人間たちに問いかける。「豊かな土はどこ? 大きな木はどこ? きれいな海はどこ? 抜けるような澄みきった青い空はどこ? 取り戻すことはできるの?」

そして久雄は、さっちゃんの手をそっと握りながらこう叫ぶ。

"100年かけて壊した地球を 100年かけて取り戻そう 僕らの未来の天使のために 僕らの未来の天使のために”

ミミズなどの環形動物は、遥か太古の昔からこの地球の生態系・環境形成・維持にとても重要な役割を担ってきているとてもありがたい生き物なのだそうです。

出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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「白鯨/MOBY DICK/HERMAN MELVILLE'S MOBY DICK」

「白鯨/MOBY DICK/HERMAN MELVILLE'S MOBY DICK」
1956年製作 米国
監督/製作/脚本:ジョン・ヒューストン 原作:ハーマン・メルヴィル『白鯨』 脚本:レイ・ブラッドベリ 撮影:オズワルド・モリス 音楽:フィリップ・セイントン
出演:グレゴリー・ペック、レオ・ゲン、リチャード・ベースハート、オーソン・ウェルズ、ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス、ハリー・アンドリュース、バーナード・マイルズ、マーヴィン・ジョーンズ、ローヤル・ダーノ、フランシス・デ・ウルフ、フレデリック・フレデリック・レデブール、フィリップ・ステイントン

ハーマン・メルヴィルによる同名長編小説を巨匠ジョン・ヒューストンが監督、製作と、フランソワ・トリュフォー監督が共同脚本を兼ね、オスカー・ウェルナー主演で映画化したSFドラマ映画作品「華氏451」の原作小説『華氏451度』なぞの作者であるレイ・ブラッドベリと共に脚本をも手掛け、名優グレゴリー・ペック主演でリメイク映画化した海洋アドベンチャー・ドラマ映画作品です。

幼少の頃、今は亡き母方の祖母の家に行ったときにテレビで放映されていたのを観て、そのクライマックスで、かつて自身の片足を食いちぎった"白鯨/モービー・ディック"と呼ばれ恐れられる白い巨大マッコウクジラへの復讐に燃え、"白鯨"を倒すため、...傷つけられたプライドを取り戻すため...、執念の追跡を繰り広げた末、遂に"白鯨"と対決を果たす、グレゴリー・ペック扮する捕鯨船、"ピークォド号"の船長、"エイハブ"がその死闘の中で怒り狂った"白鯨"の体に決死でよじ登り、その背中に怨念、憎悪、復讐の執念の銛を突き立てるも、打ち込まれた幾本もの銛綱が絡み絶命し、"白鯨"の横腹に磔のように括られるシーンを目の当たりにして、何やら壮絶な恐怖を感じました。こちらも、観た後、しばらくの間は、そのシーンを思い出して夢に見ては、その怖さに寝付きの悪い夜を過ごしたものです...。

本作は興行的には大失敗に終わったとのことですし、グレゴリー・ペックの"エイハブ"船長役はミスキャストであるとの評価もあるようで、グレゴリー・ペック自身本作を気に入っていなかったとのことですが、私としては原作を読んでいないということもあるのやも知れませんし、今観ると捕鯨や"白鯨"との対決シーンでのミニチュアワークスこそちゃちくて可愛らしかったり、雰囲気、空気感や臨場感にはやや薄い気もしたりしますが、凄みのある迫力とスペクタクルをしていて、何というか観ているうちに、何やらそのじわじわとしたスリリング感に次第にハラハラドキドキ、ぐいぐいと惹き込まれ、釘付けになってしまいますし、"ピークォド号"の乗組員の一人で物語の傍観者的な語部である、リチャード・ベースハート演じる風来坊の"イシュメル"、1884年の嵐の夜に海に憧れを抱き、捕鯨港として栄えるマサチューセッツ州はニュー・ベッドフォードにやって来た"イシュメル"が宿泊する宿、"捕鯨館ピーター・コフィーン"の同室で彼と無二の親友となり、彼と共に"ピークォド号"に乗組員として乗船する南の島から来た全身刺青の屈強な巨漢の銛打ちの名人、フレデリック・レデバー扮する"クイークェグ"やハリー・アンドリュース演じる粗野で陽気な二等航海士の"スタッブ"をはじめ、決して多くが語られているわけではないにも関わらず、派手やかさや華やかさこそ感じられないものの、示唆と意義を感じさせるやのバラエティに富んだ濃くと深みある魅力的な登場人物・キャラクターと、それらにマッチした男臭い渋く落ち着いた劇映画としてのリアリティーがたっぷりと感じられる配役と演技をした見応えある作品に感じます。そして何といってもグレゴリー・ペックです。鋭い眼光の威風堂々として鬼気迫る、そして復讐の執念と理性の狭間での葛藤、苦闘の微妙で絶妙なバランスが見て取れる上にペックらしい理知的で紳士的な雰囲気をも醸して感じられる演技らしい演技と存在感は圧倒され、魅了されるものがあります。因にペックは、フランク・ロッダム監督が共同製作と共同脚本を兼ねて、パトリック・スチュワート主演でテレビ映画化した海洋アドベンチャー作品「モビー・ディック」にも本作ではオーソン・ウェルズが演じている"マップル"神父役で出演しているとのことです。私はまだ未見と思われますので、今度機会がありましたら、観てみたいと思っています。

"白鯨"への復讐の執念に取り憑かれ、独断専行の狂行に及び、"ピークォド号"の船員や水夫たちの命を危険にさらす"エイハブ"船長を必死に諫める物静かで勇敢な捕鯨の名人でコーヒー好きの一等運転士、レオ・ゲン扮する(世界規模で展開するコヒーチェーン店、スターバックスの店名の由来の一つとのことの)"スターバック"、最も賢明でまっとうなはずの彼が次第に詰まらなく映りようになり、とどのつまりにはなし崩し的にでも、彼をも追従させてしまう"エイハブ"船長に魅入られるようになってしまうから不思議です。オーソン・ウェルズはその圧倒的な存在感でニュー・ベッドフォード港の"捕鯨者の教会"で示唆めいた説教をたれる"マップル"神父を威圧的で怪し気な威厳を漂わせて演じて見せてくれているやに感じます。宿命に引き寄せられるのか、ひた走るのか、知らぬ間にひたひたと静かな高まりをみせる一種異様なテンションの漂いと宿命が忍び寄る中でのじれったい時間経過の描写が何ともいえなかったりもします。"白鯨"との壮絶な対決シーンも然ることながら、自然との(静かな)格闘や捕鯨のシーンにも中々見応えを感じます。あれだけ大漁の鯨、油を摂るだけというのは何とも勿体ないですし、鯨も浮かばれない気がしてしまったりします...。ある意味牧歌的で、ある種カルト的雰囲気を醸して感じられる気がしたりもします。老若女がニュー・ベッドフォード港から捕鯨漁に出航する"ピークォド号"を寡黙に見送るシーンには何か霊妙なものを感じる気がします。海を舞台に繰り広げられるお話ながら、地に足が着いたしっかりした作品で、見せ方に流石の上手さを感じる気もします。ラストも良く出来ていますし、お腹いっぱい映画を観た感じがします。古さはさして感じません。

大いなる自然...神...偉大なものに対する人の...近代化と宗教(キリスト教)信仰に基づく行い、生き方...大いなる自然への挑戦か...神への冒涜か...セントエルモの火ならぬ...人間の傲慢や愚かさなのか対する自然の...神の...雷なのか...。

"白鯨"にとっては甚だお門違いな、迷惑な話でもありながら、何か心を揺さぶる人間の壮絶で衝撃的で感動的なドラマを感じる気もします。
人生は大いなる暇つぶし...命を捨てて...生きる...。

"ダミアン"をも倒すことが叶わなかったグレゴリー・ペックに心から哀悼の意を捧げたいと思います...。

ウィキペディアの『白鯨』についての記事には、『なお本作の白鯨は全身が白く、アルビノと思われがちだが、……アルビノではなく、全身が白いわけでもないことが分かる』とありますが、アルビノといえば思い出されるのがゆうきまさみさん原案押井守さん脚本、原田奈奈さん演出によるアクション・サスペンス・ロボット(レイバー)・アニメ「機動警察パトレイバー」TVシリーズ第38話『地下迷宮物件』、その続編、同後期OVAシリーズ第13巻『ダンジョン再び』とそしてケヴィン・スペイシー監督、マット・ディロン主演で間の悪いというか、ツキがない三人の強盗犯が、逃げ込んだ出入り口が一つしかないバーの密室で、警察に包囲される中、人質と繰り広げる立てこもり劇の人間・心理模様を描くギリギリくる心理サスペンス映画作品「アルビノ・アリゲーター」です。『機動警察パトレイバー』の『地下迷宮物件』と『ダンジョン再び』は、特車二課棟が建つ埋め立て地に地下に存在する地下水路を探査・捜査する第二小隊一行とそこに生息する白い巨大ワニが繰り広げる追いかけっこが抱腹絶倒だったりしますが、「アルビノ・アリゲーター」は、ケヴィン・スペイシー初監督作品にして、マット・ディロンをはじめ、フェイ・ダナウェイ、ゲイリー・シニーズ、ウィリアム・フィクトナーにヴィゴ・モーテンセンらと渋くて粋なキャストとその作品に見事にマッチした(何というかグレ気味の)演技と雰囲気をしていながら、作品が進むにつれ次第に嫌らしく重苦しく密度を増す危険で険悪な緊迫感、そして何といってもぞっとする程後味の悪い愕然とする結末に、何とも憂鬱で嫌な重たい気持ちにさせられることしきりです...。

全くもって久方振りの投稿だというのに、相変らず支離滅裂なかったるい記事となってしまいました...。

*心覚え(作品中に登場する台詞・人物・言葉・事物等)
『彼は闇の帝王だ』ー"He is a champion of darkness"

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posted by ウォルター at 22:14| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 鑑賞映画について(外国映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする